その後もラルとのスパークリングが続いた。そして3時間後。ようやくラルとのスパークリングが終了する。
「し、死ぬかと思った……」
大の字になって地面に寝転ぶ佐天。体中から覇気はなくなり死んだような目をしていた。
「どうやらみっちりとラルにしごかれたようだな佐天」
「リボーン君……?」
学園都市から帰って来たリボーンが佐天の顔を覗き込むように見下げる。
「リボーン。お前はどういう教育している。ちょっとしごいただけでこのザマだぞ。お前の教育は甘いんじゃないのか?」
「そういうお前こそ随分と熱心だったじゃねぇか。いつもならできる訳がない。見込みは0だ。立ち去れって言うお前が。佐天がツナを越えたいと知って軍人時代の血が騒いだか?」
「そんな訳ないだろ。こいつがあまりにも軟弱だったからしごいただけのことだ」
「そうか。お前エロい顔してたぞ。佐天と戦っている間ずっとな」
「な!? 何を言ってるリボーン貴様!?」
「エ、エロいって……!?」
リボーンの言葉を聞いてラルは動揺を隠せないでいた。ラルはエロい顔していると知って佐天は顔を真っ赤にする。
「教官と生徒の禁断の恋だけじゃ飽き足らず、女同士の禁断の恋まで……!?」
「ち、違う!! リボーンの言葉に惑わされるな!!」
エロい顔をしていたと聞いて佐天はラルが自分のことを恋愛対象として見ているのではないかと思い顔を真っ赤にしながら誤解していた。ラルは佐天の勘違いを知って必死に弁明する。
「ご、ごめんなさい……!! わ、私には……その…!!す、好きな人がいるので……!! ラルさんの気持ちには応えられないっていうか……!!」
「だから誤解だ!!」
「そうだぞ佐天。ラルはコロネロ一筋だからな」
「貴様はいい加減にしろ!!」
今だに自分のことを好きだと思っている勘違いしたままの佐天にラルは弁明する。しかしリボーンの言葉によってさらにラルは顔を赤くする。
「随分と盛り上がってるなコラ!」
リボーンがラルをいじっていると修行を終えたコロネロと佐天と同じくボロボロになっているツナがやって来た。
「来てやったぞヘボライバル」
「待ちくたびれたぞクソライバル」
そしてリボーンとコロネロは互いに挨拶代わりの頭突きを交わす。
「「っ!?」」
一方でツナと佐天は顔を赤くし、視線を反らしていた。先程の
「どうした? 何かあったのかツナ?」
「い、いや……!!」
「佐天の裸でも見たか?」
「ぶっ!!」
「ちょっとリボーン君!!」
急にセクハラ紛いのことをリボーンが言った為、ツナは顔を真っ赤し吹き出し、佐天は顔を真っ赤にしながら叫んだ。
「何だ違うのか。未来でラルのエロい体を想像してた時と同じ反応してたしからてっきりそうだと思ったんだがな」
「してないから!!」
「でもラルの裸を見たのは事実だろ」
「そ、それは……!!」
「はい?」
リボーンの言葉にツナは顔を赤くしたまま何も言い返すことができなかった。ツナは未来のラルが水浴びしているところを獄寺と共に見てしまったことがあるのである。その話を聞いた佐天の心中は穏やかではなかった。
「ツナさん? それはどういうことですか?」
「ち、違うよ佐天!! あれは事故で別にやましい気持ちがあった訳じゃあないから!!」
「へーーーーーーーーーーー?」
「ひぃいいいいい!!」
「何だこの状況は……?」
「修羅場ってやつだ」
佐天は虚ろな瞳でツナの顔を見ながら尋問する。佐天の顔を見てツナは恐怖のあまり悲鳴を上げてしまう。佐天はツナがラルの裸を見たということに嫉妬するあまり網の中で密着した時のことなど当に忘れていた。ラルはこの状況を見てラルはなんとも言えない気持ちになり、リボーンだけはこの状況を楽しんでいた。
「そういやお前らあれから仲直りしたようだが結局、結婚式の件はどうなったんだ?」
「結婚式!? 婚約してるの!?」
「ああ。2年前に俺たちの元に招待状が届いたんだがこいつらが喧嘩しちまったから結婚は延期になっちまったんだ。それから全然、結婚のことについて何も聞いてなかったからどうなのかと思ってな」
「俺はいつでもラルと結婚する気満々なんだが結婚の話をしようとするとラルは口を聞いてくれなくってな」
「相変わらずのツンデレだな」
「やかましい!!」
「まぁ出会った頃に比べたらマシだぜコラ」
「出会った頃?」
「俺が最初ラルと出会った頃、3ヵ月ほど口も聞いてくれなくてな」
「それはお前が俺にしつこくナンパしてきたからだ!!」
「ナンパって……」
佐天は2人が相思相愛になったきっかけは戦場にて何かあったのだと推測していたが、まさかナンパだとは思ってもいなかったので複雑な気持ちになっていた。
「まぁその仕草にも惚れたんだがな」
「へー。それでコロネロ君はラルさんのどういうところが好きなの?」
「お、おい!!」
佐天はラルとコロネロの恋愛話が気になるのか興味津々な顔でコロネロに尋ねた。佐天がこの話に興味を持ったことにラルは顔を赤くしながら焦っていた。
「勿論、全部に惚れてるぜコラ!」
「きゃーーーー!!」
「っ……!?」
コロネロは恥ずかしがることもなく堂々と言い切った。佐天はコロネロの発言を聞いて黄色い歓声を上げた。ラルは黙ったまま顔を赤くしたいた。
「じゃ、じゃあ! 今までで一番、ラルさんにときめいた瞬間は!?」
(なんかめちゃくちゃ興味持ち始めてる!?)
先程よりも増々、興味津々な顔でコロネロに質問する佐天。そんな佐天の変わりようを見てツナは驚きを隠せないでいた。
「それはラルが敵の罠に……」
ズガァン!
コロネロが佐天の質問に答えようとした矢先、それを遮るかのように銃声が響き渡る。するとコロネロの前に小さなクレーターができていた。
「それ以上、口を開くな!! それ以上、おかしなことを口走れば撃つ!!」
(いや! もう撃ってるよ!)
ラルが顔を赤くし腰に装備していたショットガンを向けながら警告する。撃った後に警告するラルを見てツナは心の中でツッコミをいれる。
「そんじゃその話は俺の方から話してやるぞ」
「おいリボーン。これは俺が言わねぇと意味がないだろコラ!」
「貴様らぁあああああ!!」
自分の警告を無視して余計なことを喋ろうとするリボーンとコロネロを見てラルは怒りを爆発させる。
「そこを動くな貴様ら!! その腐った根性を叩き直してやる!!」
ラルが叫ぶとショットガンの標準をコロネロとリボーンに向けてショットガンを乱射させる。コロネロとリボーンは軽々と躱していく。
「腕を上げたじゃねぇかラル」
「俺の惚れた女だぞ。これくらい当然だぜコラ!」
リボーンとコロネロは軽々と躱していくどころか軽口を叩く余裕まであった。
「根性を叩き直すだけでは足りんようだな……だったら貴様らまとめて地獄に送ってやる!!」
(あ、相変わらず怖ぇ……)
(ラルさんを怒らせるような真似だけは絶対に止めよう…)
軽口を叩くリボーンとコロネロを見てラルの怒りが頂点に達し死ぬ気の炎を纏った弾丸を連射していく。ツナはラルの恐ろしさを改めて理解し、佐天は心の中でラルを怒らせてはならないと誓った。
こうしてデスマウンテンでの修行は終了した。
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