とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)257 敵視と同系統

 

 

 

 

 

 

 窃盗事件が発生し窃盗犯が逃げたであろう地下街へと向かう黒子。

 

「あ……あ……」

 

「ク、クソ……」

 

「こ、こんなところで……」

 

 地下街の路地裏。スーツを着た男たちが10人が血に転がっていた。

 

「やれやれ。やはり私の相手ではありませんわね」

 

 奪取することに成功したキャリーケースの上に乗った黒子が窃盗犯を見下げながらそう言った。

 相手は銃を持ち黒子が風紀委員(ジャッジメント)だと知ると容赦なく発砲してきた。とはいえ相手は能力開発を受けていない大人。そんな相手弾丸より速く移動のできる黒子にとって相手にすらなかった。

 

「それにしても一体、これは何なんですの?」

 

 キャリーケースを見つめながらこの中身が何なのか考える黒子。

 

「ま。後は警備員(アンチスキル)に任せればいいですわよね」

 

 窃盗犯の連行とキャリーケースの回収は警備員(アンチスキル)の仕事。その内、警備員(アンチスキル)からキャリーケースの中身の情報を伝えられる。そう考えた黒子は警備員(アンチスキル)に連絡することに決める。

 その時だった。

 

「お姉様?」

 

 黒子の携帯に美琴から着信が入る。黒子は通話ボタンを押して電話に出る。

 

『あ。黒子?』

 

「お姉様? どうかされたんですか?」

 

『ちょっと頼みたいことがあるんだけど……今、仕事中?』

 

「ええ……まぁ……」

 

『そっか……今日、寮の抜き打ち検査があるって聞いたから私物を隠して貰いたいって思ったんだけど……』

 

「ま、まさか……お姉様……沢田さんと……?」

 

『ち、違うわよ!! ちょっと野暮用があって遅くなるだけから!!』

 

 帰りが遅くなる理由がツナと一緒にいたいからという理由だと思った黒子。だがすぐに顔を真っ赤にした美琴によって否定される。

 

『あ、あのさ黒子……』

 

「どうしたんですのお姉様……?」

 

『ごめんね……』

 

「え?」

 

『私ってば自分のことばかり考えてて……あんたのこと考えてなかったわ』

 

 美琴は最近、自分がツナのことばかり気にかけてばかりおり黒子のことを気にかけてやれなかった。今日、黒子がツナに対して冷たく当たった時にそのことに気づいた美琴はそのことを謝った。

 

(何で……!? 何でお姉様が謝るんですの……!?)

 

 美琴が何も悪いことをしていないのにも関わらずに謝罪の言葉を述べた。そのことで黒子の心の内では怒りの感情が渦巻いていた。

 

(これも全部、あの男(・・・)のせいですの!!)

 

 怒りの感情が渦巻く黒子の脳裏には美琴が謝る原因を作ったツナの姿が浮かんでいた。

 

『黒子……? どうしたの……?』

 

「お姉様。抜き打ち検査の件ですが、悪くがなんとか間に合わせますので。それでは」

 

『ちょっ!? 黒子!?』

 

 返事が帰って来ない黒子を心配する美琴。しかし黒子は抜き打ち検査のことだけ返事をして一方的に通話を切った。美琴の返事を待たずに。

 

(許しませんの!! たとえ相手が沢田さんだとしても!! )

 

 今まで貯まっていた黒子のフラストレーションがついに爆発する。

 その時だった

 

「え?」

 

 黒子が椅子代わりにしていたキャリーケースが消え失せ、黒子は仰向けの状態で倒れていた。黒子は何が起こったのかわからず放心状態になってしまっていた。

 

「がっ……!?」

 

 すると黒子の右肩に何かが刺さる。黒子が右肩を見るとそこには飲料用水の入った瓶の蓋を開ける際に使われるコークスクリューが刺さっていた。

 敵の攻撃だと判断した黒子はすぐにテレポートで少し離れた場所へと移動する。そして前を向くとそこには上半身は桃色のサラシを巻いて上にブレザーを羽織り、下は冬服のミニスカートに金属ベルトという露出度の高い格好をしている、茶髪のツインテールの女性が黒子が椅子代わりにしていたキャリーケースの上に座っていた。

 

(何者ですの?)

 

 黒子はコークスクリューによって貫通した右肩を抑えながら謎の女のことを見ていた。

 

「ふぅ……」

 

 急に現れた謎の人物を前にして動揺を隠せていない黒子とは対照的に謎の女は余裕の笑みを浮かべ、見下すような目で黒子のことを見ていた。

 

「全く……使えない連中ね。使えないからキャリーケースの回収なんて雑用を任せたのに。それすらできないなんて予想外だわ」

 

 謎の女は黒子によって倒された窃盗犯の方を見ながら言い放った。

 

(やはり私と同じ能力を……!? しかしキャリーケースには触れられていなかったはず……)

 

 自分の元にあったはずのキャリーケースがいつの間に謎の女の元にあったことから黒子は謎の女の使った能力が自分と同じ空間移動(テレポート)だと推測する。しかしキャリーケースに触れることなくキャリーケースが移動していた為、本当に空間移動(テレポート)なのかどうかわからないでいた。

 

「あら。もうお気づき? 流石に同系統の能力者だと理解が早いわね」

 

 謎の女は黒子の表情から自分の能力の詳細がバレたということ理解する。

 

「けど私は貴方とタイプが違うの。不出来な貴方と違ってね。いちいち物体に触れる必要がないんだから」

 

 自身の能力がバレても謎の女は余裕の笑みを崩すことはなかった。そして謎の女はスカートに装備している警棒兼用の軍用懐中電灯を手に取る。

 

「さしずめ座標移動(ムーブポイント)といったところかしら。どう素晴らしいでしょう? 風紀委員(ジャッジメント)の白井黒子さん?」

 

 

 




という訳で結標淡希の登場です! といっても実際はちょっとだけ登場させてるんですが。詳しくは136話を見て下さい。


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