とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)176 教え

 

 

 

 

 そして佐天と美琴が戦っている頃ツナとミサは予定通りデートしていた。

 

「ここが動物園なのですね。とミサカはたくさんの動物たちを見回します」

 

 ツナはミサを動物園に連れて来ていた。なぜ動物園に連れて来たのかというとツナは中学の時に京子と一緒に来たことを思い出したからである。

 

「あの動物は何ですか? とミサカは尋ねます」

 

「あれはラッコだよ」

 

「ラッコ……貝を持ってプカプカ浮いてるだけで楽しいのでしょうか? とミサカは純粋な疑問を述べてみます」

 

「さぁ? 流石に動物の気持ちはわからないけど……楽しいって思ったり思わなかったりする奴がいるんじゃないかな?」

 

 ミサは水の上にプカプカと浮いてるだけのラッコを見てミサはそう呟いた。ミサの疑問にツナはそう答えるしかできなかった。

 

「同じ生物なのに性格があるんですか? とミサカは尋ねます」

 

「そりゃ動物にだって感情があるんだから」

 

「ミサカたち妹達(シスターズ)とは違うのですね。とミサカは動物と自分たちの性能を比較します」

 

「ミサたちにも感情があるんだから性格だって違うはずだよ」

 

「ツナに教えられた通りミサカたちにも感情があるのはわかっていますが、ミサカたちは同一のクローンなので性格の違いはないと思います。とミサカは伝えます」

 

「多分、今から色々ことを体験していけば同じミサでも性格が違うんだってことがわかると思うよ」

 

「ツナが言うのであれば間違いはありませんね。とミサカはツナの言葉を信じます」

 

「いや……多分だから……俺だってクローンのことに関して理解してる訳じゃないし……」

 

 ミサが自分の言葉を素直に信じてくれるのは嬉しかったツナであったが、あまりにも簡単に信じてくれことに同時に困惑もしていた。

 

「ツナはミサカの大事な友達です。とミサカはツナの言葉を信じる根拠を伝えます」

 

「ミサ……」

 

 ミサが自分のことを初めて友達だと言ってくれたことにツナは感動していた。

 

「次に行きましょう。とミサカは急かします」

 

「え!? ちょっ!?」

 

 ミサがそう言うとミサはツナの左隣に移動するとツナの左手を握った。ミサの行動にツナは驚いてしまっていた。

 

「人が多いので離れ離れににならない為に手を繋ぎます。とミサカは説明します」

 

「い、いや……でも……」

 

「ミサカと手を繋ぐのは嫌ですか? とミサカはツナの心境を尋ねます」

 

「い、嫌って訳じゃないけど……」

 

 女の子に手を繋がれるのが嫌な訳ではなかったが、流石に緊張してしまっていた。

 

「前にツナが言った言葉を覚えていますか? とミサカは尋ねます」

 

「前に言ったこと……?」

 

 ツナはミサの言う前に言っていた言葉というのがわからず疑問符を浮かべる。

 

「ミサカのことを知りたい、ミサカともっと話したい、ミサカと一緒に生きる為に戦うのだと。とミサカはあの時のツナの言葉を伝えます」

 

 ミサはツナが一方通行(アクセラレータ)に戦おうと決意した時に言った時のことが脳裏に浮かんでいた。

 

「ツナがミサカのことを知りたいようにミサカもツナのことを知りたいのです。とミサカは自分の気持ちを伝えます」

 

「ミサ……」

 

 ミサが心の中でそんなことを思っていたということを知ってツナは驚いていた。

 

「それにこうすればツナとの距離が縮む気がするのです。とミサカは自分の考えを伝えます」

 

「わ、わかったよ……」

 

 ミサも色々と考えがあって手を繋いでいたということを知ってツナは手を繋ぐことを了承した。そして2人は動物園内を回って行く。

 

「あの餌を洗っている動物は何ですか? とミサカは尋ねます」

 

「アライグマだよ」

 

「アライグマ……名前の通り餌を洗ってる…フフッ……」

 

(自分で言って自分でウケてる!? というかこんなしょうもないことで笑うのミサって!?)

