操折の口から
「その反応。私の推測通りのようねぇ」
「な、何言ってるの……!? 何のことかわからないんだけど……!?」
ツナの反応から自分の予想が当たったていたということを操折は確信する。ツナは知らないとシラを切るが操折が
「そう来るのは折り込み済みだわぁ。でも調べはついてるのよねぇ」
「調べって……そもそも俺は無能力者じゃないよ……操折だって知ってるでしょ?」
「そうねぇ。でも明らかに不自然なのよねぇ」
「どういうこと?」
「あなたのことを
「それは……」
「何であなたが
「……」
操折の言葉を聞いてツナは何も言えずただただ黙ってしまっていた。
「
「っ!?」
「悪いけどあなたたちの会話を聞かせてもらったわぁ。詳しいことはわからなかったけど会話の中にミサカネットワークという言葉が出てきた。この単語を知る者はあの計画のことを知る者だけ。でもあなたはそれに対して何の疑問を持つどころかミサカネットワークが何なのか知っているような口ぶりだった。この会話を聞いて私はあなたのことに対して色々と調べようと思ったのよね」
「……」
「ここまで言われて反論がないってことは私の言ってることが間違っていないと思ってもいいのかしらぁ?」
「その通りだよ……操折の言ってることは間違ってないよ……」
どう足掻いても隠し通せないと踏んだツナは操折の言葉を肯定した。
「それよりもどうして操折があの計画を知ってるの?」
「質問に答える前に誤解を解かせてもらうけど、私はあの計画に携わってた訳じゃないわ」
「じゃあどうして?」
「始まりは私の所属していた研究員の会話。あなたが計画を潰した後、あの計画が頓挫したことが裏社会に広まったの。それであの計画のことを知ったのよ。そして調べていく内にこれからとんでもないことが起こるかもしれないのよねぇ」
「とんでもないこと?」
「木原幻生という男を知ってるかしらぁ?」
「知ってるよ。学者の間でマッドサイエンティストだって呼ばれてる人でしょ」
木山に記憶を見た際に邪悪な笑みを浮かべていた男の姿がツナの脳裏に浮かんでいた。柈理たちを酷い目に遭わせたこの名前をツナは忘れられるはずもなかった。
「そうよぉ。真理の為に目的の為に手段を選ばず、数多の能力者と研究機関を破滅させた男。そして
「あの計画の……!?」
「そ。そしてそんな男が何やら悪巧み力を発揮しようとしているようなのよねぇ」
「まさかまたあの実験が再開されるの!?」
「幻生はそんなセコいことをするような真似はしないわぁ。おそらくミサカネットワークを使ってろくでもないことをしようとしてると私は睨んでいるわ」
「どのみち
「ええ。だから私は幻生が悪巧み力を発揮する前に捕らえようと思ってる。で長くなったけどここからが本題。あなたに私の護衛をお願いしたいの」
「護衛?」
「そ。幻生を相手にするとなれば石橋力を叩きまくっても足りないわぁ。だから念には念はと思ってねぇ。別にこのことを他言しないなら断ってくれても構わないわぁ。元々、1人でやろうと思ってたしぃ。それに協力してくれるというならタダとは言わないわぁ。ちゃんと見合った報酬も……」
「報酬なんてどうだっていいよ。幻生はどこにいるの?」
ツナからすれば報酬などどうでもよかった。報酬なんてものよりもミサを助けることの方がなによりも大事であった。
(どうでもいいか……本当、あの人にそっくりなのね)
ツナの言葉を聞いて操折はほんの少しだけ口元が緩んでいた。それと同時にとある人物の姿が脳裏に浮かんでいた。
「あなたもお人好しね」
「え?」
「だってそうでしょ? いきなりこんな話をして私を全く疑わないんだもの。疑うでしょ普通」
「そりゃ誰とも知らない人に言われたらそう思うけど。操折は友達だし。それに操折が悪い人じゃないってことぐらいは知ってるし」
「私は他人を操れるのよ。それでも悪人じゃないって言い切れるのかしらぁ?」
「操るって聞いたらいいイメージはないけど、それは使う人の問題だし。操れる能力を持つ人が全員が悪人って訳じゃないでしょ。もし操折が悪人ならとっくに色々とやってるだろうし、最大派閥のトップになんてなれないだろうし」
「あなたって本当に変わってるのね。まぁいいわぁ。私として話が早く進むし。それじゃ協力してくれるってことでいいのよねぇ?」
「うん」
「わかったわ。それで幻生の居場所なんだけど。幻生は9月20日に国際能力者会議にお忍びで出席するわ」
「能力者会議?」
「そ。神出鬼没はジーさんだから居場所を突き止めるのに苦労したけど内部の人間の記憶を見たから間違いないわぁ。作戦の内容は当日伝えるわ。あなたのことを信用してないわけではないけど、もし私たちの作戦がバレたら全てが水泡力に帰すから」
「わかった」
「本当にいいの? 今ならまだ引き返せるわよ?」
「え?」
「今回の作戦、元々は1人で実行しようと思ってた。けどあなたが
いくらツナが強いといっても相手が相手なだけに操折はツナに本当に大丈夫なのか尋ねた。
「大丈夫だよ。前から戦う覚悟は決めてたから」
「どういうことぉ?」
「俺はミサたちが笑って生きられる世界を作りたいと思ってるんだ」
「ミサ?」
「
「成る程ねぇ」
ミサが何のことなのかわかった操折は納得すると同時に、ツナがミサたちのことを1人の人間として見ているということを理解する。
「それに美琴とも約束したんだ。学園都市がこんな間違ったことをさせるっていうなら俺が学園都市をぶっ壊すって」
「なっ!?」
穏やかなツナがとんでもないことを考えていた為、操折は驚きの声を上げた。
「あ、あなた本気で言ってる訳……!?」
「本気だよ。でも美琴だってこの街に大切なものがあると思うから。それでもし美琴が学園都市をぶっ壊すことを望むなら俺は学園都市をぶっ壊すよ」
(本気……みたいねぇ……)
能力でツナの頭の中を見ずとも操折には、ツナが学園都市を本気でぶっ壊すことが偽りではないということを理解していた。
「もう見たくないんだ美琴が泣くところなんて」
ツナは思い出す。
「美琴には笑っていて欲しいんだ。だから絶対に阻止するよ。俺の誇りにかけて」
「よく言ったぞツナ。部下を見捨てるようなボスはボンゴレにはいらねぇんだ」
「誰!?」
ツナがそう言った瞬間、知らない声が部屋に響き渡る。操折はバッグから素早くリモコンを取り出して警戒態勢に入る。
すると部屋に置いてある植木鉢から足が生え、ツナたちの方へ向いた。
「ちゃおっす」
「リボーン!?」
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