修羅場が発生してから3日後。9月9日。
「ふわぁ……」
ツナはおもいっきりあくびをしながらパトロールをしていた。少し歩くと赤信号に引っ掛かったのでツナは青になるのを待つこととなった。
「フフッ。ここで待ってればあなたに会える。あの子たちの言う通りねぇ」
「え?」
突如、ツナの背後からから女性の声した。ツナは声の主のいる方へと振り返る。
「はぁい☆ 常盤台が誇る超絶美少女。食蜂操折ちゃんだゾ☆」
「操折!?」
ツナが振り返った先にいたのはニコニコしながら右手を振っている操折だった。
「驚かせちゃってごめんなさい。別にあなたにドッキリを仕掛けるつもりはなかったのよ。ただあなたに話があるのよねぇ。
「え!? 何でそのことを!?」
操折には
「そりゃ色々と調べさせてもらったわよ。あなたの身分、パトロールのコース。とにかくあなたのことについて徹底的に。私の悩み力を聞いてもらう為にねぇ」
「何でそこまで……?」
「この話はあなたにだから話せることなのよ」
「どういうこと?」
「ここじゃ他の人に聞かれる可能性があるから話せないわねぇ。着いて来てもらっていいかしらぁ?」
「いや……俺、パトロール中なんだけど……」
「困ってる人を助けるのは
「……」
操折の言っていることは何も間違っていないのでツナは反論することができずツナは操折に着いていくことを決める。
「そういえばこの前はありがとう。ユニを預かってくれてくれた上に砥信を自由にする為に色々としてくれて」
「気にしなくていいわよぉ。あなたには借りがあったから借りを返しただけだしぃ。それにまた気が向いたらいつでも遊びに来てくれて構わないってユニちゃんに伝えてもらえるかしらぁ?」
ツナは
「そういえばどうやって俺のパトロールコースを調べたの?」
「私には優秀な人材力がいるのよねぇ。だから色々と調べられたわぁ」
「もしかして派閥っていうやつ?」
「その通りよぉ。よく知ってるわねぇ」
「前に司って人に教えてもらったんだ。操折は常盤台中学の中で最大派閥のトップだって」
「司って……もしかして雅王院司のことかしらぁ?」
「うん。そうだけど。やっぱり同じ学校だから知ってるんだね」
「まぁ常盤台の副会長だしねぇ。けど話したことはないわぁ。ただ変わり者だってことは噂で聞いたことがあるわねぇ」
(まぁそれは否定できない……)
『私は常盤台中学の少女たちがひた向きに何かに打ち込む姿を見る度に昇天しそうになるのです』
『ああ……できることなら私自身が後者の天井になって少女たちの尊い姿を見守り続けたい。そう……私は常盤台になりたい……』
ツナは操折の発言を思い出す。司が言っていたあまりにもぶっとんだ発言を。
「それにしても
「ま、前に道を教えて欲しいって言われて案内したんだ!」
「何で焦ってるのかしらぁ……?」
司が常盤台中学に帰れず徘徊したことを話してしまえば司の名誉に関わる為、詳細を省いて話した。しかしツナの口調は慌ててしまっていた。操折はなぜツナが焦っているのかわからず操折は不信に思ってしまっていた。
歩くこと20分。ついに目的地にたどり着く。
「ここよぉ」
「ここ!?」
着いた場所は超がつく程のビルの高層マンションであった。ツナはビルを見上げながら驚きの声を上げた。
(あ、でも……)
反射的に驚いてしまったツナであったが、冷静に考えればマフィア城や継承式をする為に貸し切った城に比較すればそこまでではないと感じてしまった。
2人はマンションの中へと入って行く。
(あれ?)
ビルの中へと入ったツナであったが違和感を感じる。それはマンションの中に自分たち以外の人がいないということに。
「このビルは私が買い取った場所だから基本的には私が招待した人しか来ることはないのよ」
「買い取った!?」
ツナが考えていることを理解したのか操折はツナの疑問について答える。いくら操折がお嬢様学校の生徒とはいえ、中学生がそこまでできるだけの権力と財力を持っていることにツナは驚きを隠せないでいた。
「最上階に話す為の部屋を用意してるわ。ついて来て」
2人はエレベーターに乗って最上階を目指す。エレベーターが最上階に辿り着くとツナは操折の案内されるまま話し合いをする為の部屋へと向かって行く。
「ここよ」
そう言うと操折は扉の近くに備えつけられている指紋認証の機械に右手の5本指を当てる。するとカチッという音が鳴ると操折はドアノブに手をかけて扉を開ける。
「さ。入って」
「う、うん……」
操折が先に入るように促してきた為、ツナは困惑しながらも部屋の中へと入る。
部屋の中は普通の高級マンション以上の仕様となっていた。
「そこのソファにでも座ってて。ちょっと長くなると思うから」
「うん」
操折に言われてツナは一番最初に目についたソファに座る。そして操折はツナから見て右斜め上の位置に置いてあるソファへ座った。
「私の我が儘力に付き合ってもらってごめんなさい。さっきも言ったけどこの話はあなたにしかできない話なの。だからわざわざ人気力のないこの場所まで来てもらったの」
「一体、何なの? 俺にしか話せない話って?」
真剣な眼差しで話す操折を見て今からする話がとても重要だということをツナは理解する。そして話の詳細について尋ねた。
「そうねぇ。その話をする前に確認しておかないといけないわねぇ。
「っ!?」
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