とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)164 死の覚悟

 御坂妹の謝罪を終えた美琴はツナたちの元へ戻って来た。ディーノたちはおらずいたのはツナとリボーンだけだった。

 

「終わったの?」

 

「うん」

 

「そっか」

 

 美琴が無事に謝罪できたのだとわかってツナは安堵していた。

 

「あの子。この世界で暮らしてみたいって」

 

「え!? そうなの!?」

 

「うん。この世界のことを知りたいんだってさ」

 

「だったらあいつにはこの世界に来てもらわねぇとな」

 

 御坂妹がこの世界で暮らしてみたいと美琴から聞いてツナは驚きの声を上げた。リボーンは美琴の言葉を聞いて口元を緩ませていた。

 

「ツナ。もう遠慮せず行って来い。行きたくてしょうがねぇんだろあいつの所へ」

 

「え?」

 

「俺はお前の家庭教師(かてきょー)だぞ。そのくらいわかるぞ。とっとと行って来い」

 

「う、うん……」

 

 ツナの気持ちを察していたのかリボーンはツナに御坂妹の所へ行くように言った。ツナはリボーンの言葉を聞いて御坂妹の病室へ向かって行く。

 

「あのさ……今回は色々とごめん……迷惑かけちゃって……」

 

 美琴はやるべきことが全て終えることができたので今まで迷惑をかけたことについて謝罪する。

 

「私、みんなを巻き込みたくなくって……どうすればいいのかわからなくって……だから……」

 

「気にすんな。お前と俺の仲だろ」

 

「でも……」

 

「それに全部が全部、悪かった訳じゃねぇだろ」

 

「え?」

 

「創り出された理由はロクでもねぇが、それでもお前がいたからこそ妹達(シスターズ)は生まれた。それだけは紛れもねぇ事実だ」

 

「リボーン……」

 

 リボーンの言葉を聞いて美琴はキョトンとした。今回の事件で多くの妹達(シスターズ)が殺された。しかし美琴がいなければ妹達(シスターズ)には出会えず友になることはできなかった。

 

超能力者(レベル5)って呼ばれようが超電磁砲(レールガン)の異名で呼ばれようがお前は人間だ。1人でできることなんてたかが知れてる。何でもかんでもできる訳じゃねぇ。だから1人で背負おうとすんな。巻き込みたくねぇっていう気持ちはわかるが、お前には頼れる仲間がいるだろ。仲間に頼ってればもっと早く解決できたはずだぞ」

 

「それは……」

 

「仲間ってのは自分の大切な者の為に死ぬ気になれる奴らのことだ。仲間の為に死ぬ気になれず仲間を失うことは死と同義だ。間違うなとは言わねぇ。ただ奴らを本当の意味で死なせたくねぇなら仲間を頼れ」

 

「うん……」

 

 リボーンの言葉を聞いて美琴はちょっとだけ微笑みながら返事をした。

 

「そうやってあんたの指導を受けたからこそ沢田は色んな試練を乗り越えて来れたのよね……なんか沢田があんな風に育った理由がわかる気がするわ」

 

 美琴は先程のリボーンの言葉で感じていた。今のような指導でツナを導き、どんな修羅場も2人で乗り越え強くなっていったのだということを。

 

「あいつは教わるだけの存在じゃねぇぞ。俺にも教えてくれたからな」

 

「教える?」

 

「前に言っただろ。俺はアルコバレーノと呪いによって死ぬはずだった。俺はその運命を受け入れた。俺の使命はツナを立派なボンゴレ10代目にすること。ツナが死んじまったら意味はねぇ。そう思ってた。だからツナにも戦わないでいいって言った」

 

 リボーンは虹の代理戦争中に自分がツナに言った言葉を思い出していた。

 

「けどあいつは言った。今度は俺がお前が教育してやる。お前を絶対に死なせない。死ぬ気の強さは覚悟の強さだってな」

 

 リボーンは虹の代理戦争中にツナが自分に言った言葉を思い出していた。

 

「教える立場にいた俺が逆に教えられのさ。いつもあいつに教えていた死ぬ気の強さってのは何かってな。そのお陰で俺はこうして生きてる。お前もそうなんじゃねぇのか?」

 

「……」

 

 リボーンの言葉を聞いて美琴は思い出す。橋でツナが自分の死を止めようと言ってくれた言葉を。

 

「まぁつまり俺たちはツナのお陰で生き残った似た者同士って訳だ」

 

「そうね」

 

