リボーンがモレッティと共に学園都市に行った後、ツナがホテルから帰って来た。
「あれ? リボーンは?」
「え、えっと……モレッティさんっていう人と学園都市に行きました」
「え!? もしかしてあの殺され屋の!?」
「やっぱりツナさんも知ってたんですねモレッティさんのこと……」
「もしかして佐天もリボーンのドッキリに……?」
「もってことはツナさんも……?」
「うん……中学の時にやられた……」
佐天もという言葉から佐天はツナも先程の自分と同じようにモレッティのアッディーオによって騙されたのではないかと推測する。ツナは前にモレッティのアッディーオによって騙された時のことが脳裏に浮かんでいた。
「学園都市に行ったってことは……」
「はい。学園都市でアッディーオ? っていうのをやるみたいです……」
「あいつ……」
リボーンとの付き合いが長いツナは理解していた。自分が楽しむ為にモレッティを連れて行ったのだと。
「あー……それと修行のことなんですけど……修行は特別講師を呼んでおいたって言ってましたよ……」
「特別講師……」
特別講師と聞いて、誰が特別講師としてやって来るのかはわからなかったツナであったが、嫌な予感しかしなかった。
学園都市
「へー。ここが学園都市……これはまた凄いところですね」
自分の思っていたよりも大都会の学園都市を見て、モレッティは感嘆する。
「それで今回はどういうシナリオでいきますかリボーンさん?」
「そうだな……」
時刻は一気に経過して昼過ぎ
「ったく……何よ……こっちの気も知らないで……」
美琴は街中を歩いていた。昨日の一件を引きずっているのか今だに怒りが収まっていないようだった。先程、昨日の怒りを晴らす為にバッティングセンターに行ったのであるが、怒りは晴れなかった。
「もう帰ろう……」
美琴は他にうっぷんを晴らす方法を考えたが、特にいいアイデアが思いつかなかった為、寮に戻って寝ることにする。寝ていれば昨日のことを考えないでいるからである。
歩くこと20分。美琴は自分の寮にたどり着く。
「ったく……何で私がこんなに悩まされないといけないのよ……」
美琴はブツブツと文句を言いながらドアノブを捻って自分の部屋の扉を開ける。
「へっ!?」
美琴は驚きの声を上げる。なぜならそこにはニット帽にマスクを装着し、ベッドの下を覗きこんでいたモレッティがいた。
「あ、あんた一体どこから!?」
「っ!?」
美琴が叫ぶとモレッティは慌てて出口が他にないかと辺りを見回し始める。
「観念なさい!」
「グフッ!?」
モレッティが慌てている隙をついて美琴はモレッティを蹴り飛ばした。モレッティは壁にぶつかり、もたれかかるような体制で倒れる。
「常盤台の寮に侵入するなんてどんだけ命知らずなのよ……」
美琴はモレッティを見ながら呆れていた。常盤台中学は
「とにかく黒子に連絡しないと……っとその前にロープで体を縛っておかないと」
美琴はポケットから携帯を取り出して
「ん?」
美琴は違和感を感じる。なぜならモレッティの瞳孔が開いていたからである。
「ま、まさか……」
嫌な予感がした美琴は慌ててモレッティの心臓の辺りに耳を当てた。
「う、嘘……!?」
美琴は驚きを隠せないでいた。なぜならモレッティの心臓が止まっていたからである。泥棒が相手とはいえ人を殺してしまったことに罪を感じていた。美琴はすぐに心臓マッサージをする。しかしモレッティの心臓が動くことはなかった。
「御坂。いるか?」
「な、何ですか!?」
ドアの向こうから寮監の声がする。美琴は泥棒とはいえ人を殺してしまっ為、返事が上ずってしまっていた。そして美琴はモレッティをベッドの死角に隠す。
「実は少し前にこの寮に盗聴機の類いが仕掛けられてるのが判明してな。それで他に盗聴機がないか業者に来てもらってるんだ」
「へ、へー……そうなんですか……」
「途中でお前の部屋に点検に来るかもしれないからな。失礼のないようにな」
そう言うと寮監は扉の前から去っていた。寮監の言葉を聞いた美琴は先程、慌ててベッドの下を調べる。そこには盗聴機探知機があった。盗聴機探知機を見つけた美琴はモレッティが泥棒ではなく寮監の言った業者だということを理解する。
「やっちゃった……」
泥棒ではなく何の罪もない一般人を殺してしまった美琴は顔を真っ青にしながら絶望してしまっていた。いくら知らなかったこととはいえ、自分の勝手な早とちりで人を殺めてしまった為、罪悪感を感じてしまっていた。
「自首するしかないわね……」
美琴は自首を決意する。捕まるなら黒子がいいと思ったのかポケットの中から携帯を取り出した。
「自首はしなくていいですよ」
「いやーーーーーーー!!」
するとモレッティが起き上がったた。心臓が止まっていたはずのモレッティが何事もなかったかのように起き上がったのを見て美琴は悲鳴を上げた。
「い、生き返った!? な、何で!? 心臓は完全に止まってたのに!?」
心臓が完全に止まっていたのにも関わらず、生きているモレッティを見て美琴は涙目になりながら恐怖していた。
「俺が説明するぞ」
すると以前と同じように部屋の壁が扉のように開いた。壁の中にちょっとした部屋の中ができておりリボーンは椅子に座っていた。
「ま、まさかこれはあんたたちの仕業……?」
「そうだぞ」
「やっぱりか!!」
リボーンがタイミング良く登場したので美琴はこれまでの出来事がリボーンとモレッティによって仕組まれたものだということを理解する。
「それで? この人は一体、何なのよ? マフィア関係の人だってことはわかるけど……」
「こいつはボンゴレ特殊工作員にして殺され屋のモレッティだぞ」
