とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)204 黒曜

 

ヴァリアーが大暴れしている頃。同じく第2会場では。

 

「久々に大暴れしてるびょん!」

 

 犬は駆動鎧(パワードスーツ)の群れに突っ込んでいく。すると動物の牙のようなものを歯に装着した。

 

「コングチャンネル!」

 

 体全体が駆動鎧(パワードスーツ)よりも大きくなった犬が次々に晴の炎を纏った拳で駆動鎧(パワードスーツ)を破壊していく。犬の能力は動物を体の一部を模したアイテムを口に装着することでその動物の特性を生かした力を使うことができるのである。今のはコングチャンネル。霊長目オラウータン科のニシローランドゴリラの力である。

 

「めんどい……」

 

 千種は両手に持ったヨーヨーを上に放った。するとヨーヨーから大量の小さい針が広範囲に渡って放たれる。針には雲属性の炎が纏っており、雲属性の特徴である増殖によって針はさらに増えていく。通常であれば刺さることのない針が炎の破壊力が加わったことによって駆動鎧(パワードスーツ)に刺さる。すると駆動鎧(パワードスーツ)がみるみる溶け始める。千種は針に王水を仕込んでいた。王水とは濃硝酸と濃塩酸の混合物。酸ですら溶けない金や白金をのような貴金属をも溶かすことのできる水溶液である。

 

「早く帰ってシャワー浴びたい」

 

 こんな真夏の炎天下にいれば動かずとも汗をかくのは必然。汗をかくのが嫌いな千種にとってこんな炎天下で戦うのは嫌で仕方なかった。

 

「あー。もう相性最悪!」

 

 嵐属性の炎を纏ったクラリネットを振り回しながらM.M.は文句を言っていた。M.M.の使っているクラリネットは特殊な音波を照射し対象物の水分子を振動させて温度を上げて物質を沸騰させる。人間がこの音波をまともに喰らえば爆発する。しかし相手は機械。水分がない為に広範囲の制圧ができない。M.M.は接近戦も得意ではある為、駆動鎧(パワードスーツ)相手でもなんなく対応していた。

 

「これが終わったらバックや洋服を買い漁ってやるんだから!」

 

 いつもと同じ戦法で戦えないストレスからM.M.はイライラしていた。そして衝動買いすることを心に決めたのであった。

 

「たーまやー」

 

 気の抜けた声を出しながらフランは幻覚から作った本物のミサイルを駆動鎧(パワードスーツ)を次々に破壊していく。

 

「クフフ。トレーニングには丁度いいですね」

 

 骸もフランと同じく幻覚から作った本物の物体を創造していた。フランとは違って岩、鋼鉄、爆弾、槍な様々な物を作って攻撃していた。当の本人は幻覚トレーニングにすら思っておらず全然、余裕の様子であった。

 

「クフフ。せっかくこんなに丁度いい練習相手いるのですからアレをやりますよフラン」

 

「もしかしてミーが考案した師匠の戦闘用コスチューム。シャインニングナッポーアーマーをついに使うんですか?」

 

「違います」

 

「ゲロ!?」

 

「きゃあ!!」

 

 フランの言葉を聞いた途端、骸は持っていた三叉槍でフランの頭を貫いた。その光景を見て初春は悲鳴を上げすぐに視線を反らした。

 

「師匠ー。痛いですー」

 

「え……!? どうなって……!?」

 

 被り物をしているとはいえ明らかに頭を三叉槍で貫かれているはずなのにフランが無表情のまま覇気のない声でそう言った。初春はどうなっているのかわからず困惑してしまっていた。フランはよく骸のパイナップルヘアーをいじって頭を三叉槍で貫かれている。しかしなぜ平気でいられているのかは解明されていない。

 

「それ以上、くだらないことを言うのであれば輪廻に送りますよフラン」

 

「わかりましたよー。やればいいんでしょー。やれば」

 

 骸にそう言われてフランは渋々、了承した。すると骸とフランは霧の炎を高め、一点に集中し始める。すると霧の炎が形を変え何かを形成し始める。

 

「「幻影龍(げんえいりゅう)()龍牙(りゅうが)」」

 

「ド、ドラゴン!?」

 

 すると空中に巨大な黒い龍が出現する。急にドラゴンが現れたことに初春は驚きを隠せないでいた。2年前の代理戦争にて幻覚から鴉を作ったことがある。その応用技である。すると幻覚でできたドラゴンは爪、翼、尻尾、そして口から霧の炎を吐いていき駆動鎧(パワードスーツ)を次々に破壊していく。

 

「クハハハハ!! どうですか僕の創り出した世界は!?」

 

「手柄を一人占めにするの止めてもらえますか師匠」

 

 2人で幻覚でできたドラゴンを創りだしたのにも関わらず、自分1人で創り出したかのような発言にフランは少し不満そうな様子であった。

 

「ではそろそろ幕引きといきましょうか」

 

 ドラゴンが駆動鎧(パワードスーツ)を破壊していたのを見た骸は右手の指でパチンと鳴らした。するとドラゴンが膨れ上がり大爆発が発生する。爆発によって大量の駆動鎧(パワードスーツ)が粉々になっていく。

 

「堕ちろ。そして巡れ」

 

「師匠。中二臭い台詞もいいですけど相手は機械ですよ」

 

「お黙りなさい」

 

 

 




さーて次回は……

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