とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)232 新学期

 

 

 

 

 

 

次の日。9月1日

 

「じゃ、じゃあ……行ってきまーす……」

 

「い、行ってらっしゃい……」

 

 佐天は玄関にてツナに見送られていた。しかし佐天の顔は引き攣っていた。なぜならツナの全身は黒焦げになっており、徹夜で勉強したいせいで目の下に隈ができており完全に生気が失われていたからである。

 

「はぁ……これからこんな生活が続くのか……」

 

 家を出て自分の通っている柵川中学まで道を歩きながら佐天はため息をついていた。

 

「お」

 

 元気がなかった佐天であったが、自分の前方に歩いている初春の後ろ姿を視界に捕える。すると不適な笑みを浮かべながら駆け出していく。

 

「おはよう! う・い・は・る~!」

 

「いやぁああああ!!」

 

 佐天は両手でおもいっきりスカートをめくった。初春は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にしながら悲鳴を上げた。初春の悲鳴は学園都市中に響き渡る。

 

「お。今日は水色か」

 

「新学期早々何するんですか佐天さん!!」

 

「いやー。昨日は久々に会ったのにできてなかったからさー」

 

「習慣にしないで下さい!! 次やったら佐天さんが沢田さんのことだって好きだってバラしますから!!」

 

「ちょっと!! 何でそうなるの!?」

 

「佐天さんのセクハラ行為を止めさせる為です!!」

 

「だからってそこまでする!?」

 

「ネット上にあげられるとどっちがいいですか?」

 

「調子に乗ってすいませんでした!!」

 

 流石にネット上(全世界)に知られたくはないので

佐天は掌を返し全力で謝罪した。

 

「はぁ……それはそうと佐天さん。ちゃんと宿題はやったんですか?」

 

「勿論。リボーン君が教えてくれたから3日で終わったよ」

 

「3日!?」

 

 3日で終わったと知って初春は驚きの声を上げる。初春は風紀委員(ジャッジメント)の仕事が忙しかったのもあって宿題が終わるのがギリギリだったのである。

 

「リボーン君、教えるのが凄い上手いんだよねー。修行のも滅茶苦茶に思えるんだけど、ちゃんと考えられてるんだ」

 

「ちなみにどんな修行を……?」

 

「えっと……崖登りでしょ。スパーリングでしょ。時雨蒼燕流の継承。大岩を持った状態でのスクワット。狙撃を避ける訓練。森でのサバイバル。機械兵器と戦ったり。42.195kmをウェイトをつけて走ったりとか。重力のかかった状態で筋トレとか……」

 

「……」

 

 少し前まで普通の女の子だった親友(佐天)が1ヵ月あまりにもぶっ飛んだ修行をしていた為、初春は開いた口が塞がらない状態であった。

 

「せっかくだし初春もリボーン君に鍛えてもらったら? 1ヵ月頑張れば初春も体力がつくよ」

 

「無理に決まってるじゃないですか!」

 

 初春は情報処理の一点突破で風紀委員(ジャッジメント)になった。故に体力が小学生低学年並み。そのことを知る佐天はリボーンの修行を受ければ体力がつくようになることを確信した。しかし先程、佐天からリボーンの修行の内容を聞いている為、絶対にできる訳がないということを初春は理解していた。

 

「大丈夫だって! 死ぬ気でやればできるって!」

 

「死ぬ気でやるどころか死んじゃいますよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 歩くこと20分。佐天と初春の通っている柵川中学へ到着する。2人は自身の教室へと入る。

 

「お! 久しぶり! みんな!」

 

「あ! ルイコ!」

 

「よかった!」

 

「無事だったんだ!」

 

 佐天のクラスメイトであるアケミ、マコ、むーである。この夏休み、連絡しても全く返答がなかった為、ずっと心配していた。学生誘拐事件の時になんとか誤魔化し無事だということは伝えたのだが、それでも心配だったのである。そして佐天が無事だと知って再会に3人は顔を明るくした。佐天は3人に事情を話した。

 

「「「修行に行ってた!?」」」

 

「うん」

 

 まさか佐天が修行に行っていたとはこれぽっちも思っていなかったので3人は驚きを隠せないでいた。

 

「知り合いの家庭教師(かてきょー)の人に修行をつけてもらったんだ」

 

「か、家庭教師(かてきょー)って……能力について教えてもらったってこと……?」

 

「うん」

 

 能力について教えてくれる家庭教師(かてきょー)など聞いたことがない為、アケミは胡散臭そうな表情(かお)をしていた。

 

「といってもここで見せると色々と大変だからまた後でね」

 

 ここでリングに炎を灯してしまえば大騒ぎになってしまうので佐天はそう言った。

 

「あ! ルイコ指輪してるー!」

 

「綺麗な指輪だね」

 

 むーとマコが佐天が右手に装着してるリングに気づくと、興味津々な様子でリングを見ていた。

 

「ああこれ? これは彫金師の人が作ってくれたんだ」

 

「「「「ちょうきんし?」」」」

 

 元のリングをくれたのはチェッカーフェイスであるがチェッカーフェイスのことが話せないので佐天はそう言った。彫金師が何のことがわからず初春、アケミ、むー、マコは首を傾げていた。

 

「金属を加工してアクセサリーを作る職人のことらしいよ」

 

「何でそんな人と知り合いな訳?」

 

「その彫金師と私の家庭教師(かてきょー)が知り合いなんだ。だから造って貰えたんだー」

 

「また家庭教師(かてきょー)……?」

 

 ここでまたしても家庭教師(かてきょー)という単語が出てきた為、アケミは佐天の言う家庭教師(かてきょー)が気になり始めてしまった。

 すると始業開始の予鈴が鳴る。教室にいる生徒たちは席につく。

 

「おはようございます」

 

 生徒が座った後、眼鏡をかけた青髪の男性が入って来る。柵川中学の教師であり佐天たちのクラスの担任の大圄である。

 

「えー。知っている人もいると思いますが今日は転校生を紹介します」

 

(へー。転校生が来るんだ)

 

 肩肘をつきながら佐天は大圄の話を聞いていた。他の生徒は噂で知っていたが、佐天はずっとツナたちの世界にて修行していたので知らなかったのである。

 

「では入って来て下さい」

 

 大圄が教室の入り口の方を向いてそう言うと、教室の扉が開いた。すると2人の少女が入って来た。

 

「今日からこの学校に転入することになった枝先柈理です」

 

「同じく春上衿衣です。よろしくお願いしますなの」

 

 

 




柈理と春上はアニメだと出番が少ないのですがこの小説ではなるべく出していきたいと僕は思ってます。それに春上はサブヒロインなので佐天との絡みが面白くなると思うので。


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