急遽、美琴とデート(青年を諦めさせる為)することになったツナ。
「はぁ……」
「ちょっと。いつまで暗い顔してんのよ。これじゃあいつを諦めさせられないでしょ」
「強引に連れて来てよく言うよ……」
行く気がないという意思表示がないのにも関わらず強引に連れて来られた為、ツナはため息が止まらないでいた。
(まさかこんなチャンスが舞い降りるなんて!!)
成り行きとはいえツナとデートできるとなって美琴はめちゃくちゃ喜んでいた。
(佐天さんやあの子とデートしたんだから今日は私の番よ!!)
今回は自分がツナにアピールする番だということで美琴は張り切っていた。
「それで? どこに行くの?」
「へっ……!?」
このまま何を言っても無駄だということを理解したツナは美琴にプランを尋ねた。しかし美琴はツナの質問に答えられないでいた。
「まさか……自分で言っておいて何も考えてないの?」
「そ、そんな訳ないでしょ! ちゃんと考えてるわよ!」
美琴の反応からツナは何も考えていないことを察した。だが自分から提案しておいて何も考えていないということがバレるのが恥ずかしかったのか強がって見せた。
「そ、そうだわ! あそこの店に行きましょう!」
(そうだわって……)
美琴は近くにあったホットドックの販売店を指を指した。ツナは美琴の発言からやっぱり何も考えていないということを理解するが、これを言うと何かをされそうなので黙っていた。
「あそこのベンチで座って待ってて。私、買って来るから」
「え……でもお金……」
「それくらいいわよ。こっちが誘ったんだし」
そう言うと美琴は店へと走って行った。ツナは仕方なくベンチに座って待つことにした。
「はい」
美琴が購入して来たホットドックをベンチに座っているツナに渡す。そして2人はホットドックを食べ始める。
「2000円の割には美味しいわね」
「ぶっ!?」
美琴がホットドックを食べた感想を述べる。まさかこのホットドックが2000円をもするとは思ってみなかったのでツナは驚きのあまりホットドックを吹いてしまった。
「ちょっ!? 何やってんのよ!?」
「ご、ごめん……ありがとう……」
まさかツナが吹き出すとは思ってもみなかったのか美琴は驚く。そして右手でツナの背中をさすった。ツナは吹き出したことに謝罪すると同時にさすってくれたことにお礼を行った。
「驚き過ぎでしょ。学び舎の園だったらもっとするわよ。こんなの安い方よ」
(金銭感覚がおかし過ぎる……)
ツナは自分の金銭感覚と美琴の金銭感覚があまりにも違い過ぎるということを理解する。学園都市の学生は補助金や奨学金が支給される。美琴は
(そういえば……前に着替える為だけにホテル借りてなかったっけ……)
ツナは思い出す。前に美琴が
「そういえば夏休みも今日で終わりなのよね」
「そうだよね。それがどうかしたの?」
「いや。そういえばもう少ししたら広域社会見学があるなーと思ったのよ」
「広域社会見学?」
「ランダムで選ばれた学園都市の学生が海外の都市に行くのよ。といっても学園都市の創設で協力関係のあったアメリカの各都市に行くって決まっるのよね」
「そんなのがあるんだ。いつから?」
「9月2日から1週間よ」
「1週間か……長いね」
「でも実際は自由行動がほとんどらしいから、ほとんどただの旅行と変わらないわよ」
「へー」
広域社会見学自分たちの世界の学校にはないような行事があることを知ったツナは面白いと感じていた。
「お。何やってんだお前ら」
「「リボーン」」
ツナと美琴が世間話をしているとリボーンが現れた。
「もしかしてデートか?」
「まぁ……なんというか……」
「どうした?」
ニヤニヤしながらそう言うリボーンであったが、ツナが動揺せず煮え切らない返事をしたので何かあったということを察する。ツナはリボーンに事情を話した。
「成る程な。そいつに諦めてもらう為に恋人を演じてる訳ってか」
ツナから事情を聞いてリボーンは2人が一緒にいる理由を理解する。
「俺はてっきり将来の為に愛人とのデートをしてんのかと思ってたぞ」
「俺はマフィアのボスにならないって言ってるだろ!!」
「私もマフィアにはならないわよ!! というか何で私が愛人なのよ!!」
ニヤニヤしながらそう言うリボーンにツナと美琴はツッコミをいれる。
(あ……そういえば……)
美琴はここであることを思い出した。
「んじゃ俺はこの辺で帰るぞ。楽しめよお前ら」
「あっ! ちょっと待ってリボーン!」
「ん?」
「あんたに聞きたいことがあるの」
「何だ聞きたいことって?」
「ランチアさんって人とXANXUSと沢田のお父さんのことよ」
「何で3人のことが知りてぇんだ?」
「ランチアさんが何で償いの旅のしているのか。9代目の息子のXANXUSと沢田のお父さんが正当後継者選ばれてないのかってこと」
「その話か」
リボーンはなぜ美琴がなぜあの3人のことを知りたいと思っているのかという理由を知って納得した。
「だったらエスプレッソ買ってきてくれ」
「はぁ!? 何でよ!?」
「話す代わりの駄賃だ。買って来ないんだったら話すつもりはねぇ」
「あー! もうわかったわよ!」
エスプレッソを買って来ないと話を聞くことができないので美琴はベンチから立ち上がってエスプレッソを買いに行った。5分するとエスプレッソが入っている紙コップを持った美琴が戻って来る。
「はい。買って来たわよ」
「サンキュー」
美琴が紙コップを渡すとリボーンはさっそくエスプレッソを堪能する。
「買って来たんだし教えなさいよね」
「ああ。いいぞ。じゃあまずはランチアのことからだ」
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