重福省帆を捕えたツナは重福を抱えた佐天と共に美琴の所へと向かう。すでに黒子と佐天は重福を近くにあったベンチに寝かせる。
「ちょっと沢田! 何、勝手に作戦変更したのよ!」
「だ、だからごめんって……」
怒りを露にする美琴に何度も謝るツナであったが、美琴の機嫌は直らなかった。本来であれば美琴が重福を捕まえる予定であったが、ツナが重福を捕えてしまった為、美琴の出番がなくなってしまい美琴はご立腹なのである。
「捕まえられるなら早い方がいいと思ったし……それに……」
「何よ?」
「あんまり追い回して能力を使わせたら、この子の負担になると思ったし」
「あんた……」
銀行強盗を捕まえた時と同じく、敵である重福のことを考えるツナに美琴は驚きを隠せないでいた。
「まぁあんたの言うことも一理あるけど……だからって……だからって……私の見せ場を奪う必要なんてないでしょー!」
「いや! そこぉ!?」
「お姉様……」
「アハハ……」
美琴が本当に怒っていた理由は作戦を無視したことよりも、自分の見せ場を奪われたことに腹を立てていたと知って、ツナは驚きの声を上げていた。そんな美琴を見て黒子は額に手を当て呆れており、佐天は苦笑いしていた。
「さーてと! 私の眉毛をこんな風にしてくれた礼をしないとね!」
「佐天!?」
佐天は不気味な笑みを浮かべると、どこからかペンを取り出し、眠っている重福を自分と同じような目に遭わせようとし近付く。
「ダ、ダメだよ! そんなことしたら!」
「ふぇっ!? ///」
ツナは佐天のやろうとしていることを止める為、背後から佐天の腋の下に両手を通すと、そのまま羽交い締めで佐天の動きを封じる。だがツナが佐天を羽交い締めしたことで、佐天の体とツナと体が密着した形になってしまい、佐天は顔を赤くしてしまう。
「許せないのはわかるけどさ! 一体落ち着こう! ね!」
「あ、あの……!? ///」
「「……」」
ツナが止めるよう注意を促すが、佐天はツナと密着している状態になっている為、顔を真っ赤にしたまま口をパクパクしており思考回路がフリーズしてしまっていた。美琴と黒子はツナが再びやらかした為、呆れてしまっていた。
「わっ!」
「きゃっ!」
ツナは体勢を崩してしまい後方に倒れてしまう。佐天はツナに羽交い締めされてしまっている為、ツナと一緒に倒れてしまう。
「いてて……ごめん! 大丈夫!? 佐天……!? ///」
「っ!? ///」
倒れる時に羽交い締めが解けた為、ツナの手の位置がズレてツナは佐天の胸を揉んでしまっていた。ツナは佐天の胸を揉んでいるということに気づくと顔を赤くする。佐天はツナに胸を揉まれて顔を真っ赤にする。
「ごごごごご、ごめん佐天!」
「い、いえ……!? ///」
ツナは慌てて手を離すが、佐天は慌ててツナから離れるが顔を赤くしたままである。
「最低ね」
「沢田さん。牢獄に行く前に何か言い残すことはありますか?」
「ちょっと待って! 今のはわざとじゃないから!」
ゴミを見るような目で美琴はツナを見ており、黒子は手錠を手に持ち、笑顔でそう言い放った。ツナは慌てて誤解を解こうとするが、佐天の胸を揉んでしまった事実は変わらない為、言い逃れはできなかった。
「何よ……目覚めたと思ったら……私への嫌がらせのつもり……?」
「「「「っ!?」」」」
こんな状況下で重福が目覚めてしまう。重福の声を聞いた途端、ツナたちは重福を警戒してしまう。だがその時、突風が吹き重福の前髪がめくれる。
「「「ん……!?」」」
一瞬であったが佐天、美琴、黒子は目にした。なぜ驚いたかというと、重福の眉毛が普通の人よりも太かったからである。
「見たわね……!?」
重福は自分の眉毛を見られたとわかりツナたちを睨みつける。
「まぁいいわ! だったら聞かせてあげるわよ!」
重福は語り出す。重福にはかつて彼氏がいた。しかしその彼氏を常盤台の生徒に取られ挙げ句、別れ際に彼氏に変な眉毛だと言われた。その時、重福は決めた。自分から彼氏を奪った常盤台の生徒に復讐し、生徒の眉毛を面白眉毛にすることを。
「「「……」」」
常盤台の生徒を面白眉毛にするという、よくわからない方向になった理由に佐天、美琴、黒子はついていけなくなってしまっていた。
「わかるよ。その気持ち」
「え……!?」
「「「え!?」」」
自分の気持ちがわかってくれると言ったことに重福は驚き、美琴たちはなぜ重福の気持ちがわかるのかわからず驚きの声を上げる。
「いや眉毛の話じゃなくってさ。俺も中学の時に好きな女の子がいたんだ。もうフラれちゃったけどさ」
「あ、あなたも……?」
「うん。だから君のフラれた時の気持ちはわかるよ」
ツナの脳裏には同級生でずっと好きだった笹川京子の姿が浮かんでいた。自分と同じ思いを知って重福は驚いてしまっていた。
「フラれた時、苦しくて苦しくて……俺、一人ですっごい泣いたのを今でも覚えてる」
「私も……同じです……」
「「「……」」」
ツナの話を聞いて重福も同じだと答える。あまりにも悲しすぎる話に美琴たちは二人に同情していた。
「でもさ。きっといい人が見つかるよ」
「そうでしょうか……? こんな変な眉毛してる私なんかに……」
「そうかな? 別に変だとは俺は思わないけど」
「ほ、本当ですか……!?」
「うん。それに君は可愛いんだしさ。もっと自信を持った方がいいよ」
「可愛い……!? ///」
「「なっ!?」」
「……」
ツナが可愛いと言った瞬間、重福はほんのりと顔を赤らめる。ツナの発言に美琴と黒子は衝撃を受け、佐天は黙ったまま殺気を放っていた。
「あの……手紙書いていいですか?」
「手紙? 別にいいよ」
「ツナさん……?」
「佐天? どうし……ひぃいいいい!」
佐天が低い声でツナに話しかける。ツナが普通に振り返ると、そこには殺気を放っている佐天がおり、ツナはあまりの恐怖に悲鳴を上げてしまっていた。
「さ、佐天!? な、何で怒ってるの!?」
「怒ってませんよ。ただ一つだけ言っておきたいことがあります」
「な、何……!?」
「今日。ご飯抜きです」
「えええ!? 何で!?」
突然、佐天が怒ったと思ったらさらにご飯抜きと言われ動揺してまうツナ。
「はぁ……」
「全く……罪な男ですの」
またやらかしたツナに美琴と黒子は頭を抱えてしまう。
こうして事件は解決したものの、新たに問題が増えてしまったのだった。
アニオリのキャラである重福省帆にフラグを建てましたが、これから登場させる予定はないです。でも次のフラグは美琴とシスターズまでで長い…誰か他にいないものか…初春と黒子はツナに惚れる姿が想像できないし…暗部のメンバーは難しいし、食蜂さんは無理だし、やっぱり婚后光子とか春上さん?
それか魔術のキャラから?五和とか?
なんかいい候補があったら教えて下さい。
さてと…次はツナと美琴が戦う話をやる予定…なんですが多分無理です。すいません…物事ってどうして上手くいかないんでしょう…?
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