ユニは佐天にアルコバレーノだった時のことを語り始める。
「私はかつてアルコバレーノの1人でした」
「で、でも私……アルコバレーノの名前は全員聞いたけどそこにユニちゃんの名前は……」
リボーンからアルコバレーノの秘密を聞いた際にユニの名前がなかったことを思い出す。
「それにユニちゃんは赤ん坊じゃないし……」
アルコバレーノは全員、赤ん坊の姿をしている。だがユニだけは他のアルコバレーノと違い赤ん坊の姿ではない。だからユニがアルコバレーノだということが信じられないでいた。
「アルコバレーノの中にルーチェという名前が出てきませんでしたか?」
「確か予知能力を持つ
佐天はリボーンの話を思い出すと同時に気づく。ルーチェとユニが同じ力を持っているということに。
「元々、私はアルコバレーノではなく祖母がアルコバレーノだったんです。ですがアルコバレーノの大空は長く生きられない。だから大空のアルコバレーノが死んだ際にはその血縁者がアルコバレーノになるのです」
「じゃあお母さんが亡くなったのって……」
「それは少し違います」
佐天はユニの母が亡くなった原因はルーチェと同じく短命によるものだと思った。しかし佐天の予想は外れておりユニは首を横に振りながら否定した。
「私の母であるアリアは予知で虹の代理戦争が起こることを知っていました。そして虹の代理戦争で優勝すれば私が長生きできると知った母は私を長生きさせる為に身を引いたのです」
「そんな……虹の代理戦争で優勝しても呪いは解けないのに……」
自分の娘の為に自分を犠牲にしたということを知り佐天は悲しい気持ちになってしまっていた。しかも優勝したとしても呪いが解けないことを知っている為、余計に悲しくなってしまった。
「それでも沢田さんのお陰で私たち
「8人? アルコバレーノは7人じゃないの?」
「本来であれば雨のアルコバレーノはラルさんという方がなるはずだったんです」
「でもコロネロ君がラルさんを庇ってコロネロ君がアルコバレーノになったんじゃないの?」
「はい。しかし完全には庇いきれずラルさんも半分だけ呪いにかかってしまい中途半端な形でアルコバレーノになってしまったんです」
「そうだったんだ……」
半分だけとはいえラルがアルコバレーノになり、リボーンたちと同じく呪いによって死ぬ運命にあったと知って佐天は驚きを隠せないでいた。
「ラルさんは呪いにかかったのが半分だった為に完全に元の姿に戻ることはできたようですが、体質による影響までは戻らなかったようなんです」
「体質による影響?」
「ラルさんは半分だけ呪いにかかり中途半端な形でアルコバレーノになった為に歪な体質変化を起こして、死ぬ気の炎の属性が雲と霧に変化してしまったんです」
「複数の属性が使えたのにそんな理由が……」
ラルが複数の属性を扱えたのは天性のものだと思っていたが、呪いの副作用だということを知って佐天は驚きを隠せないでいた。本来なら雨属性の炎を使うにはラル自身の命を燃やす必要があった。呪いが解けたことによって雨属性の炎を正常に扱えるようになったが、体質変化による影響までもは解けることはなかった。
「死の運命を聞いた私たちアルコバレーノは大喧嘩になりバラバラになりました。しかし沢田さんの私たちアルコバレーノを救いたいという思いに突き動かされ私たちは再び1つになることができました」
ユニは思い出す。アルコバレーノの秘密を知って心がバラバラだったアルコバレーノを1つにしたツナの行動を。
「だから私にとって沢田さんは特別な人なんです」
「と、特別って……!?」
特別な人というユニの発言を聞いて佐天はユニがツナのことを好きなのだと思い顔を赤くしながら動揺をしてしまっていた。
「特別というのは恩人という意味で恋愛対象という意味ではありませんよ」
「そ、そっか……」
ユニの言う特別な人というのが恋愛対象ではなく恩人という意味であることを知って佐天は安堵する。
「それに私には好きな人がいますので」