 

 アライグマの名前と行動が一貫していたのが面白かったミサはなぜか笑っていた。ツナは普段、無表情なミサはこんなことで笑ったことに驚きを隠せないでいた。

 

「あの首の長い動物はなんですか? とミサカは尋ねます」

 

「あれはキリンだよ」

 

 ミサは指を指しながら尋ねた。ツナはキリンを指を指しながら説明する。

 

「あの白い動物は何ですか? とミサカは尋ねます」

 

「あれはシロクマだよ」

 

「白いクマ……だからシロクマ……フフッ……」

 

(また笑った!?)

 

 シロクマの名前を知ってミサは再び笑っていた。またしょうもないことで笑ったことにツナは驚きを隠せないでいた。

 

「あの小さな動物は何ですか? とミサカは尋ねます」

 

「あれはウサギだよ」

 

「ウサギ……モフモフしてとても気持ち良さそうですね。とミサカは第一印象を述べてみます」

 

 ミサはたくさんいるウサギを見ながらそう呟いた。その後もミサと一緒に園内の動物を見て回った。1時間程、園内を回ると2人はベンチに座り休憩する。

 

「この世にはたくさんの動物がいるのですね。とミサカは感想を述べます」

 

「ミサって動物のことに詳しくないの?」

 

 ツナは疑問に思っていたことを尋ねる。ミサ園内の動物のことを全く知らず全て聞いてきた。普通の人なら知ってるような動物でさえも。

 

「ミサカは学習装置(テスタメント)によって知識を植えられた存在である為、知識には偏りがあるのです。とミサカは説明します」

 

「テスタメント?」

 

 学習装置(テスタメント)という聞き覚えのない単語を聞いてツナは疑問符を浮かべる。

 

学習装置(テスタメント)とは人工的に技術や知識を直接脳にインストールできる装置のことです。とミサカは学習装置(テスタメント)の詳細を説明します」

 

「へー。そんなもの作れるなんてやっぱり凄いんだね学園都市って」

 

「ミサカかからすれば異世界を行き来する装置を作れるこの世界の技術力の方が凄いと思います。とミサカはこの世界のあまりにイレギュラーな科学技術にツッコミをいれます」

 

「ま、まぁそうなんだけどさ……」

 

 ツナの脳裏には色んな物が浮かんでいた。撃たれると特殊な力を発動できる特殊弾。現在の自分と10年後の自分を5分間だけ入れ替える10年バズーカ。死ぬ気の炎の特徴を備えた(ボックス)アニマル。武器や(ボックス)アニマルを収納できる(ボックス)やアニマルリング。10年後の世界においては人や物を数百キロ単位で転送できる超炎リング転送装置システム。そしてタイムマシンまで存在した。

 

「でも何でミサはその学習装置(テスタメント)っていうので知識を植えつけられたの?」

 

「ミサカは薬物によって急成長を遂げた個体なのです。とミサカは自分自身のことについて説明します」

 

「うん。それは向こうにいるミサから聞いたよ」

 

「そうですか」

 

 ミサはツナが自分たちがどのようにして産まれたのか知らないと思った為、説明した。だが実験が終わった後にそのことを聞いていた為、ツナはそのことを知っていた。

 

「ですが産まれた瞬間、見た目はこの状態で産まれるのですが中身は赤ん坊と同じく何も知識がない状態で産まれるのです。とミサカは産まれた時の状況を話します」

 

 ミサの脳裏には培養機から出て泣きじゃくる自分の姿が浮かんでいた。

 

「そこで学習装置(テスタメント)を使ってミサカたちの脳が知識や人格をインストールして今の状態になるのです。とミサカは自分の出生の秘密を語ります」

 

