とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)193 ミルクティー

 

 

 

 ツナはミサからフェブリに姉がいるということを知り驚きを隠せないでいた。

 

「姉って……フェブリはミサたちと違って誰かのDNAを使って造られた存在じゃないんだから姉なんて……」

 

「詳細はミサカにもわかりませんが確かに姉がいると言っていました。とミサカは嘘ではないことを伝えます」

 

「別にミサを疑ってる訳じゃないんだけど……」

 

 ミサの言葉を疑っている訳ではないが、フェブリに姉がいるという意味がわからないでいた。

 

「それにあの少女の知識には一定の偏りがあり、これはミサカたち妹達(シスターズ)と同じ学習装置(テスタメント)が使われたものだと思われます。とミサカはあの少女との会話にて気づいたことを伝えます」

 

学習装置(テスタメント)って確か知識や技術を脳インストールできるっていうやつだよね」

 

「何で学習装置(テスタメント)のことを知ってんのよ?」

 

 学園都市のによって名付けられた学習装置(テスタメント)のことをツナが知っている理由を美琴はわからないでいた。

 

「前に向こうにいるミサと2人で遊んで時に教えてくれたんだ」

 

「ちょっと待って下さい、それはどういうことですか? とミサカは詳しい詳細を求めます」

 

「詳細も何も向こうにいるミサが俺たちの世界を見て回りたいって行ったから一緒に連れて行っただけよ」

 

「へーそうですか。 とミサカは他のミサカとデートしたということを知って拗ねてみます」

 

「デートじゃないから! ただ一緒に遊んだだけだから!」

 

「それを一般的にデートというのでは? とミサカはあまりにもツナの頭の悪いので失望します」

 

「そこまで言う!?」

 

 ミサの言葉にツナはショックを受ける。ツナにとってデートとは恋人同士になった者がするものだと思っている為、恋人同士でなければたとえ男女の2人きりで遊んでもデートには該当しないのである。

 

「前にツナが言った通りちゃんとミサカとも一緒に遊んでくれますよね? とミサカは再び確認を取ります」

 

「大丈夫だから! ちゃんと行くから!」

 

「了解です。とミサカは先程から嫉妬している自分を必死に押さえ込んでいるお姉様をチラ見しながらそう言います」

 

「ししし、してる訳ないじゃないでしょ!!」

 

 ミサの言葉を聞いて美琴はわかりやすく動揺してしまっていた。いつもなら以前のように感情が押さえ込むことができず怒りを爆発させてしまう美琴であるが、病院であるということを考慮したのと、これからフェブリを狙う者たちと戦うことになった時の為に仲違いしては意味がないと思い必死に我慢していたのである。

 

「それよりもフェブリを狙おうとしてる奴のことに話を戻すわよ!」

 

「強引に誤魔化しましたね。とミサカは誤魔化し方が下手なお姉様に呆れています」

 

「うっさい!」

 

 強引に話を反らそうとした美琴であったがミサにツッコまれてしまう。

 

「さっき言ってた学習装置(テスタメント)のことなんだけど。この子の話だとフェブリに使われてる学習装置(テスタメント)妹達(シスターズ)に使われれている学習装置(テスタメント)が同じらしいのよ」

 

「え? それってミサとフェブリに学習装置(テスタメント)を使ったのって同じ人ってこと?」

 

「ええ。布束(ぬのたば)(しの)()って女よ」

 

「誰なの?」

 

絶対能力進化(レベル6シフト)計画にも関わってた人間の1人よ。そして量産型能力者(レディオノイズ)計画にもね」

 

「レディオノイズ計画?」

 

「前に私のDNAマップを提供したっていうのは話したわよね?」

 

「うん」

 

 ツナは思い出す。一方通行(アクセラレータ)と戦う前に美琴が言っていたことを。自分のDNAマップを渡したせいで絶対能力進化(レベル6シフト)計画が始まってしまったことを。

 

「元々、私のDNAマップは超能力者(レベル5)を確実に増やす為に使われるはずだったの」

 

超能力者(レベル5)を増やすって……美琴のクローンなら超能力者(レベル5)の力を持ってると思ったってこと?」

 

「そうよ。けど研究者の目論見は外れてクローンたちは超能力者(レベル5)級の力を持っていなかったことが判明。だから実験はすぐに凍結したの。でもこの時のクローン技術が絶対能力進化(レベル6シフト)計画に使われることになったの」

 

 量産型能力者(レディオノイズ)絶対能力進化(レベル6シフト)計画の関連をツナは理解する。

 

「でもあの女は妹達(シスターズ)を助けようとしてたの」

 

「助けようとした?」

 

妹達(シスターズ)と関わってあの子たちがただのクローンだと思えなくなったって言ってたわ」

 

「そっか……」

 

 ツナは嬉しかった。絶対能力進化(レベル6シフト)計画に関係者の中にも妹達(シスターズ)のことを1人の人間として見てくれた人がいたということに。

 

「ただ私も2度しか会ってないし、その後どうなったかも調べたんだけどわからなかったわ。ただ1つ言えるのはフェブリを狙う奴らと何か関係しているかもしれないってこと」

 

「ですが彼女はミサカにミルクティーの味を教えてくれました。 とミサカは彼女のことを語ります」

 

「ミルクティー?」

 

「彼女がいなければミサカはミルクティーの味を知ることはできませんでした。 とミサカは当時のことを思い出しながら語ります」

 

「そっか。ミサにとって大切な人なんだね」

 

 ミサの言っているミルクティーのことが何なのかはわからなかったが、ミサにとって布束という人物が大切な人物であるということをツナは理解する。

 

「もしその布束っていう人がフェブリを狙っている人たちと関係してるなら助けないとね」

 

「え? とミサカはツナの言葉に戸惑いを隠せないでいます」

 

「決めたんだ。ミサたちが……みんなが笑い合える未来を作るって。でも布束っていう人を助けられないならミサたちが笑うことなんてできない。だから助けるよ」

 

「あなたは本当に変わらないのですね。とミサカはそんなツナの変わらない真っ直ぐな思いに感服します」

 

 一方通行(アクセラレータ)と戦った時と同じく大切な人の為に動くツナの信念を見てミサは少しだけ微笑んでいた。

 

「やぁ。待たせたね?」

 

「あの! フェブリはどうでした!?」

 

 するとカエル医者が病室に戻って来る。美琴はさっそくフェブリの容態をカエル医者に尋ねる。

 

「毒は完全に浄化されているよ? 毒も新たに生成されることなくね? 完全に治療は成功だよ? 後は目が覚めるのを待つだけなんだね?」

 

「よかった……」

 

 カエル医者からフェブリが完全に良くなったと聞かされて美琴は安堵する。

 

「しかし君は本当に一体、何者なんだい? 学園都市第1位を倒し、調和の特性を持ったあの炎? 君のような逸材があまり周知されていないということが僕からしたら不思議なんだね?」

 

「い、いや……それは……」

 

「まぁ別に無理に聞くつもりはないよ?」

 

 ツナの正体が気になったカエル医者であったが、ツナが答えたくないということを察してこれ以上、深く尋ねることはなかった。

 

「とりあえず後は……」

 

「フェブリを狙ってる奴らを調べなきゃね」

 

 フェブリが治り後はフェブリを狙う黒幕を調べるだけとなった。

 

フェブリを狙う黒幕の正体とは!?

 




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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
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