とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)167 存在意義

 

 

 

 

 

 

 

 学園都市から当面の間、出て行くようにと命じられたツナは美琴との電話での会話が終わった後、異世界転送装置を使って並盛へと戻って行く。並盛山に着くとツナは佐天が修行してる場所へと向かって行く。

 

 

 

 

 

 

 一方で佐天は

 

「はぁ……はぁ……」

 

 現在は佐天は(ハイパー)死ぬ気モードの状態で

 2メートルはあるであろう大岩を両手で持ち上げた状態でスクワットしていた。

 

(負けない……たとえ御坂が相手でも……)

 

 佐天はリボーンから美琴がツナのことを好いてるということを聞いてより一層、修行を励んでいた。

 

「お。いたいた。おーいリボーン。佐天」

 

「ん?」

 

「え!?」

 

 風紀委員(ジャッジメント)の仕事に行ってるはずのツナがここにやって来たことにリボーンと佐天は驚きを隠せないでいた。佐天は大岩を降ろしてツナの方を向く。

 

「また無茶苦茶な修行を……」

 

「そんなことよりツナ。お前は何でこっちにいる? 今日は風紀委員(ジャッジメント)の仕事があるはずだろうが」

 

「えっと……その……黒子が休暇をくれたんだ。だから少しの間、こっちにいることになったんだ」

 

「……」

 

 佐天に心配をかけたくなかった為、ツナは本当のことを言わず休暇を貰ったと嘘ついて誤魔化した。リボーンは黙っていたがツナが嘘を言っていることを見抜いていた。

 

「そうか」

 

 そう言うとリボーンはポケットの中に手をいれると小銭を取り出した。そして小銭を佐天に向かって投げた。佐天は急に小銭を投げたことに驚きを隠せないでいたが佐天はなんとか小銭をキャッチした。

 

「休憩だ佐天。その金でジュースでも買ってもいいぞ」

 

「え……う、うん……」

 

 リボーンが帰る前から修行していたとはいえ、まだ修行を開始してから間もないにも関わらずいきなり休憩と言われたことに佐天は戸惑いを隠せずにいた? それでも佐天は(ハイパー)死ぬ気モードの状態を解いて山を降りて行った。

 

「それで? こっちに戻って来た本当の理由は何だ?」

 

 リボーンは周囲から佐天の気配が完全になくなったのを確認してからツナがこっちに帰って来た理由を改めて尋ねた。

 

「実は当面の間、学園都市から出て行くようにっていう通達が支部に届いたんだ」

 

「あの実験か」

 

「うん。おそらくね」

 

「解せねぇな。正直、この実験を潰したのにも関わらずその程度で済むなんてな。この実験は学園都市が関わってんのにな」

 

 学園都市が容認する程の禁忌の実験(プロジェクト)を潰したというのにこの程度の(ペナルティ)で済んでいることにリボーンは違和感を感じていた。

 

「俺は正直、学園都市と戦う覚悟はしてたよ」

 

「まぁ何もねぇならそれに越したことはねぇがな。だが油断すんなよ。今回の件といい木山の生徒の件といい。学園都市は裏でヤベぇことをしてんのにも関わらずそれを容認してやがる。その魔の手が誰かに及ぶ可能性だってある訳だからな」

 

「うん……」

 

 リボーンは学園都市の魔の手が美琴たちにも及んでもおかしくないという可能性を示唆した。リボーンの言葉を聞いてこれから気をつけなければならないということをツナは認識する。

 

「にしても学園都市ってのは一体、何なんだろうな」

 

「何って……学園都市は超能力を育成する為に造られた機関だろ」

 

「俺が言いてぇのはそういうことじゃねぇ」

 

「え? どういうこと?」

 

「学園都市は超能力の育成機関。だが学園都市の詳細は完全に機密次項。街は壁に覆われ最新のセキュリティによって守られてる独立都市だ」

 

「そりゃ超能力の詳細がバレたら大変なことになるからでしょ」

 

 学園都市の超能力の情報を外部に漏洩すれば悲劇が起こる。それを防ぐ為に情報をシャットアウトをしているということはツナでもわかった。

 

「その通りだ。そういう理由なら情報を漏らせないと誰もが思うだろ。だがそこがポイントだ」

 

「どういうこと?」

 

「超能力の詳細が知れれば悲劇が生まれる。だから情報をシャットアウトする。そうなっちまえば学園都市内で何が起こっているかなんて外の人間が知る術はねぇ。つまり学園都市が中で何をしようと誰にも知られないって訳だ。表沙汰にできねぇ非道な実験とかな」

 

「あっ……!?」

 

 リボーンの言葉を聞いてツナは理解する。木山の生徒を使った人体実験、そして今回の実験も最新のセキュリティによって守られている独立都市だからこそできたことであると。

 

「学園都市は超能力を育成するだけの機関じゃねぇ。表沙汰にできねぇようなことをする為の機関でもあるってことだ。おそらくな」

 

「そんな……じゃ、じゃあ……学園都市って……一体……」

 

「ただ1つだけ言えるとするなら今回の実験のような悲劇が起こることが前提(・・・・・・・・・・・)で学園都市が創られたっていうのは間違いねぇだろうな」

 

 リボーンは木山の生徒を使った人体実験。そして今回の絶対能力進化(レベル6シフト)計画から学園都市の存在意義を推測する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃。学園都市。窓のないビル。

 

「今回の件で奴らも学園都市の存在意義について少しだけ気づいただろうな」

 

 学園都市の統括理事長であるアレイスターはビーカー型の機器の中で逆さまの状態で浮きながらそう呟いた。

 

一方通行(アクセラレータ)には上条当麻をぶつけるはずだった……そして妹達(シスターズ)の半分は奴らの世界に……多少、当初の予定とはズレたが計画(プラン)には影響はない」

 

 アレイスターは自分の思惑通りにはいっていないのにも関わらず笑みを浮かべていた。

 

計画(プラン)に影響を及ぼす可能性がある者は消して起きたいのだが……それができないとは煩いな……まぁいい」

 

 

 

 

 




本当は日常篇に入るつもりでしたがシリアス展開になりました。次回から日常篇に入ります。


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
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