「ま。1つ違ぇのはツナに惚れてるか惚れてないかの違いだがな」

 

「ブハッ!!」

 

 リボーンがニヤニヤしながらそう言うと美琴は顔を真っ赤にしながらおもいっきり吹いた。

 

「な、何言ってんのよ!? そ、そんな訳ないじゃない!?」

 

「この程度で動揺するとはな。常盤台の超電磁砲(レールガン)と呼ばれようとまだまだ14歳のガキだな」

 

「だ、だからそんなじゃないって言ってるでしょ!!」

 

「これは佐天に聞かせたらどんな反応をするだろうな」

 

「ちょっ!? 止めなさいよ!! それだけは絶対に止めなさいよ!!」

 

 リボーンがニヤニヤしながらそう言うと美琴は恐怖してしまっていた。

 

「前に佐天がツナとデートした時、面白い発見があってな」

 

「デ、デート!?」

 

 デートという単語を聞いた途端、美琴は顔を真っ赤にしながら動揺し始める。

 

「そん時に敵対ファミリーの襲撃を受けてな」

 

「しゅ、襲撃!? どういうこと!?」

 

「2人がデートしたのはマフィアランドって言ってな。マフィアが警察の目を気にせずまっさらな気持ちで休めるようにとドス黒い金を注ぎ込んだスーパーリゾートドリームアイランドでな」

 

「何よ……その行く気が失せるリゾート……」

 

 リボーンからマフィアランドの詳細を聞いて、美琴は何とも言えない気持ちになってしまっていた。

 

「って! 何で襲撃を受けんのよ!? マフィアがゆっくり休む為のリゾートなんでしょ!?」

 

「マフィアランドは麻薬に手を出さないいいもんのマフィアが作ったからな。それをよく思わねぇ敵対マフィアもいるんだ」

 

「そもそもマフィアって存在そのものが反社会組織ってことを忘れてるんじゃない……?」

 

 マフィアランドの建設に携わったマフィアたちが善人みたいな言い方をすることに美琴は引っ掛かっていた。

 

「そのせいでせっかくのデートも中止。そのせいで佐天の怒りが頂点に達してな。敵対ファミリーを1人で壊滅させたからな」

 

「か、壊滅……!?」

 

 リボーンはマフィアランドでの出来事を美琴に話した。美琴は壊滅という単語と聞いて恐怖する。

 

「このことを知れば佐天はまたパワーアップすること間違いなしだな」

 

「だから絶対に止めなさいよ!」

 

「わかってくれ美琴。俺は家庭教師(かてきょー)として佐天(生徒)を強くする義務があるんだ」

 

「いい話風に言っても騙されないわよ!」

 

「これは仕方のないことなんだぞ美琴。こんな面白……佐天を強くするのに必要なことなんだ」

 

「あんた自分のことしか考えてないでしょ!」

 

 美琴はリボーンが面白いと言いかけたのを聞き逃すことはなく、ツッコミをいれる。

 

「ったく。そんなんじゃツナに振り向いてもらえねぇぞ」

 

「だ、だからそんなんじゃないって言ってんでしょ!!」

 

「ま。佐天がツナと付き合うことになっても愛人になれるし。フラれる心配はねぇぞ」

 

「そんなもんになる訳ないでしょ!! とにかく佐天さんに余計なことを言うんじゃないわよ!!」

 

 美琴が顔を赤くしながらリボーンが余計なことを言わないように釘をさした。

 

「しょうがねぇな。言わないでおいてやるぞ」

 

「あ、あんた……まさか……!?」

 

 リボーンは表情(かお)をニヤニヤさせながら懐からスマホを取り出した。美琴はリボーンのスマホを見て恐怖する。

 

「言うのはダメなんだろ。ならスマホで情報を送信すんのはいいってことだよな?」

 

「あんたは一休さんか! というかいつの間に送ったのよ!」

 

「お前が病室に行ってる間だぞ」

 

 するとリボーンのスマホに着信音が鳴った。リボーンはスマホにメールが届いたのである。タイミングがいいのか悪いのかメールを送って来たのは佐天だった。

 

「佐天からの返信だぞ。夏休みが終わったらお話(・・)しましょう御坂さん。だってよ」

 

(私……死んだかも……)

 

 リボーンが佐天の送って来た文章をそのまま美琴に伝えた。それを聞いた美琴は死を覚悟するのだった。

 

 

 

 




ようやく美琴にフラグを建てることができた…連載開始して10ヵ月…長かった…


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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