一方、ジュースを買いに佐天は。
(ここ数日……ツナさんとリボーン君の様子がおかしい……)
山を降りてジュースを買いに行った佐天は自動販売機の取り出し口からジュースを手に取った。そしてペットボトルのキャップを回し封を解除する。
(帰って来ない日が何日かあったと思ったら……急に御坂さんがツナさんのことを……)
ジュースを飲みながら佐天はここ数日にあったことを思い出す。
(まさかあの御坂さんがツナさんのことを好きになるなんて……それは仕方がないことだけど……私が修行している間に……何があったんだろう…)
佐天はリボーンから美琴がツナを好きになった原因が気になっていた。佐天は美琴がツナのことを好きになったことに驚いてはいたがそこまで嫉妬していなかった。リボーンの携帯にお話しましょうと言ったのはどういう経緯で好きになったのか聞きたかっただけである。美琴はリボーンからマフィアランドでの佐天の1件を聞いて佐天があまりの嫉妬に狂っていると勘違いしているだけである。リボーンが美琴が慌てる反応を見たいが為にそう仕向けたのであるが。
「涙子ちゃん?」
「え……!?」
ペットボトルを自動販売機の横にあるゴミ箱に捨てて並盛山へ戻ろうとした矢先、誰かに話しかけられる。声がする方に向くとそこにはいたのは私服姿の京子だった。
「やっぱり涙子ちゃんだ」
「京子さん……どうしてここに?」
「今からスーパーに買い物に行くの。涙子ちゃんは修行?」
「はい。丁度、休憩中なんです」
「そっか。頑張ってるんだね……じゃあ涙子ちゃんも無理か」
「え?」
「実はケーキバイキングの無料クーポン券が2人分手に入ったからハルちゃんと2人で行く予定だったんだけどハルちゃんが用事で来られなくなちゃったの。それで涙子ちゃんならどうかなって思ったんだけど修行中みたいだったから」
「いいぞ。別に行かせてやっても」
京子が佐天に詳しい説明をするとリボーンが佐天をケーキバイキングに行かせることを許可した。
「あ。リボーン君」
「リボーン君、何でここに?」
急にリボーンが現れたことに京子は平然としていたが佐天はなぜここにリボーンがいるのかわからないでいた。
「俺も飲み物を買おうと思ってな。それより佐天。せっかくだから京子とスイーツを堪能してこい」
「え?でも……」
「なーに。気にすんな。お前が京子とスイーツを堪能してる間に俺はツナをおもいっきり痛ぶって遊ぶだけだからな」
「最悪だよ! というかそういうことは思ってても口に出さないでよ!」
リボーンは満面の笑みで自分の生徒にしようとしていることを隠そうとさえせず堂々と公言した。リボーンの発言を聞いて佐天はツッコミをいれる。不安はあったが佐天は京子とスイーツ店に行くことを決める。
「じゃあお昼ごはん食べたら私がツナ君の家に行くから」
「すいません。ありがとうございます」
京子は佐天が並盛町の土地勘がないだろうと思ってツナの家に迎えに行くということを佐天に伝えた。佐天は自分に気を遣ってくれた京子に謝罪とお礼の言葉を述べた。
午前の修行を終えるとシャワーを浴び、昼御飯を食べ終えると佐天は京子が来るのを待つ。そしてツナの家のインターフォンが鳴る。佐天が玄関の扉を開けるとそこには京子が立っていた。
「お待たせ涙子ちゃん。行こっか」
「は、はい」
そう返事をすると佐天は京子の案内の元、ケーキバイキングの店へと向かって行く。
「ここだよ」
ツナの家から歩くこと15分。ケーキバイキングの店に到着する。2人は店内に入るとケーキを取って椅子に座る。
「ありがとうございます。私を誘ってもらって」
「ううん。気にしないで。こっちこそありがとう。修行中だったのに」
佐天はケーキバイキングに誘ってくれた京子にお礼を言った。京子は修行中にも関わらず一緒に来てくれたことにお礼を言った。
(前から思ってたけど……京子さんって本当に美人だよな……)
佐天はケーキを食べている京子の姿を見ながらそんなことを考えていた。
(常盤台のお嬢様並……下手したらそれ以上かも……)
佐天は京子の美貌が常盤台中学の生徒以上なのではないかと思っていた。
(いくら歳上って言っても私と3つしか変わらない……それでいて優しくて、おしとやかで、笑顔が素敵で……うう……勝てるところが1つもない……というか私の理想そのものなんだけど……)
美人なだけでなく優しさとおしとやかさまでも兼ね備えている京子の存在に佐天は悲観的になってしまっていた。
「あ、あの! 京子さん!」
「どうしたの? 涙子ちゃん?」
「どうやったら京子さんみたいになれますか!?」
佐天は今後ツナにアピールする為に京子のような女性になろうと考えた。そして京子のような女性になる為の秘訣を尋ねる。
「私みたいに?」
「はい! 普段どんな物を食べてるとか! 習慣とか! 美容法とか! そういうのを教えて欲しいんです!」
「え……特に何もしてないよ……」
「へ……!?」
京子がこんな素敵な女性がなっているのには何か秘密があると踏んだ佐天であったが、京子の返事を聞いてキョトンとしてしまっていた。
「ほ、本当ですか……!?じょ、女子力を上げる為に何かしたこととかないんですか……!?」
「うーん。別にこれといって何かしたことはないかな。今まで普通に生きてきただけだから」
(じ、次元が違う……ほ、本当に私と同じ女性なの……?)
「?」
佐天は京子の言葉が信じられなかったのか本当に今まで何もしてこなかったのか再び尋ねた。京子は少しだけ上を向いた状態で人差し指を顎を置きながら今までの人生を振り返るが特にこれといって思い当たる節はなかった。佐天は今までこれといった自分磨きをせずにこんな輝いている京子の存在が眩し過ぎて佐天は落ち込んでしまっていた。京子は何で佐天が落ち込んでいるのかわからず疑問符を浮かべていた。
「そういえばこうして涙子ちゃんと2人でゆっくり喋るのは初めてだね」
「そ、そうですね」
歓迎会と夏祭りで京子と佐天は話しているがそれ以外では佐天が1日中修行に明け暮れているのであまり話せていない。せいぜい修行の向かう時と帰る時にたまに会うぐらいであった。
「涙子ちゃんの世界のことを聞きたいんだけどいいかな?」
「いいですよ」
京子は佐天のいる学園都市のことが知りたかった為、佐天に学園都市のことを尋ねた。佐天は学園都市での体験したこと全てを話す。ツナと出会う前のこと、ツナと出会ってからのことも。
「そっか。涙子ちゃんも色々と大変だったんだね」
「逆に聞きたいんですけど。京子さんはツナさんとはどういう風に出会ったんですか?」
「え? 私?」
「はい。なんか気になっちゃって」
自分とツナとの出会いを話した佐天であったが、逆に京子がどんな風に出会ったのかが気になった。
「私がツナ君に出会ったのは中学の時なんだ。ツナ君いきなり私に告白してきたんだ」
「こ、告白!?」
まさかツナが京子に告白したなどと夢にも思っていなかった為、佐天は顔を真っ赤にしながら動揺するのであった。
という訳で今回から日常篇に入ります。ユニとかジャンニーニを出そうと思ってます。
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