とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)2 謎の男

 

 

 

 少女と子供を救う為に(ハイパー)死ぬ気モードとなったツナ。

 

発火能力者(パイロキネシスト)!? てめぇ一体、何者だ!?」

 

「お前に語る必要はない」

 

「ぐあっ!」

 

 ツナは腕を掴む力を強める。男はツナの力に耐えることができず持っていたナイフを地面に落としてしまう。

 

「終わりだ」

 

「ガハッ!?」

 

 ツナは男の腹部に拳を叩き込む。男は気絶し、その場でうつ伏せの状態で倒れる。男が倒れたのを確認するとツナは少女と子供の方を振り向いた。

 

「大丈夫か? 怪我はないか?」

 

「え、は、はい……」

 

「そうか。よかった」

 

「あ、あの……頭が燃えていますけど……!?」

 

「これは問題ない。気にするな」

 

「は、はぁ……」

 

「それよりその子を連れて安全な場所に逃げろ」

 

「は、はい!」

 

 ツナが逃げるように指示すると、少女は子供を連れて安全な場所へと避難する。

 

「佐天さん! 大丈夫!?」

 

「大丈夫です。それよりこの子のことをお願い初春」

 

「は、はい!」

 

 茶髪のボブカットの少女が避難してきた佐天を心配する。佐天は花飾りをつけた小柄な少女、初春に子供を預けた。

 

(どうやら佐天さんも子供も無事なようですね……それよりもあの殿方は一体……ただの発火能力者(パイロキネシスト)とは違う……)

 

「黒子! 後ろ!」

 

「なっ!?」

 

(しまった! 私としたことが!)

 

 茶髪のボブカットの少女が叫ぶと、黒子は即座に後ろを振り向いた。そこには先程縫い付けた男が立ち上がり黒子を襲おうとしていた。黒子がツナに注意が向いている間に、最初に黒子に倒された男が縫い付けられた男を救出したのである。

 

「がっ!?」

 

「なっ!?」

 

 だが男が黒子を襲う前にツナの蹴りが男の顔面に決まり倒れてしまう。黒子は離れた場所にいたはずの殿方が、いつの間にか自分の横にいることに驚きを隠せないでいた。

 

(い、いつの間に!? まさか私と同じ空間能力者(テレポーター)!? いや……この方の能力はどう見ても発火能力……まさか多重能力者(デュアルスキル)とでもいうのですの!?)

 

 ツナが発火能力だけでなく、他にも能力があるということに黒子は驚きを隠せないでいた。実際は空間転移ではなく、死ぬ気の炎を逆噴射させて高速で移動したものである。

 

「怪我はないか?」

 

「え、ええ……助かりましたの……」

 

 ツナの問いに黒子は大丈夫だと答える。すると二人の横をもの凄い勢いで車が通り過ぎていた。車の運転手は、ツナが先程倒した男を解放した男であった。だが、車の向かうその先には先程のボブカットの少女が立っていた。

 

「まずい!」

 

「大丈夫ですわよ。あの方こそが学園都市230万人の頂点、7人の超能力者(レベル5)の第3位。超電磁砲(レールガン)。御坂美琴お姉様。常盤台中学が誇る最強無敵の電撃姫ですの」

 

「学園都市? レベル5?」

 

 美琴を助けに行こうとしたツナであったが黒子は大丈夫だと答えた。しかし、ツナは聞いたことがない単語に疑問符を浮かべていた。一方で美琴はポケットからコインを取り出すとコインを親指で上に弾き飛ばすと、腕に電流を迸らせる。

 

(あれは……まずい!)

 

 全てを見透かす力。超直感が美琴の放とうとしている技が危険だということを直感した。そして美琴のコインが親指に当たった直前にツナはすぐさま炎を逆噴射させて美琴と車の間に移動した。

 

「なっ!?」

 

 美琴はあまりの光景に驚きの声を上げる。なぜなら音速の3倍以上のスピードのコインを右手から放出した炎の壁で防御し、左手で車を止めるという離れ技をやってのけたツナの姿が視界に映ったからである。

 

(この程度ならなんとかなるな)

 

 どうやったらコインでここまでの威力を出せるの分からなかったが、美琴のこの攻撃を防ぐことは可能だということを直感していた。そして数秒後、コインは自壊し車も動きを止める。

 

「ふぅ」

 

(私の超電磁砲(レールガン)を!? こいつ一体何者!?)

 

 車とコインを止めることができ安堵するツナ。美琴は自分の技を防ぎ切ったことが信じられず驚愕していた。

 

「後は……どうやら必要なかったようだな」

 

 車に乗った犯人を捕らえようとしたツナであったが、車を止めた時の衝撃で頭部を打ったのか、すでに気絶してしまっていた。

 

(ここから離れないとな)

 

 事件が解決した為、ツナはその場からゆっくりと立ち去ろうとする。

 

「待ちなさいよ!」

 

「何だ?」

 

「何だじゃないわよ! いきなり現れて危ないじゃないの! 死にたいの!?」

 

「それについてすまなかった。だがお前のやろうとしていることを見逃せなかったんでな」

 

「どういうことよ?」

 

「お前のあのコイン。どういう原理であそこまでの威力を出せるかは知らないが、相当な威力。もしお前の攻撃が当たればこの男がタダではすまなかったからな」

 

(犯人の為にあんな真似をしたっていうの!? 一つ間違えれば自分の命だって!?)

 

「それにお前の攻撃で車がもし爆発してたらどうするつもりだ? 爆発していれば被害はさらに甚大になったかもしれないんだぞ」

 

「そ、それは……」

 

 ツナの指摘に美琴は何も言い返すことができず、顔を俯かせてシュンとしてしまう。

 

「話は終わりか? じゃあな」

 

「ちょっ!」

 

 美琴の制止も聞かずツナは炎を逆噴射させ、その場から消える。美琴は辺りを見回すがツナの姿は影も形もなかった。

 

「あいつは……一体、何者なの?」

 

 

 

 

 

 

 




次はツナがこの世界について知る話です。



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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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