(だから……)

 

 ツナは理解する。普通の人なら知っていることを知らないのは学習装置(テスタメント)の影響によるものであるということを。

 

「逆に尋ねたいのですがリボーンはなぜ赤ん坊であるのにも関わらず、あんなに流暢に話せるのですか? とミサカはずっと気になっていたことを尋ねます」

 

「リボーンはまた違うっていうか……」

 

 そう言うとツナはリボーンの秘密を話す。リボーンが佐天たちに話した時と同じ内容を。

 

「ということなんだけど……わかった?」

 

「正直、信じられないというのが本音です。とミサカは漫画や小説のような話に驚愕しています」

 

「はは……だよね……」

 

「でもリボーンが言っていたのはこういうことだったのですね。とミサカは謎が解けて納得します」

 

「謎?」

 

 ミサカはあの時リボーンが言っていた言葉が先程、ツナが話してくれたリボーンの秘密と関係があったのだということを理解する。ミサの言っている謎というのが何のかわからずツナは疑問符を浮かべる。

 

「リボーンがミサカを治療した時になぜそこまでツナを信じられるのかと尋ねたのです。とミサカあの時のことを語ります」

 

 ミサはリボーンの治療を受けている時に聞いたことをツナに話した。

 

「その時リボーンはツナは死を待つだけの自分を救った自慢の生徒だと言っていました。とミサカはリボーンが言っていた言葉を伝えます」

 

「リボーンが……」

 

 ミサがリボーンが自分を治療した時に言っていた言葉を伝える。リボーンがそんなことを言っていたと知ってツナは驚きを隠せないでいた。

 

「死の運命から逃れられなかったミサカとリボーンを救ったツナはやはり凄いのですね。とミサカはツナを称賛します」

 

「俺1人じゃあ何もできなかったよ。みんなの力がなかったら助けることなんてできなかったよ」

 

 ツナはわかっていた。リボーンを救えたのは仲間の力があったからであることに。ミサが処分されず生きられるようになったのも仲間がいたからということを。

 

「そもそもリボーンと出会ってなかったら俺はリボーンもミサも助けることもできなかったよ」

 

「どういうことですか? とミサカは詳しい説明を求めます」

 

「俺さ。中学の時、勉強も運動もできなくてずっとダメツナって呼ばれてていじめられてたんだ。俺は傷つくのを恐れて何もかも諦めてたんだ。何も変えられないって」

 

 ツナは思い出す。ダメツナと呼ばれいじめられていた中学時代を。

 

「でもリボーンがそんな俺の運命を変えてくれたんだ。あいつは俺に居場所をくれた。みんなを護る力をくれた。大切なことをいっぱい教えてくれた。俺にとってリボーンはかけがえのない存在なんだ」

 

「かけがえのない存在……それは前にツナが言っていた譲れないもの……誇りというものなのですね。とミサカは理解します」

 

 ツナの言葉を聞いて、ミサはツナが前に言っていた誇りというものなのだとことを理解する。

 

「ツナはリボーンから強さと志を学び、その教えをもってリボーンとミサカを救い、リボーンの教えをミサカに教えたのですね。とミサカは人とのツナの行動理念の原点と人との繋がりの凄さを理解します」

 

 ミサは先程、ツナの言っていたリボーンがいなかったらリボーンもミサも救うことのできなかったという意味がどういうことなのかを理解した。

 

「ミサカもこの世界でたくさんの人たちと繋がれるでしうか? とミサカは少し不安になります」

 

「大丈夫だよ。何なら今度、俺の友達を紹介するよ」

 

「ツナの友達ですか? とミサカは尋ねます」

 

「うん。この世界はミサがクローンだって知る人はいないし。みんなだったらミサがクローンと知っても受け入れてくれるよ。だから安心して」

 

「みんな……」

 

 みんなという単語を聞いて、ミサは何かを考え始めるのだった。

 

 

 




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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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