とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)158 大空(ツナ)vs一方通行(アクセラレータ)

 

 

 

 ついにツナは一方通行(アクセラレータ)と対峙する。

 

「そういや何が目的でここへ来た? 三下ァ?」

 

「お前を倒してこの実験を止める。そして妹達(シスターズ)が生きられる未来を作る」

 

「ギャハハハ!! 俺に勝てると思ってるだけでもめでてェのによ!! あの人形共まで護るってかァ!? こいつは傑作だァ!?」

 

 ツナの目的を聞いて一方通行(アクセラレータ)はバカ笑いしていた。だがツナは妹達(シスターズ)を貶されても怒っていたがそれでも歯を食い縛り、拳を強く握って怒りに耐えていた。

 

「わからないな。学園都市最強と能力者であるお前がなぜ力を求める?」

 

「力だよ。全てを黙らせる絶対的な力を手にする為。最強(レベル5)だとか学園都市1位だとかそンなつまンねぇもんじゃねぇ。俺に挑もうと思うことすら許さねぇ程の絶対的な力。無敵(レベル6)が欲しいンだよ」

 

「そんなことの為に……!?」

 

 一方通行(アクセラレータ)絶対能力者(レベル6)になりたい理由を聞いてツナは怒りを露にする。

 

「そんなことの為に妹達(シスターズ)の命を奪ったのか!! お前は!!」

 

「っ!?」

 

 ツナの怒りが頂点に達し、ツナの周囲に暴風が吹き荒れ、大量の死ぬ気の炎が溢れ出した。未来の白蘭との戦いでユニとγが死んだ時と同じ現象である。発生した竜巻によって大量の石が吹き飛んで行く。だが一方通行(アクセラレータ)に触れた瞬間、反射が発動しツナに帰って行くが竜巻のせいで石は空中へと飛ばされてしまう。

 

(炎を使って気流を起こしたのか……だがこの規模……こいつ超能力者(レベル5)か!?)

 

 一方通行(アクセラレータ)は今、起きた現象を分析すると同時にツナが超能力者(レベル5)だと知って嬉々とした表情(かお)を浮かべていた。

 

発火能力者(パイロキネシスト)超能力者(レベル5)がいるなんて聞いたことがねェが……今はどうでもいい!! 楽しませてくれよ三下ァ!!」

 

「ふざけんな!! 人が死ぬかもしれない戦いが楽しくなんてないだろ!!」

 

「ギャハハハ!! それが楽しいンだろうが!! 出来損ないないの実験動物(モルモット)を殺したって面白くもねェ!!」

 

「それ以上、妹達(シスターズ)を侮辱するな!! 一方通行(アクセラレータ)!! 俺はお前を許さない!!」

 

「許さないだァ? だったらやってみろよ。この学園都市最強のであるこの……ガハッ!?」

 

 両手を広げてどこからでもかかっても構わないと言わんばかりの一方通行(アクセラレータ)の顔面におもいっきり拳を叩き込んだ。一方通行(アクセラレータ)吹き飛んで(・・・・・)行った。

 

「ガァアアアア!!」

 

 吹き飛ばされた一方通行(アクセラレータ)は両手で顔面で覆いながらのたうち回っていた。

 

(やっぱり。そういうことか)

 

 ツナは怒りに身を任せ一方通行(アクセラレータ)に攻撃した訳ではない。ちゃんと攻撃が通るという確信があった為、ツナは一方通行(アクセラレータ)に攻撃したのである。そして今の攻撃でツナは一方通行(アクセラレータ)の能力のシステムを理解する。

 

(美琴の話だと体表面に触れた瞬間、反射が発現するって言ってたが、さっき吹き飛んだ石はアクセラレータのわずか手前で反射した……おそらく一方通行(アクセラレータ)の体表面にわずかだが反射を発動させるバリアみたいなものが展開されてる……)

 

 怒りを爆発させながらもツナは一方通行(アクセラレータ)の能力を分析していた。ツナの予想は当たっている。一方通行(アクセラレタ)は体表面に反射を発動させる保護膜が覆っており、この保護膜に触れることであらゆるものの向き(ベクトル)を自由自在に操作している。

 

(だが俺の炎なら反射を無力化できる)

 

 大空の死ぬ気の炎の特徴は調和。調和とは矛盾や綻びがない状態のことを指す。大空の炎に反射が働くということは調和を乱すことである。故に一方通行(アクセラレータ)の反射の力はツナの大空の炎には作用しない。

 

(な、何でだァ!? 何で痛みが走ってやがる!?)

