とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

166 / 300
標的(ターゲット)166 嫉妬

 

 

 

 一方通行(アクセラレータ)を倒して絶対能力進化(レベル6シフト)計画を阻止したツナ。計画が頓挫しても風紀委員(ジャッジメント)の仕事がなくなった訳ではない。ツナは病院でみんなと別れた後、177支部へと走って向かっていた。今日は昨日と違って風紀委員(ジャッジメント)の仕事があるのだが、ミサのことがあるのであらかじめ黒子に遅れるということを伝えておいたのである。勿論、本当のことは話していない。

 

 

 

 

 

 風紀委員(ジャッジメント)177支部

 

「ごめん。遅れちゃって」

 

「沢田さん! これは一体どういうことですの!?」

 

「え!? な、何!? 何かあったの!?」

 

 支部の入り口に入った瞬間、1枚の用紙を指を指しながら黒子が問い詰めてくる。入って早々に黒子が叫んだ為、ツナは驚きの声を上げた。

 

「学園都市の上層部が沢田さんに学園都市から当面の間、出ていくようにという書類が届いたんですよ」

 

「ええ!?」

 

 初春から急に自分が学園から追い出されることを知らされてツナは驚きの声を上げた。

 

(やっぱり実験関係かな……)

 

 このタイミングで学園都市から出て行くように言われる程の出来事があったとすれば、ツナの知る限り絶対能力進化(レベル6シフト)計画以外に考えられるもにはなかった。

 

(でもこんなに早く……やっぱりあの実験には学園都市の上層部が関わって……)

 

 何で自分を消そうとせず当面の間、学園都市に出て行くという命令が下されたのかはわからないが、こんなにも早く自分に処分が下されたということから美琴の言っていた通り、本当にあの実験に学園都市が上層部が関わっているということをツナは理解する。

 

「一体どういうことか説明して下さい沢田さん!」

 

「ごめん……それは言えないんだ……」

 

 黒子は問題行動など起こさないようなツナがどうして学園都市に出て行かないといけないことになったのかが当然、気になったのでツナに詳細を求めた。しかし黒子に絶対能力進化(レベル6シフト)計画について話すことはできないのでツナは言えないと言った。ツナとしては言いたいのであるが美琴がそれを望んでいない。今回の1件に黒子たちが巻き込まれたのであれば話すべきなのだろうがそうではない為、ツナは話さないことを決めたのである。

 

「本当にごめん……後で埋め合わせはするから……」

 

「ちょっ!? 沢田さん!?」

 

 ツナは2人に謝罪すると黒子の制止も聞かずそのまま支部を出て行ってしまった。

 

「何かの間違いだと思ったんですけど、あの様子だと何かあったみたいですね……正直、信じられません……あの沢田さんが……」

 

「私もですわ……一体、何があったというんですの……」

 

 初春と黒子はツナに何かあったという事実を知ってもなお、信じられないでいた。黒子の能力を持ってすればツナに追い付き話を聞くことなど朝飯前である。しかし先程、ツナが謝罪した時の表情(かお)がそれを躊躇わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 佐天の家

 

「もしもし? 美琴?」

 

『どうしたのよ? あんた今日は風紀委員(ジャッジメント)の仕事じゃないの?』

 

 ツナは一旦、佐天の家に入ると美琴に電話をかける。美琴は風紀委員(ジャッジメント)の仕事に行ったはずのツナが電話をかけてきたことに違和感を感じていた。

 

「実はさ。当面の間学園都市から出て行くようにっていう通達が177支部に来たんだ」

 

『え!?』

 

 ツナは先程、あった出来事をそのまま美琴に伝えた。ツナの話を聞いて美琴は驚きの声を上げた

 

『ま、まさか実験のせいで……!?』

 

「うん。おそらくね」

 

『そう……』

 

 美琴はツナが学園都市から出て行くように言われたことに対し罪悪感を覚えてしまっていた。

 

「あっ! 黒子たちには実験のことは喋ってないから安心して。美琴が喋らない限りは実験のことが黒子たちに知られることはないから。だから安心して」

 

『ごめん沢田……私……あんたに迷惑かけてばかりで……』

 

「いいよ。別に追い出されるっていっても当面の間だから。帰って来れない訳じゃないしさ。それに俺には帰る場所があるし。美琴が心配するようなことは起きないから。帰って佐天(・・)と一緒にリボーンの修行を受けるだけだよ」

 

『っ!?』

 

 ツナの口から佐天の名前が出た途端、美琴の胸部に痛みを走った。

 

「美琴? どうかしたの?」

 

『ううん。何でもないわ。ただ罪悪感を感じちゃっただけだから』

 

「そっか……」

 

 もう1度気にしないでいいと言おうとしたツナであったが、気にするなといっても美琴は気にするだろうと思い、それ以上、何も言うことはしなかった。

 

「とりあえず何かあっても俺の方から学園都市には行けないから。もし何かあったら連絡して。リボーンをそっちに向かわせてこっちに来れるようにしておくから」

 

『わかったわ……』

 

「じゃあそういうことだから。よろしく美琴」

 

 そう言うとツナは電話を切った。電話が切れた後、美琴は空を見上げていた。

 

『いいよ。別に追い出されるっていっても当面の間だから。帰って来れない訳じゃないしさ。それに俺には帰る場所があるし。帰って佐天(・・)と一緒にリボーンの修行を受けるだけだよ』

 

(佐天さんの名前が出た途端……嫌な気持ちになった……)

 

 美琴は思い出す。ツナの口から佐天の名前が出た途端に胸部に痛みが走ったことに。

 

(やっぱりリボーンの言う通り……私は沢田のことを……)

 

 先程、ツナがミサと仲良くしているのを見た時も今のように胸部に痛みが走っていた。美琴はリボーンの言う通り、自分がツナに対して特別な感情を抱いているのではないかと気づく。

 

(でも佐天さんは私の大事な友達……そして佐天さんは沢田に特別な感情を抱いてる……)

 

 美琴の脳裏に佐天の姿が浮かぶ。自分の大切な友達であり、誰よりもツナのことを愛している佐天の姿が。

 

(私は……一体……これからどうしたらいいの……?)

 

 

 

 

 

 

 

 




後味が悪くてすいません。ですがこれから話を面白くするのに必要なのでこういう形にしました。

美琴って原作だと自分と同じく当麻を好きだと思っている女の子に結構強気ですけど、佐天相手に強気でいられないと思うんですよねー。



感想、評価、アイディア募集で何かありましたら、遠慮なくどうぞ!

感想→https://syosetu.org/?mode=review&nid=237187&volume=

評価→https://syosetu.org/?mode=rating_input&nid=237187&volume=1

Twitter→https://twitter.com/husuikaduti

アイデア募集→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=247248&uid=88671


ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。