佐天が初めてフゥ太のランキング能力を見た次の日。8月28日。
「おはよう佐天」
「おはようございますツナさん」
いつもと同じように同じ時間に目覚めて、朝の挨拶を交わすツナと佐天。
「起きたかお前ら」
2人が起きたと同時にツナの部屋にリボーンが入って来る。
「今日は客が来てるからな。早く着替えて降りてこい」
そうリボーンが言い残すとリボーンはツナの部屋から去って、
「客って誰のことですか?」
「さぁ? 何も聞いてないけど……」
リボーンの言う客をツナなら知っているのではないかと思った佐天はツナに尋ねるがツナ自身もリボーンの言う客がわからないでいた。2人は何もわからないまま寝間着から着替えると
「お久しぶりです沢田さん」
「ユニ!?」
2人が台所へ向かうと黒髪のおかっぱ尻尾髪に左頬に花弁天のマークが入った少女がいた。ツナはこの人物の名はユニ。ジッリョネロファミリーの現ボスであり元アルコバレーノの1人だった人物である。
(ユニって……)
ユニの名前を聞いて佐天は思い出す。リボーンと初めて出会った時に出て来た名前であり、ツナの記憶に出て来て未来にて死んでしまった少女だということを。
「初めまして。私、ジッリョネロファミリーのボスのユニといいます。よろしくお願いします佐天涙子さん」
「え……!? 何で私の名前を……!?」
記憶では見たことがあるものの会うのは今日が初めてたのにも関わらずユニが自分の名前を知っていることに驚きを隠せないでいた。
(そっか! 予知能力!)
佐天はユニが予知能力を持っていることを思い出し、ユニが自分の名前を知っている理由を理解する。
(というか本当にマフィアのボスだったんだ……)
前にリボーンからユニがボスだということは聞いていたが、本当にマフィアのボスだとなのだということを知って佐天は驚きを隠せないでいた。
「それでユニが何で日本に?」
「しばらく日本で休暇を取ろうと思いまして。ファミリー全員で日本に遊びに来たんです」
「つー訳だ。佐天、案内してやれ」
「え!? 私が!?」
「もう大体、
「ま、まぁ……」
もう1ヵ月以上も並盛にいる上、修行で町を走ったりすることもあるので佐天は並盛の地理を全く頭に入っていない訳ではない為、無理ではなかった。
「勿論お前は修行だがな」
「はいはい……」
ツナはリボーンがこう言ってくるのを予想していたのか、投げやりに返事をした。
リボーンの命令で佐天はユニを案内することになった。2人は町の中を歩く。
「すみません。案内させてしまって」
「い、いえ! 大丈夫です!」
ユニは自分よりも年下であるということはわかっているのだがジッリョネロファミリーのボスという肩書きのせいかなぜか佐天は敬語になってしまっていた。
「別に私がジッリョネロファミリーのボスだとしても敬語である必要はありませんよ」
「い、いや……そうなんです……そうなんだけど……」
敬語で話す必要はないとは言われるが、どうしても敬語になってしまうのである。
(というか……)
リボーンとの修行で佐天は強くなったせいか先程から複数の視線が自分たちに向けられているということに気づけるようになっていた。周囲を見回すと一般人に成り済ました人間がチラホラといた。
「すいません。護衛は必要ないと言ったのですが……」
「まぁそれは仕方ないというか……」
佐天の行動からユニは佐天の考えているということを推測した。いきなりそう言われてもはいそうですと言ってボスの護衛を離れられる訳がないということを佐天は理解していた。
「とりあえず喫茶店でも入りま……ろうか?」
佐天の提案によって2人は喫茶店に入ることにする。
(というかこんな幼い子がボスなんて……)
佐天はこんな幼い少女がマフィアのボスだということが今だに信じられないでいた。
「私は先代のボス……母の子供なので私がジッリョネロファミリーのボスになることになったんです」
「へ……!?」
なぜか自分の考えていることをユニが言い当てられたので佐天は驚きを隠せないでいた。
「で、でも何でユニちゃんがボスに? いくら先代の子供といってもまだユニちゃんは……」
いくら正当後継者とはいえこんなにも幼い少女がボスの座についている理由が佐天にはわからなかった。
「私の母はすでに他界しているんです。だから私がボスの座を後継することになったんです」
「そう……なんだ……」
「元々、私の一族は短命。長く生きられない一族なんです」
「長く生きられないって……そんな……」
ユニが短命という宿命を決定づけられた一族だということを知って、佐天は悲しい気持ちになってしまっていた。
「ですが沢田さんがその運命は変えてくれたんです」
「ツナさんが?」
「はい。本来であれば私は2年前に死ぬ運命にありました。そして長く生きられるようにしてくれた」
「え……!?」
佐天は2年前と死の運命という単語を聞いて、あることが浮かんでいた。
「もしかしてユニちゃんって……アルコバレーノだったの……?」
「知っていたのですか」
「嘘……!?」
ユニがアルコバレーノの1人であったと知って佐天は驚きを隠せないでいた。
今語られるユニの秘密。
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