 

 だがそんなことなど知らない一方通行(アクセラレータ)は自分にツナの攻撃が当たった理由がわからないでいた。

 

(そうか……喜びのあまり無意識の内に反射膜を切っちまったのかァ? 俺としたことが情けねェぞ……)

 

 一方通行(アクセラレータ)は自分が殴られたのはツナが超能力者(レベル5)だと知って喜んだせいで無意識化で保護膜を切ってしまったのだと思う。

 

「俺としたことが油断しちまったぜェ……だがもう俺に隙はねェぞ三下ァ」

 

 一方通行(アクセラレータ)は殴られたところを抑えながらも笑っていた。そして右足で線路をコツンと触れると線路のレールが宙を舞い、一方通行(アクセラレータ)がもう一度右足で触れるとレールがもの凄い勢いでツナへと向かって行く。ツナは右手を前に出して炎の壁を展開してレールを弾き飛ばした。

 

(弾き飛んだ?)

 

 レールが弾き飛んだことに一方通行(アクセラレータ)は違和感を感じる。通常であれば炎には実体がなく燃えない物質はそのまますり抜ける。しかし死ぬ気の炎は普通の炎とは違い実体がある為、防御にも使える。一方通行(アクセラレータ)はさらにレールの部品の向き(ベクトル)を変化させて次々に放って行くが全て炎の壁に弾かれてしまう。

 

(どォやらあの炎……ただの炎じャねェようだなァ……)

 

 すると一方通行(アクセラレータ)は近くにあったコンテナに触れ、次々に放って行く。だがこれも全て炎の壁で弾かれてしまう。弾かれたことによってコンテナは倒れ、コンテナの中に入っていた小麦粉が大量に漏れ出し周囲に充満する。

 

「よォ三下? 粉塵爆発って知ってるか?」

 

 そう言うと一方通行(アクセラレータ)はコンテナを上空に飛ばした。そしてコンテナが地面に落ちた瞬間、広範囲に渡って爆発が発生する。

 

「あー死ぬかと思った。酸素奪われるとこっちも辛いンだっつの」

 

 爆炎が発生している中をゆっくりと歩きながら、一方通行(アクセラレータ)はそう呟いた。

 

「どォやら死体も残らねェ程に吹き飛んじまったようだなァ!! ざまァねェなァ三下ァ!? ギャハハハ!!」

 

 爆炎の中、どこを捜してもツナの姿を確認できなかった為、一方通行(アクセラレータ)は爆発によってツナの体が残らなかったにだと判断し笑っていた。

 

「隙だらけだ」

 

「ゴハッ!?」

 

 バカ笑いしていた一方通行(アクセラレータ)であったが突如、ツナが目の前に現れ腹部に拳を叩き込まれた。拳を叩き込まれた一方通行(アクセラレータ)はツナの方に向かって倒れて行く。

 

「まだだ」

 

「ガハッ!?」

 

 そしてツナはアクセラレータの左肩に左手で掴んで倒れるのを阻止すると、右手で一方通行(アクセラレータ)の顔面に拳を叩き込んだ。一方通行(アクセラレータ)はツナの攻撃によっておもいっきりぶっ飛んで行った。

 

(ど、どういうことだ……!? 1度ならず2度までも……!?)

 

 一方通行(アクセラレータ)はちゃんと保護膜を展開していた。にも関わらず一方通行(アクセラレータ)は反射が機能せず自分がダメージを受けていることに驚きを隠せないでいた。

 

(それにあの野郎……どうやって爆発から逃れやがった……!? しかも急に現れやがった……!? まさかテレポート……!? 多重能力者(デュアルスキル)……!?)

