とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)247 佐天、帰省

 

 

 

 

 

 

 

 

 春上たちが佐天の寮にやって来てから3日後。9月6日。

 

「ただいまー」

 

「お帰りなさいツナさん」

 

「お帰りツナお兄ちゃん」

 

 いちものように風紀委員(ジャッジメント)の仕事を終えて寮へと帰るツナ。ツナが帰ると春上と柈理がツナを迎える。

 

「お風呂にしますかなの? それとも御飯にしますかなの?」

 

「じゃあ先にお風呂かな?」

 

「わかりましたなの」

 

 春上がそう言うとツナは風呂場へと向かって行く。春上たちはできた料理を用意する為に台所へと向かって行った。

 

「さっきの会話。なんか夫婦みたいだったね衿衣ちゃん」

 

「ち、違うよ!! そんなんじゃないよ!!」

 

「せっかくだし今からお風呂に行ってツナお兄ちゃんの背中を流して来たら? 衿衣ちゃん?」

 

「し、しないよ!!」

 

 ニヤニヤしながらそう言う柈理。柈理の言葉を聞いて春上は顔を真っ赤にしながら動揺してしまっていた。

 

「でも衿衣ちゃんそろそろ行動を起こさないと佐天さんが帰って来ちゃうよ。そうなったらこんな風にツナさんと一緒にいられる時間はほとんどなくなっちゃうんだよ」

 

「それはそうだけど……」

 

 柈理の意見は紛れもない正論である為、衿衣は反論することできずシュンとしてしまう。

 結局、どう行動を起こせばいいのか思いつかなかった。そしてツナが風呂から上がってしまった為、晩御飯を食べることとなった。晩御飯を食べた後、柈理と衿衣は風呂に入っていった。

 

『それでは次のニュースです」

 

「本日、アメリカにある学芸都市の施設が謎の勢力によって襲撃を受けたとの情報が入りました』

 

「ええ!?」

 

「……」

 

 夕方のニュースにて佐天が行っているはずの学芸都市が襲われたということを知りツナは驚きの声を上げた。黙っていたリボーンも自分の生徒がいる場所が襲われたと知って無視できない様子だった。

 

『学芸都市に人たちは救助艇にて脱出し死傷者はいない模様です。しかし学芸都市を襲撃した者たちの詳細なわかっておらずアメリカ政府は調査を続ける様子です』

 

「よかった……」

 

 誰も死傷者がいないということは佐天も無事だということを意味する。それがわかってツナは安堵して脱力する。

 

『なお今回の襲撃が起こる前に学園都市の女子生徒を監禁しようとしたとして学芸都市の係員であるオリーブ=ホリデイ氏が逮捕されました。女子生徒には手錠をつけられた跡がありましたが女子生徒に怪我はなかったどころか女子生徒はオリーブ氏を取り押さえたのことです。現場には壊された手錠が落ちており女子生徒が手錠をなんらかの方法で手錠を壊した後にオリーブ氏と交戦したと思われます』

 

「凄い生徒がいるんだね」

 

「まさかと思うがこれ佐天のことじゃねぇのか?」

 

「え!?」

 

「考えてみろ。手錠をかけられた状態で死ぬ気モードになりゃ手錠も壊せるだろ。前にお前もやっただろ」

 

「そういえば……」

 

 未来でスパナに捕らえられた際にツナは(ハイパー)死ぬ気モードになって手錠を破壊したことを思い出す。

 

「美琴ら手錠にかけられようが相手を制圧できるだろうし、黒子なら手錠を破壊せずともテレポートで脱出できるだろうしな。そう考えれば消去法で佐天しかいねぇだろ」

 

「で、でも……佐天って特殊弾を使わないと死ぬ気モードになれないんじゃ……」

 

「佐天は要領がいいからな。無理じゃねぇと思うぞ」

 

「た、確かに……」

 

 佐天と一緒に修行したツナは佐天の要領の良さを知っている。なのでツナはリボーンの言っていることが本当なのではないかと思い始める。

 

「ただいまー」

 

「お。噂をすればだな」

 

 寮の玄関の扉が開く音がし、佐天の声が聞こえてきた。リボーンは玄関のある方向へと顔を向ける。

 

「なんか監禁されそうになったらしいな佐天」

 

「帰って来て第一声がそれかよ!」

 

 もの凄く大変だったことを軽いノリで言うリボーンにツナはツッコミをいれる。

 

「な、何で知ってるの!?」

 

「さっき学芸都市のニュースをやってたからな。名前は出てなかったがニュースの内容からお前なんじゃないって思ってな」

 

「ハハハ……流石、リボーン君だね……」

 

「じゃ、じゃあ本当なの……? 監禁されたって……」

 

「は、はい……まぁ死ぬ気モードになって手錠を壊して

犯人を倒したんですけど……」

 

「大丈夫佐天!? 怪我とかしてない!?」

 

「は、はい……」

 

「よかった……」

 

 ニュースで無事であるということを知っていたツナであったが、それでも心配だった。佐天の口から直接、大丈夫だということを聞いてツナは再び安堵する。

 

(ダメだな私……)

 

 ツナを護るという目標を掲げた佐天。だがツナを心配させるようではまだまだ未熟だということを実感する。

 

「それにしても特殊弾を使わずに(ハイパー)死ぬ気モードになれるようになるとはな。また1歩成長したな佐天」

 

「うん……」

 

 リボーンは佐天が成長したことを褒めたが佐天は浮かない表情を浮かべていた。

 

「何かあったのか?」

 

「うん……まぁね……」

 

「そうか」

 

 リボーンは佐天の表情から何かあったことを悟るとそれ以上、何も聞くことはしなかった。ツナも同じく佐天に何があったかを聞くことはなかった。佐天に何かあったのを察したことによってツナたちは喋り辛い雰囲気になってしまう。

 が、

 

「あー。さっぱりしたー」

 

「気持ちよかったなの」

 

「ええ!?」

 

 タイミングが良いのか悪いのかクラスメイトである柈理と春上が現れてしまったのだった。

 

 

 




次回は修羅場かな?

高評価を下さったサトシのエースさん。ありがとうございます。

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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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