「へー。誰なの?」
「はい。同じファミリーの方であると同時に私の右腕なんです。歳は大分、離れてはいるんですがとても魅力的な人なんです」
「大事に想ってるんだねその人のこと」
「はい。大好きです」
「っ!?」
ユニはとびっきり笑顔で大好きだと言った。佐天は女の身であるもののユニのとびっきりの笑顔を見て顔を赤くしてしまう。
「暗い話ばかりでしたのでここは女の子らしく恋バナでもしてみませんか? 佐天さんも沢田さんのことが好きなんですよね?」
「ええ!? いや!! 私は!!」
「隠さなくもいいですよ。先程の反応でわかっていますから」
(バ、バレてた……)
佐天はユニならバレないだろうと思っていたがすぐにバレてしまい恥ずかしさのあまり顔を赤らめてしまう。そして2人はしばらく恋バナをする。
「佐天さん大変ですね。沢田さんに想いが伝わらなくて」
「ユニちゃんこそ。好きな人が前に好きだった人に未練があって進展しないなんて」
佐天とユニは恋愛での苦労を愚痴っていた。お互い恋愛での苦労を聞いてお互いに大変なんだということを理解する。しばらく話した後、佐天とユニは喫茶店を出る。佐天は並盛の色々な所へユニを連れて行った。
「今日はお忙しい中ありがとうございました佐天さん」
ユニは自分たちが泊まっているホテルの前にて佐天にお礼を言った。佐天の修行がある為、午前中の間だけ案内する約束だったのである。
「それと佐天さんにお伝えしておくべきことがあります。私の見た予知について」
「予知? 何で私に?」
「私の見た予知が佐天さん……佐天さんたちに関係する予知だからです」
「私たちに? 一体どんな予知なの?」
ユニが自分たちに関する予知を見たということを知って佐天はどんな予知なのか気になる様子であった。
「そう遠くない未来。大空は異世界の人間の1人と永遠の愛を誓う」
「それって……!?」
ユニの予言を聞いて佐天は理解する。ツナが佐天たちのいる世界の人と結ばれるということを。
「佐天さんの想像通りです。ただそれがいつになるのか、誰と結ばれるのかは私にもわかりません」
「い、今までユニちゃんの予知って外れたことはあるの……!?」
「ありません」
「っ!?」
ユニの言葉を聞いて佐天は不安で仕方がなかった。もしツナが自分以外の人間が好きな人と結ばれるのであればどう足掻いても意味のないのだから。
「ですが絶対に外れないとも言い切ることもできません。今まで外れなかったからといってこれからも外れないという確証はありませんから。それに未来というのはちょっとしたきっかけで変わるものです。もしかしたら沢田さんが私たちの世界の人と結ばれる可能性だってあります」
「
「はい。未来とは複数に枝分かれしています。私が見た予知は
「う、うん……」
ユニの言葉を聞いて佐天は完全に不安が無くなった訳ではないが、ツナと結ばれる可能性がゼロではないということを理解した。
「それでは私は失礼します」
ユニはそう言うと佐天に一礼し、ホテルの中へ戻って行った。
(ユニちゃんの言葉が本当だとしたら……頑張らなくちゃ!)
不安になった佐天であったが、両手の拳を強く握ってこれまで以上に頑張ることを決意するのだった。
このユニの予知のネタって他の作品でも言ってるんですが、結局のところ完結せずに終わってばかりなんで意味がなくなっちゃうんですよねー。5年くらいやって1度も完結させたことがないって……どうも同じ作品をずっと書き続けるのっていうのが苦手なんですよね。途中で別の作品にハマちって書きたくなってしまって……
愚痴はこのくらいにして告知です!
今回で日常篇を終わりにして次回からついに!ついに!
個人的に超絶テンションが上がる展開になると勝手に思っています。楽しみにしていて下さい!
高評価を下さったkurouさん。メガロドンさん。ありがとうございます!
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