 

 ダメージを受けた理由もわからなかったがどうやって爆発から逃れ、急に目の前に現れたのかわからず一方通行(アクセラレータ)は驚きを隠せないでいた。ツナは爆発の瞬間、炎を逆噴射させて一瞬で上空に移動して爆発を回避。そして再び炎を逆噴射させて一方通行(アクセラレータ)の前に移動したのである。

 

「学園都市最強の能力者と謳われた男がたった3発、攻撃を受けただけでそこまで痛がるとはな。今まで攻撃を受けたことがなかったのが災いしてダメージに対して耐性がないようだな」

 

「三下がァ!? 調子に乗ってンじャねェぞコラァ!!」

 

 一方通行(アクセラレータ)は立ち上がると全くノーモションで一気にツナの目の前に移動した。自分自身の運動エネルギーの向き(ベクトル)を変化させることで助走なしでの超高速移動を実現したのである。

 

「じゃあその三下にやられるお前は一体、何なんだろうな?」

 

「ガァアアアア!!」

 

 だがツナは動揺するどころか一歩も動くことなく、左手で一方通行(アクセラレータ)の顔面を鷲掴みにしていた。一方通行(アクセラレータ)は死ぬ気の炎による熱によって焼かれている為、悲痛を上げていた。

 

「ゲッホ!? グホッ!? ゴハッ!?」

 

 ツナは左手で一方通行(アクセラレータ)を掴んだまま、右手で一方通行(アクセラレータ)の腹部に3発程、拳を叩き込んだ。

 

「グフッ!?」

 

 ツナは左手を離すと、地面を落下する前の一方通行(アクセラレータ)の顎にアッパーを喰らわせた。アッパーを喰らった一方通行(アクセラレータ)は宙を舞い、そのまま地面に落下する。

 

(こ、この俺が……あんな三下にィ……!?)

 

 一方通行(アクセラレータ)は歯ぎしりしながら怒りを露にしていた。学園都市最強の能力者と言われた男にとってこれ程、屈辱なことはなかった。

 

(どういう訳かは知らねェがあの炎は反射できねェ……だったらあの炎を解析してあの三下を今度こそぶち殺してやる……)

 

 一方通行(アクセラレータ)の能力は反射ではない。反射は副次的なものなのである。解析した後に保護膜を組み直してしまえば反射できなかったものも反射できるようになるのである。

 

(炎自体が破壊力を持った超圧縮エネルギー? 人間の生命エネルギーを可視化したもの……妙な力を使いやがるな……だが解析しちまえばもう問題ねェ)

 

 一方通行(アクセラレータ)は死ぬ気の炎について解析すると、もう反射されることはないと高を括り、口元を緩ませていた。

 

(調和……だと……!?)

 

 だが一方通行(アクセラレータ)の笑みが消え驚きに変わる。なぜならツナの大空の死ぬ気の炎の特徴を知ってしまったからである。

 

(つまり俺がいくらフィルターを組み直しても無駄……!? あの炎はどうやっても反射できねェだと……!?)

 

 一方通行(アクセラレータ)は理解する。いくらツナの炎を解析しようと意味がないこということに。本来なら解析してしまえば反射できるのだが、ツナの炎を反射するということは調和を乱すことになってしまうので解析はできても反射することはできないのである。

 

「どうやら気づいたようだな。俺の炎の特徴に」

 

(こいつ……!? 俺の考えてることを……!?)

 

 ツナは一方通行(アクセラレータ)が解析している間に見せた表情から一方通行(アクセラレータ)の考えていることを超直感で見透かしていた。一方通行(アクセラレータ)は自分の考えていることを読まれたことに動揺を隠せないでいた。

 

「この炎の特徴は調和。調和とは矛盾や綻びがない状態。お前の反射は俺の炎には機能しない」

 

「だったら何だってンだァ……じゃあその炎に触れずにてめェをぶち殺せばいいだけだろうがァ!!」

 

 一方通行(アクセラレータ)は右足で地面におもいっきり踏みつけた。すると地面が割れて地割れが発生する。さらに一方通行(アクセラレータ)は両手で大気に流れる風を操り、ツナの両サイドに風を放った。ツナはジャンプして空中へと逃げた。

 

(空中じゃ逃げ場はねェ!! 血流操作でぶち殺してやる!!)

 

 地割れと両サイドに放った風によってツナを空中に誘き寄せることに成功した一方通行(アクセラレータ)は運動エネルギーの向き(ベクトル)を操作して上空にいるツナへと向かって行く。ツナは体全体を反らして一方通行(アクセラレータ)の攻撃を躱した。

 

(躱したかァ……だが今度こそ終わりだァ!!)

