ミサとミカと出かけることとなったツナ。
「あ! アイスクリームを売ってる店を発見! とミサカはミサカは指を指してみる!」
「あ。本当だ」
ミカはアイスクリームを売っているキッチンカーを発見し目を輝かせる。ミカの言葉を聞いてツナはキッチンカーの存在に気づく。
「せっかくだし食べていかない?」
「食べたい食べたい! ってミサカはミサカは即答してみたり!」
「ミサカもいいですよ。とミサカは了承します」
ツナが提案するとミカとミサはツナの意見に同意。3人はキッチンカーへと向かって行く。
「すみません。アイスクリーム3つ欲しいんですけど」
「あいよー」
ツナがそう言うと定員の男はツナたちに背を向けながら返答した。そして男はツナたちの方を向いた。
「お? あんたはこの前のお嬢ちゃんじゃねぇか」
「あなたは……とミサカは思い出します」
「え? 知り合い?」
「前にお姉様とミサカにアイスクリームを
「え!?
「
(それって……)
男の言葉を聞いてツナは理解する。おそらく美琴がミサの存在を知ったばかりでミサのことが受け入れらなかったのだと。
「にしても学校をサボって彼氏と一緒にデートなんてな。やるじゃねぇか嬢ちゃん」
「い、いや俺は彼氏じゃ……「ツナはミサカの最高の彼氏ですよ。とミサカは自慢してみます」ミサ!?」
ミサはツナの言葉を遮りツナが彼氏だということをアピールする。勝手に彼氏認定されたツナはなぜミサがそんな嘘をつくのかわからず驚きの声を上げる。
「世間話もいいけど早くアイスを食べたいってミサカはミサカは急かしてみる」
「あ。ごめん。抱えるからちょっと待って」
「何だ他にもいたのか」
ミカの背丈ではキッチンカーの上に置いてあるメニュー表を見ることができない。ツナはミカの脇腹を掴んでミカをメニュー表のある位置まで抱える。キッチンカーの下からツナでもミサでもない声がした為、男は先程のミサの発言が嘘だということを理解する。
「どう? 見える?」
「見えるよってミサカはミサカは現状を報告してみる」
「なっ……!?」
ツナが抱えたことによって男は初めてミカの存在を視界に捕える。だがミカの姿を見た途端、男は空いた口が塞がらない状態であった。
「一度は違うと思ったが……まさかこんな予想外の展開になってるやがるとは……今時の若い者はあなどれねぇな……」
「え?」
「まさか……まさかその年で子供ができてるとはな……」
「はい!?」
男はミカをツナとミサの間にできた子供だと勘違いしてしまっていた。ツナは男の壮大な勘違いに驚きの声を上げる。
「違いますからね!? 俺とミサはそういう関係じゃないですからね!?」
「隠さなくていいぜ兄ちゃん。あの子との間に子供はできたはいいがそのせいで2人共、学校に行けなくなっちまったんだろ。だから兄ちゃんが色んなバイトを掛け持ちして2人を養ってるんだろ。そんな中で2人の為になけなしの休みとバイト代を使って出掛けたんだろ。泣かせる話じゃねぇか」
(なんか勝手に話ができあがってるんだけど!?)
男は右腕を両面に当てながら涙を拭っていた。ツナは勝手に男が話を作ったことに驚いてしまっていた。
「安心しな兄ちゃん。俺は学生結婚には理解がある方だ。だから俺はあんたたち家族を応援するぜ」
「だから違いますって!」
親指を立てグッドサインを送りながら男にツナはツッコミを入れる。
「ミサとミカも何か言ってよ!」
「ツナはとても優しく頼りがいのある夫です。とミサカは夫の自慢します」
「ミサカもこんないいお父さんを持てて幸せだよってミサカはミサカは自慢してみる」
「ちょっと!? 2人共、何言ってるの!?」
誤解を解こうとミサとミカに頼ったツナであったが、2人は悪ふざけしてしまう。そのせいで誤解を解くどころか余計に事態がこんがらがってしまった為、ツナは驚きの声を上げてしまう。
「よーし! あんたらの微笑ましい家族愛に免じて
「ええ!?」
「流石だねってミサカはミサカは太っ腹な店主を称賛してみる!」
「やってやったぜ。とミサカはガッツポーズしてみます」
男の発言を聞いてツナは驚きの声を上げる。ミカとミサは
「い、いや……流石に
「気にすんな兄ちゃん。もう代金は貰ったからよ。家族愛という名の代金をな」
(な、なんか急に格好いいを言い始めたんだけどこの人……)
格好いいことを言ってやったぜと言わんばかりのドヤ顔で男はそう言った。急に男がかっこつけたことにツナはどう反応していいのかわからず困惑してしまっていた。結局、ツナたちは
アイスを貰った3人は近くにあった椅子を見つけてそこでアイスを食べる。
「このチョコアイス美味しいってミサカはミサカは絶対してみる!」
両足をバタバタとさせながらミカはチョコアイスの味を堪能していた。
「ツナのオレンジ味のアイスも美味しそうってミサカはミサカは気になってみたり!」
「1口食べる?」
「食べたい! ってミサカはミサカは即答してたり!」
「はい」
「頂きまーすってミサカはミサカは食らいついてみたり!」
ツナはプラスチック製のスプーンでアイスを掬うとミカの前に差し出した。ミカは口を大きく開けてツナのスプーンを咥えた。
「こっちのオレンジ味も美味しいってミサカはミサカは絶賛してみる!」
「……」
ツナから貰ったアイスの味を堪能するミカ。その一方でミサは無表情のままツナの方をジーッと見ていた。
「な、何……? ミサ……?」
「ミサカにも食べさせて下さい。とミサカは願望を口にします」
「え!? 何で!?」
「いいから早く食べさせて下さい。とミサカはツナは急かします」
「い、いや…………!?」
幼いミカなら平気であったがツナであったが、年頃の少女であるミサ相手にそんなことできる訳もなく顔を赤らめてしまっていた。
「も、もうスプーン使ってるしさ! さ、流石に衛生的に問題があるよ!」
ツナは衛生的観点からミサの願望を遠回しに断る。ツナのスプーンはミカを食べさせる為に使っている為、嘘ではない。
「このヘタレが。とミサカは遠回しに逃げたツナの意気地の無さに呆れてしまいます」
「そこまで言わなくてもよくない!?」
アイスクリーム屋の定員の男は原作の4巻で出てきた人物です。
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