ヴァリアーが大暴れしている頃。同じく第2会場では。
「久々に大暴れしてるびょん!」
犬は
「コングチャンネル!」
体全体が
「めんどい……」
千種は両手に持ったヨーヨーを上に放った。するとヨーヨーから大量の小さい針が広範囲に渡って放たれる。針には雲属性の炎が纏っており、雲属性の特徴である増殖によって針はさらに増えていく。通常であれば刺さることのない針が炎の破壊力が加わったことによって
「早く帰ってシャワー浴びたい」
こんな真夏の炎天下にいれば動かずとも汗をかくのは必然。汗をかくのが嫌いな千種にとってこんな炎天下で戦うのは嫌で仕方なかった。
「あー。もう相性最悪!」
嵐属性の炎を纏ったクラリネットを振り回しながらM.M.は文句を言っていた。M.M.の使っているクラリネットは特殊な音波を照射し対象物の水分子を振動させて温度を上げて物質を沸騰させる。人間がこの音波をまともに喰らえば爆発する。しかし相手は機械。水分がない為に広範囲の制圧ができない。M.M.は接近戦も得意ではある為、
「これが終わったらバックや洋服を買い漁ってやるんだから!」
いつもと同じ戦法で戦えないストレスからM.M.はイライラしていた。そして衝動買いすることを心に決めたのであった。
「たーまやー」
気の抜けた声を出しながらフランは幻覚から作った本物のミサイルを
「クフフ。トレーニングには丁度いいですね」
骸もフランと同じく幻覚から作った本物の物体を創造していた。フランとは違って岩、鋼鉄、爆弾、槍な様々な物を作って攻撃していた。当の本人は幻覚トレーニングにすら思っておらず全然、余裕の様子であった。
「クフフ。せっかくこんなに丁度いい練習相手いるのですからアレをやりますよフラン」
「もしかしてミーが考案した師匠の戦闘用コスチューム。シャインニングナッポーアーマーをついに使うんですか?」
「違います」
「ゲロ!?」
「きゃあ!!」
フランの言葉を聞いた途端、骸は持っていた三叉槍でフランの頭を貫いた。その光景を見て初春は悲鳴を上げすぐに視線を反らした。
「師匠ー。痛いですー」
「え……!? どうなって……!?」
被り物をしているとはいえ明らかに頭を三叉槍で貫かれているはずなのにフランが無表情のまま覇気のない声でそう言った。初春はどうなっているのかわからず困惑してしまっていた。フランはよく骸のパイナップルヘアーをいじって頭を三叉槍で貫かれている。しかしなぜ平気でいられているのかは解明されていない。
「それ以上、くだらないことを言うのであれば輪廻に送りますよフラン」
「わかりましたよー。やればいいんでしょー。やれば」
骸にそう言われてフランは渋々、了承した。すると骸とフランは霧の炎を高め、一点に集中し始める。すると霧の炎が形を変え何かを形成し始める。
「「
「ド、ドラゴン!?」
すると空中に巨大な黒い龍が出現する。急にドラゴンが現れたことに初春は驚きを隠せないでいた。2年前の代理戦争にて幻覚から鴉を作ったことがある。その応用技である。すると幻覚でできたドラゴンは爪、翼、尻尾、そして口から霧の炎を吐いていき
「クハハハハ!! どうですか僕の創り出した世界は!?」
「手柄を一人占めにするの止めてもらえますか師匠」
2人で幻覚でできたドラゴンを創りだしたのにも関わらず、自分1人で創り出したかのような発言にフランは少し不満そうな様子であった。
「ではそろそろ幕引きといきましょうか」
ドラゴンが
「堕ちろ。そして巡れ」
「師匠。中二臭い台詞もいいですけど相手は機械ですよ」
「お黙りなさい」
さーて次回は……
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