とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)234 学校

 

時は佐天が学校に行っている時に戻る。

 

「10分休憩だぞ」

 

「……」

 

 ツナはリボーンに徹底的に絞られて机のうつ伏せの状態になってしまっていた。

 

「情けねぇ奴だな。この程度でくだばってるようじゃボンゴレのボスにはなれねぇぞ」

 

「だから俺はマフィアのボスにはならないって言ってるだろ!」

 

 いつものリボーンの言葉にいつものようにツナはツッコミをいれる。

 

「そういや今日はあいつが並盛高校に転入するんだったな」

 

「あいつ?」

 

「お前の知ってる奴だぞ」

 

「俺の?」

 

 リボーンから自分の知っている人物だと言われるがツナは一体、誰のことを言っているのかわからず疑問符を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃。並盛高校。

 

「今日は転校生を紹介します」

 

「ついに来るねハルちゃん」

 

「すっごいエキサイティングです」

 

 先生から転校生が来ると知らされて京子とハルはとても楽しそうな顔をしていた。

 

「それでは入って来て下さい」

 

 先生が教室の入り口の方を向いてにそう言った。すると教室の扉が開いた。

 

「本日からこの並盛高校に転校して来た、御坂ミサと申します。とミサカは自己紹介します」

 

 なんと並盛転校に転校して来たのは並盛高校の制服を身に纏ったミサであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び。佐天の寮。

 

「え!? ミサが並盛高校に転校!?」

 

「そうだぞ。あいつが学校に行ってみたいって希望したんだぞ」

 

「ミサが……」

 

 ミサが自分の意思でそう言ったことにツナは驚きを隠せないでいた。だが同時に嬉しくも思っていた。

 

「というかよくどうやって転校させたんだよ? ミサは学園都市の人間だろ」

 

「そこんところは雲雀に事情を話して、ミサを並盛高校に転校できるようにしてもらったんだ」

 

「何でそんなことができるの雲雀さん……」

 

 明らかに風紀委員のできるはずのないようなことを当たり前のようにやって退ける雲雀の権力にツナは驚きを隠せないでいた。

 

「事情を話したってことは雲雀さんにミサがクローンだって言ったってこと?」

 

「雲雀だけじゃねぇぞ。獄寺たちにもあらかじめ話してある」

 

「それって京子ちゃんやハルにも話したってこと?」

 

「ああ。あいつらならミサがクローンだって知っても問題ねぇからな。」

 

「でも大丈夫なの? ミサは定期的な治療が必要なんでしょ?」

 

「問題ねぇ。定期的に別のミサと入れ替わるようにする。まず見た目だけで別人だと判断できる奴はいねぇからな。それにミサカネットワークの力で情報を共有してるから話が噛み合わねぇっていうこともねぇ。もし何かあった場合にはクロームの幻術でやり過ごすつもりだ」

 

「そうだよね……それぐらい必要か……」

 

 リボーンからミサの為の対策を聞いて、ツナは安心してミサが学校生活を送ることができる為には仕方がないということを理解する。

 

「でもミサが学校に行きたいって言うなんてびっくりしたよ……」

 

「何言ってんだ。ミサが学校に行きたいと思ったきっかけはお前だぞ」

 

「え? 俺?」

 

「そうだぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は夏休みに遡る。ミサが入院している中山外科医。

 

「学校に通ってみたい?」

 

「はい。とミサカは答えます」

 

「どうして学校に通いてぇんだ?」

 

「知りたいのです。とミサカは答えます」

 

「知りてぇ? 何をだ?」

 

「ツナがなぜあのようになったのかを知りたいのです。とミサカは学校に通いたい理由を語ります」

 

「学校に行くこととツナのことを知ることがどう関係してんだ?」

 

「ツナはミサカを……他者との繋がりを何よりも大事にしています。とミサカはツナのことを語ります」

 

 ミサはツナと過ごした日々を思い出す。ツナにとって仲間こそが何よりも譲れないもの。誇りであるということを。

 

「ツナの仲間と一緒に過ごせば、ツナがどうしてあのような人物なのかはわかる気がするのです。とミサカは自分で導き出した答えを伝えます」

 

「そうか」

 

 ミサの言葉を聞いてリボーンは微笑む。今まで自分で命令されるがまま動くことがほとんどであったミサが自分の願望を述べたことが嬉しかったのである。

 

「無理だというのは承知ですがそれでもミサカは学校に行ってみたいのです。とミサカは誠心誠意頭を下げてお願いしてみます」

 

 学園都市の人間であるミサには戸籍がない。故に学校に通うことはできない。それはミサ自身が一番よくわかっている。それでもミサは学校に通ってみたいのである。

 

「いいぞ。俺が話をつけてやる」

 

「本当にできるのですか? とミサカは自分で頼んでおきながら驚いています」

 

「雲雀ならなんとかしてくれるはずだ」

 

「雲雀とは誰ですか? とミサカは尋ねます」

 

「並盛高校の風紀委員長であり並盛の不良の頂点に立つ男だぞ」

 

「その肩書きはおかしくないですか? とミサカは疑問に思います」

 

 不良と風紀委員長という相反する2つの肩書きを雲雀が持っていることにミサは違和感を覚えていた。

 

「あいつは並盛のことが誰よりも好きだからな。不良の頂点に立つことで裏の秩序を統制し、風紀委員長になることで表の秩序を統制することで並盛全土の秩序を護っているんだ」

 

「ですが風紀委員長に話したところでミサカが学校に転入できないのでは? とミサカは疑問を抱きます」

 

「どういう訳か知らねぇが雲雀は並盛において絶大な権力を持っててな。雲雀の許可さえ貰えれば転入できるはずだぞ」

 

「それは普通の風紀委員にできることではないのでは? とミサカは雲雀という人物が何者なのか気になり始めています」

 

 雲雀のことを聞いてミサは雲雀の権力の大きさに疑問に抱いていた。

 

「ただし条件がある」

 

「条件ですか? とミサカは尋ねます」

 

「お前がクローンだということは雲雀と一部の奴らに話す。それとお前が治療してる時は他のミサがお前の代わりに学校に行かせる。この条件でいいなら俺が雲雀に話をつけてやる」

 

「問題ありません。とミサカは即答します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び佐天の寮。

 

「つー訳だぞ」

 

「ミサが……」

 

 リボーンからミサが学校に通いたいという理由を聞いてツナは驚いていた。

 

「でも嬉しいな。ミサが学校に通いたいって言うなんて」

 

 ツナもリボーンと同じくミサが自分で考えて願望を述べたことが嬉しい様子だった。

 

「それと今日からミサをお前の家に迎え入れることにしたぞ」

 

「え!? ミサを!?」

 

「いつまでも病院っていう訳にはいかねぇからな。丁度、佐天もいなくなったしな。ママンも許可はもらってるぞ」

 

「相変わらず母さん人良すぎ……」

 

 佐天がいなくなった次の日にまた新たに居候が来てもなお、嫌な表情(かお)をせずニコニコしている奈々の姿がツナには容易に想像できた。

 

「今まで辛い目にあったんだ。これからは楽しく暮らせることを祈ろうじゃねぇか」

 

「そうだね」

 

 リボーンの言葉を聞いてツナも同じくミサが楽しい学校生活を送れるよう心の中で祈るのだった。

 

 




高評価を下さった御留我威都我さん。ありがとうございます!


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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