「殺され屋? 殺し屋の間違いじゃないの?」
「モレッティは自分の意思で心臓を止めて仮死状態になれるアッディーオっていう体質の持ち主なんだ」
「何でそんなことができんのよ……」
心臓を自分の意思で止めることができるという普通の人間にできないことを平然とやってのけるモレッティに驚きを隠せないでいた。
「いやー。驚かせてすいません。リボーンさんに私のアッディーオを見て面白い反応をする人がいると聞いたもので」
「私で遊ぶんじゃないわよ!!」
リボーンの私情によってこのようなドッキリにかけられたと知って美琴は怒りを露にする。
「ちなみに寮監も俺たちの協力者だ。ドッキリのことを話したら喜んで協力してくれたぞ」
「寮監……」
寮監が喜んで協力してくれたと知って、美琴は額に右手を当てながら呆れていた。
「さっき佐天にもこれをやったんだが、お前と同じように面白い反応してたぞ」
「私の友達に何してんのよ!」
「安心しろ。ツナにも中学の時にちゃんとこのドッキリはやったぞ」
「そういう問題じゃないわよ!!」
ことごとくボケまくるリボーンに美琴はツッコミをいれまくる。
「んじゃこれは回収させてもらいますね」
モレッティはベッドの下に仕掛けておいた盗聴機を発見する機械を回収する。
「それって本物よね?」
「本物だぞ。お前を騙すのに偽物じゃあバレるからな」
美琴が盗聴機探知機が本物であるかどうか確認するとリボーンはレオンを盗聴機に変形させた。それを見たモレッティは探知機のスイッチをいれる。すると探知機からハウリングが聞こえる。
「な。本物だろ?」
「ちょっと待って……その前に何でカメレオンが盗聴機になったのよ……?」
「レオンは形状記憶カメレオンつってな。一度、見た物になら何でも変形できるカメレオンなんだぞ」
「あんたちの世界の生態系ってどうなってんのよ……?」
レオンの詳細を知ってリボーンたちの世界が規格外な世界なんだということを美琴は改めて実感する。リボーンはレオンを元に戻す。
が、
「え……!?」
美琴は驚く。レオンが元に戻ったのにも関わらず探知機からハウリングがしたからである。
「な、何で……!? まさかあんたたちの仕業……!?」
「違ぇぞ。流石にそこまではしてねぇ」
美琴はリボーンたちが他に盗聴機を仕掛けているのではないかと疑うがリボーンはそれを否定する。
「どうやら第3者の仕業のようですね。お詫びも兼ねて私が調べましょう。こういうのは得意ですから」
「得意?」
「私はボンゴレの特殊工作員であると同時にスパイとしても活動しているんです。死んだと思わせて敵地に侵入し盗聴機を仕掛けて情報を収集することもありますのでこういう手口は手に取るようにわかるんです」
「説得力があるわね……」
モレッティの言葉を聞いて美琴は頼もし過ぎて逆に引いてしまっていた。するとモレッティは探知機と自分の感を駆使して盗聴機を探し出す。すると1分もしない内に3つの盗聴機を発見する。
「これで全部ですね。にしても誰がこんなことを……心当たりはありますか?」
「おそらく……いや絶対にあいつね」
美琴は自分の部屋に誰にも気づかれることなく盗聴機を仕掛けられる人物を1人だけ知っていた。美琴はその人物に話す為に携帯を取り出す。
「にしても結局、学園都市第1位を倒したっていう
「わかりませんわ」
初春と黒子は今、学園都市にて起こっている事件のことについて話していた。現在学園都市ではある噂が流れていた。
(そんなことよりも沢田さんですわ!! 私のお姉様に手を出すなんて!! 絶対に許せませんわ!!)
昨日、美琴はミサとツナのことで嫉妬しそのグチを溢していた。それを聞いた黒子は美琴がツナに好意を抱いていることを理解し嫉妬にしているのである。
すると
「あっ! お姉様ですわ!」
美琴から黒子の電話がかかって来る。美琴からの電話と知って黒子は
「もしもしお姉様。どうかされました?」
『ええ。ちょっとあんたに聞きたいことがあるの。実は部屋で面白い物を見つけたのよね。盗聴機を』
「なっ……!?」
盗聴機という単語を聞いて黒子の顔色が真っ青になる。何を隠そう部屋に盗聴機を仕掛けたのは黒子だった。常盤台の寮に侵入しようとなどと考える人はまずいない。そうなると寮に入っても怪しまれず、自分の部屋の構造を理解し、自分に異常な好意を抱いている
「い、一体、誰がそんなことを……!? 絶対に許しませんわね!! この黒子が犯人を捕まえてみせますわ!!」
黒子は冷静を装うが動揺を隠し切れず、声が震えてしまっていた。
『もう犯人はわかってるわ。ねぇ黒子?』
「な、何のことですの……!? なぜ黒子がそのようなことを……!?」
『実はリボーンに来てもらって指紋を調べてみたの。そしたら指紋が出てきたの。あんたのが』
「そ、そんな訳ありませんわ! 指紋が残らないようにちゃんと手袋を……はっ!」
黒子は途中で気づいた。美琴に嵌められてしまったということに。だが気づいた時はすでに遅かった。
『認めたわね黒子』
「い、いや……今のは……!?」
必死に誤魔化そうとする黒子であったが言い訳が見つからず何も言うことができなかった。
この後、学園都市に雷が降り注いだという。
黒子と初春にもやりたかったんですが普通に考えたらこれって公務執行妨害になるんじゃね?と思って止めました。まぁ盗聴機を仕掛けてる時点でアレなんですが……
だからモレッティの回はこれで終わりです。次回は別の話をやります。
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