フェブリを狙う黒幕の証拠を捜しに来ていた2人の前にフゥ太が現れた。ツナはフゥ太の力を使ってフェブリを狙う黒幕を炙り出そうと考える。ツナと美琴はフゥ太を連れて支部へと戻る。
「初めまして。僕はフゥ太・デッレ・ステッレ。よろしくね」
「えっと……沢田さん……?」
「この子は一体……?」
フゥ太は元気よく自己紹介する。初春と固法はツナと美琴が急に
「俺の家の居候なんだ。今、学園都市に遊びに来てたんだ」
「私たちは黒幕の捜査をしているんですのよ。生憎ですが今は構っている暇はありませんわ」
「フゥ太の力なら黒幕の正体がわかるかもしれないんだ」
「力? どういうことですの?」
「フゥ太は的中率100%のランキングを作れるんだ」
「「「「はい……!?」」」」
ツナがフゥ太の能力を説明すると、美琴、黒子、初春、固法は驚きのあまりその場で固まってしまっていた。
「いきなりそんなことを言われても信じられないのはわかるよ。とりあえずフゥ太の力を見て判断して欲しいんだ。フゥ太お願いできる?」
「うん。いいよ」
ツナの問いかけにフゥ太は笑顔でそう答えた。そして顔を上に向けて能力に集中し始める。するとフゥ太の周囲にある軽い物が浮かんでいく。
「物が浮いて……!?」
「まさか
「でもフゥ太君は学園都市の人間じゃないわよ……!?」
「まさかこの子も原石とでもいうんですの……!?」
急に物が浮き始めたことに初春、美琴、固法、黒子は驚きを隠せないでいた。
「とりあえず何でもいいからフゥ太にランキングして欲しいことを言ってみて」
ツナは黒幕を洗い出す前にフゥ太のランキング能力を信用してもらう為にそう言う。しかし黒子たちはフゥ太の能力が本当なのかどうか半信半疑の状態で、いきなりランキングして欲しいことがないかと言われても何も思いつかず困惑してしまっていた。
「だったら私がするわ」
そんな中、美琴が真剣な面持ちで手を上げフゥ太にランキングしてもらうことを意思表示する。
「黒子が私に隠していることをランキングしてもらえるかしら?」
「わかった」
「お姉様!?」
美琴は以前に黒子が部屋に盗聴器を仕掛けていたことから他にも黒子が何かを隠しているのではないのかと思いフゥ太にランキングを依頼する。美琴の言葉を聞いてフゥ太はランキングを始め、黒子はわかりやすく動揺してしまっていた。
「黒子姉が美琴姉に隠していることランキング第3位。美琴姉の寝息を録音して携帯に保存していること」
「なっ!? なぜそれを!?」
「第2位は?」
フゥ太の言葉を聞いて黒子は動揺を隠せずにいた。一方で美琴は無表情で第2位をフゥ太に尋ねる。
「第2位。美琴姉専用の盗撮用のドローンを購入した」
「あ、あれは捜査の為に買ったのであって決してそのようなことは!!」
「第1位は?」
黒子は動揺しながら言い訳をする。美琴はそんなことを気にせず無表情のまま第1位を尋ねる。
「美琴姉の私物を第7学区にあるレンタル倉庫に保存している」
「ありがとうフゥ太君」
「だ、騙されてはいけませんわお姉様!!」
(ロクな秘密がねぇ……)
(白井さん……)
フゥ太のランキングを聞き終えて美琴は無表情のまま殺気を放ちながら黒子の方を見る。黒子は動揺しながら言い訳し、ツナと初春は呆れてしまっていた。
「これでわかったわね。フゥ太君の能力が本物だってことが」
「そうね。それと白井さんに再教育が必要だってこともね」
「お、お姉様……!? 固法先輩……!?」
普通なら誰も信じられないところであるが、いつもこの行動が災いし誰も黒子が無罪だということを美琴と固法は誰も信じられないでいた。鬼のような形相をしている美琴と固法を見て黒子は恐怖していた。そして黒子は美琴と固法の鉄拳によって床にうつ伏せの状態で倒れてしまう。
「あ、あの……フゥ太君は何で的中率100%のランキングを作れるんですか?」
「リボーンの話だとランキングの星っていうのがあって、フゥ太はその星と交信してるっていう説があるらしいよ……?」
「ランキングの星!? そんなのが本当にあるんですか!?」
「あったとして星と会話できるって……」
「白蘭といい相変わらずぶっとんでるわねあんたたちの世界の人間は……」
フゥ太のランキングの能力の詳細を聞いて初春、固法、美琴は驚きを隠せずにいた。
「ちなみに固法姉がみんなに隠している秘密ランキング第1位は元々ビッグスパイダーっていう
「ぶっ!!」
「ええ!? 固法先輩が!?」
「マジ……!?」
「む、昔の話よ……能力開発で行き詰まって悩んでた時に一時的ね……」
フゥ太に自分の秘密をバラされて固法はおもいっきり吹き出してしまう。固法の知られざる秘密を知って初春と美琴は衝撃を隠せないでいた。
「はっ!」
固法の知られざる秘密が知られたその時、床に倒れていた黒子が覚醒する。
「でしたらお姉様に一番、相応しいランキングで私は何位なのかランキングして下さいまし!!」
「ちょっ!? 黒子!?」
「わかったよ」
黒子の言葉を聞いて美琴は驚き、フゥ太は黒子の依頼を承諾しランキングを開始する。
「美琴姉に相応しいランキングで黒子姉の順位は……」
(これでお姉様が私がものだということを証明できますわ! 悔しがるがいいですわ沢田さん!)
フゥ太のランキング能力でツナよりも自分が相応しいとわかればツナが美琴を諦めると黒子は踏んだ。しかしツナは美琴のことを意識していないのでこの結果がどうであれ何の意味を成さないのであるが。
「圏外」
「け、圏外!?」
(なんか前に見た光景なんだけどーーーー!?)
フゥ太のランキングの結果を知って黒子は驚きを隠せないでいた。ツナは前に獄寺がフゥ太に自分の右腕に相応しいランキングで自分は何位なのかを聞いた時に獄寺も圏外と言われた時のことを思い出していた。
「圏外って何なんですの!? 圏外って!?」
「ランキング圏外だって言ってないよ。大気圏外だよ」
「地球の外!?」
ランキング圏外どころか地球の外だということを知って黒子は衝撃を隠せないでいた。
「そ、そんなはずは……この私が……こ、これは夢に違いありませんわ……」
フゥ太のランキング結果がショックだったのか、黒子は現実逃避してしまっていた。
「い、今って雨って降ってないよね?」
「今日は降水確率0%で雨は絶対に降りませんよ」
「急にどうしたのツナ君? 天気なんか気にして」
今日は雨が降らないかどうかツナが確認すると初春は降らないということを伝える。ツナが急に天気を気にしたことに固法は違和感を覚える。
「リボーンの話だと雨が降るとランキング星と交信が乱れてランキングがデタラメになるっていう説があるらしいんだけど……」
「もう説はいいわよ!!」
ツナがランキング能力の弱点のことを教えると美琴はツッコミをいれた。
「ということはさっきの大気圏外は本当ってことに……」
「ガハッ!?」
ツナの言葉を聞いた途端、黒子は吐血した後に石化してしまう。
黒子の犠牲によってフゥ太のランキング能力が本物であるということが証明されたのであった。
なんかこんな役回りばっかでごめんね黒子……
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