結標に対して怒りを爆発させるツナ。
「ハハッ!! ハハハハ!! 許さない!? 許されないのはあなたの方でしょ!?」
「何だと!?」
「
「どうともで言え!! 俺はあの子たちを護る為にここにいる!!」
「あの子たち……!? まさかあの出来損ないのクローン共に感情移入してる訳!? その為だけに
「たかがとは何だ!? あの子たちだって生きてるんだ!! 決して殺されていい命じゃない!!」
ミサたち
「あの子たちを護る為なら俺は何だってやってやる!! 学園都市が敵になるっていうなら俺が学園都市ぶっ壊してやる!!」
「くっ!?」
ツナの怒りがヒートアップしたのに比例して、風は威力を増し、さらに炎が溢れる。結標はまともに目を開けられず座ったまま腕をクロスさせることすらできないでいた。
(学園都市をぶっ壊す……!? 何を言って……!?)
黒子は理解できなかった。ツナが学園都市をぶっ壊そうとなどと言ったことに。
怒りでヒートアップしていたツナであったが、なんとか怒りを収める。その証拠に暴風は止み、溢れ出ていた炎が消えていた。
「
「くっ!?」
ツナの言い分に何も言い返すことができず結標は歯ぎしりすることしかできなかった。
「そうね……終わりね……」
だがもう足掻いてもダメだと判断したのか、諦めたような表情を浮かべる結標。
「貴方たちがね!!」
諦めた表情から一転。結標の表情が邪悪な笑みへと変わる。するとオフィスビルがミシミシという音が聞こえ始め、天井から塵のような物が降ってくる。
「フフフフ!! ハハハハハハ!!」
「何をした結標!?」
「この階より上にあるビルにある柱をできる限りテレポートさせたのよ!!」
「何っ!?」
歪んだ表情を浮かべながらそう言う結標の言葉を聞いて衝撃を受けるツナ。そして理解する。結標はビルを崩壊させて自分たちを圧殺しようとしていると。
「あなたたちが悪いのよ……私を壊しただけじゃなくて
(もうまともな精神じゃない……!?)
歪んだ笑みを浮かべながら両目から涙を流す結標を見てツナは結標の精神が崩壊していることを察する。
「お察しの通りこのビルは倒壊するわ。逃げたければ逃げなさい。まぁ白井さんを置いていければだけど。ま。そっちを選べば白井さんと共に圧殺するだろうけど……ハハハハハ!! アッハハハハハハハ!!」
狂った笑い声を上げた後、結標は確実に逃走する為にテレポートで外に出る。もう自分のトラウマのことを考えてなどいなかった。
「黒子!!」
結標がテレポートでいなくなった後、ツナは慌てて黒子の元へと駆け寄る。
「黒子!! 大丈夫か!?」
「沢田さん……私のことはいいですの……ここから早く逃げて下さいの……私はテレポートで逃げますから……」
「嘘をつくな。もうお前にテレポートできるだけの力がないことぐらいわかる」
超直感で直感しなくとも今の黒子に能力が使えるだけの力が残っていないことは一目瞭然であった。
「私は何も悪くない沢田さんに酷いことを言った挙げ句、初春の忠告も聞かずに独断専行しこのあり様……学園都市の治安を護る立場でありながら治安よりも私情を優先し多くの人に迷惑をかけた……こんな私に救われる価値なんてありませんの……だから私を見捨てて逃げて下さい……」
黒子は今までの自分の愚行に責任を感じ死を選ぶことを心に決めていた。
「馬鹿を言うな。俺にはお前より大切なものなんてない」
だがそれでもツナの意思が変わることなどあるはずもなかった。
「さっきも言ったがお前は俺の誇り。絶対に譲れないものなんだ。お前のいない世界なんて俺には考えられない」
「沢田さん……!?」
ツナの言葉を聞いて黒子は涙が止まらないでいた。こんな醜い自分を見捨てず助けようとしてくれたことに。
するとツナたちのいる階の天井に大きなヒビが入る。柱が無くなったことで建物が重さに耐えられなくなり始めたのである。
「黒子。このビルに俺たち以外に人はいるのか?」
「え……!?」
「どうなんだ?」
「いませんの……事前にこの会社に人がいないのは確認済みですの……どうやらこの会社、現在社員旅行で誰もいないみたいですの……」
「そうか。わかった」
ツナは黒子から話を聞くと少し離れた場所へゆっくりと歩く。
「オペレーション
『了解シマシタボス。イクスバーナー発射シークエンスヲ開始シマス』
ツナはそう呟くと、左手を床の方に向けると炎を逆噴射させる。そして右手を天井に方へと向けた。
(あれは……!? あの時の……!?)
黒子はツナの構えを見て思い出す。学生誘拐事件でヘルリングによってパワーアップしたエスカに使った技。リボーン曰く、ツナの
「沢田さん……な、何を……!?」
「このビルを破壊する」
「は……!?」
「このままじゃ俺たちだけじゃなくて周囲に甚大な被害が出る。だったらこのビルを破壊して被害を最小限に食い止める」
「で、ですが……!?」
「美琴がこの場所に向っている可能性がある」
「っ!?」
美琴が来るかもしれないと知って黒子は顔色を変えると同時に思い出す。美琴が結標を追って自分よりも先に結標と戦っていたことを。ならばこの場所に向かっていてもおかしくないと。
ここに来る前にミサカネットワークにて美琴の力を検知していたことをツナはミサから聞いていた。結標を追ってここに来る可能性は十二分あるとツナは考えていた。
『ライトバーナー炎圧上昇。58万……59万……60万
コンタクトレンズから右手の炎の出力情報が映し出される。右手から発射される剛の炎の準備が完了する。
「黒子! マントで全身を覆え!」
「は、はい!」
ツナの強気な言葉を聞いて慌てて黒子はマントで全身を覆う。ここから先はどんな被害が出るかわからない。だからマントで全身を覆わせて黒子の体を護ることにしたのである。
『レフトバーナー炎圧上昇。58万……59万……60万
コンタクトレンズから左手の炎の出力情報が映し出される。左手の炎から支えの炎である柔の炎と発射する炎の剛の炎が均等になったことでついに
そしてツナたちのいる天井が倒壊の重みに耐え切れず崩壊し、上階にあるもの全てが雨のように降り注ぐ。
「
ツナの右手の炎から大量の死ぬ気の炎が発射される。ツナの放った炎があらゆる物を一瞬にして塵と化していく。
(これは……!?)
マントに覆われ外の状況が全くわからない黒子。すると黒子の頭の中に映像が映し出される。
(これは……沢田さんの過去……!?)
黒子の頭の中に入ってきたのは佐天と美琴も見た、ツナの過去であった。
(こんなことが……)
ツナが修羅場を乗り越えてきたことは黒子はわかっていた。しかしそれは想像を絶するものだった。
「うぉおおおおおおおお!!」
ツナが叫び声を上げると炎が瓦礫を押し退け、徐々に上昇していきビルを破壊していく。
「はぁあああああああ!!」
そしてついにツナの炎が全てを破壊し、火柱が学園都市の上空に発生した。炎が消えると遮蔽物は一切、無くなりそこには満点の星空が広がっていた。
「ナッツ」
ツナがナッツの名前を呼ぶとナッツはマントの状態から元の状態に戻ると、そのままリングの中へと戻った。ナッツが元に戻るとツナは黒子の元へ駆け寄り黒子を抱えた。
「帰ろう。俺たちの居場所へ」
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