 

 一方通行(アクセラレータ)は自分自身の運動エネルギーの向き(ベクトル)を操作して背後から一気にツナへと襲いかかる。

 

「なっ!?」

 

 一方通行(アクセラレータ)の視界からツナの姿が消える。ツナが一瞬にして消えた為一方通行(アクセラレータ)は驚きの声を上げる。そして一方通行(アクセラレータ)の両肩をツナは握る。

 

「ガァアアアア!!」

 

「空中で動けるのはお前の専売特許じゃないぞ」

 

 炎の熱が両肩を焼いていき一方通行(アクセラレータ)は悲痛の叫びを上げる。ツナは一方通行(アクセラレータ)の両肩を掴んだ状態から、空中で一回転し後に脳天目掛けて踵落とし(・・・・)を放った。

 

「ガハッ!?」

 

 すると炎を纏っていない(・・・・・・・・)蹴りであるのにも関わらず一方通行(アクセラレータ)はダメージを受けて地面にうつ向きの状態で叩きつけられた。

 

(い、今の攻撃は……炎を纏っていない攻撃だったはず……!? なのに何で反射が機能しねェ……!?)

 

 一方通行(アクセラレータ)はわからなかった。両手で肩を握られていた感触があったのにも関わらず、反射が機能せず自分がダメージを受けているのかわからないでいた。

 

「簡単だ」

 

(そうか……炎の逆噴射して推進力にしてやがったのか……)

 

 一方通行(アクセラレータ)は空中からゆっくりと降りて行くツナを見て理解した。今まで見せたテレポートのような動きは炎を逆噴射させて高速移動したのだということに。

 

「お前の反射は発動するまでにわずかだが時間がある。だったらお前の展開しているバリアに触れると同時に攻撃を引いて反射の方向(ベクトル)をお前自身に向けるようにすればいい」

 

(俺の反射を内側に発動させるように仕向けただと……!?)

 

 ツナの言葉を聞いて一方通行(アクセラレータ)は驚きを隠せないでいた。ツナは最初に石が反射したのを見た時に保護膜に触れてから石が反射されるまでにタイムラグがあることに気づいていた。そして踵落としが保護膜に触れた瞬間に足をわずかに真上に移動させた。つまり遠のいた攻撃を反射をさせたことで反射の方向が一方通行(アクセラレータ)の内側に向いたのである。

 

「三下ァアアアアアア!!」

 

 そして一方通行(アクセラレータ)はダメージを受けている体を無理やり立ち上がってツナに再び挑んで行く。

 

 

 




一方通行(アクセラレータ)に勝てる人物って…

ツナ、白蘭、XANXAS、家光。大空属性だから。木原神拳もできる。

雲雀、ルッスーリア、アーデルハイト、コロネロ、風、リボーン バミューダ 体術に優れているので木原神拳ができると思う。

骸、クローム、マーモン、フラン、トリカブト。有幻覚はダメだが普通の幻覚は存在しないものなので幻覚は反射できないと思う。精神破壊できれば勝てる

炎真 重力は一方通行(アクセラレータ)が生きて行く上で必要な為、反射できない。体術面も問題なし。

了平と紅葉 充分、勝てるだろうけど小細工とかするのとか嫌いそうだし難しいかな?

獄寺 酸欠に持ち込めればいけるか?でもツナと出会う喧嘩三昧だったし、頭脳派だから木原神拳できそう…

山本 なんか勝てそうな気がする

スクアーロ 剣士はあるが体術面もいけるのでいけると思う。

チェッカーフェイス 秒殺できそう

復讐者(ヴィンデュチェ) 勝てると思う

バジル 多分、勝てると思う

レヴィ、ベル 他のメンバーと同じくヴァリアークオリティーがあるので勝てると思う

デイジー、ザクロ、ブルーベル、桔梗 勝てると思う

現在の幻騎士 レベルによる

ランチア 肉弾戦が得意なのでいけるかな?

これはあくまで予想なので本当に勝てるかどうかはわからないキャラもいるので悪しからず。というかリボーンキャラって改めてみると化け物揃いだな…


完璧に油断してたらイーピンなら可能性はあると思う。餃子拳は空気の気弾。一方通行(アクセラレータ)は空気は受けいれないと生きていけないから通じるかも。
餃子拳は脳に直接作用するので演算ができなくなってダメージを与えられそう。そう考えるとイーピンって能力者にとっては天敵では…?


高評価を下さったティン×2さん。スコルとハティさん。ありがとうございます!



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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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