とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)266 阻む者

 

 

 

 

 

 

 ビルを破壊したことで周囲の被害をゼロにし黒子を護ることに成功したツナ。

 

「どうやら被害は防げたみたいだな」

 

 黒子を抱えた状態で上空からツナは周囲の被害状況を把握する。幸いなことにも怪我人も周囲への建物の状況はなかった。

 ツナはゆっくりと空中からゆっくりと下降。オフィスの前の歩道に着地する。

 

(今すぐ追いたいところだが……)

 

 ツナはこれからのことを考える。残骸は破壊し結標の野望を打ち砕いたので実験が再開する可能性は無くなった。しかし結標の精神状態はまともではなく何をしでかすかわからない状態であった。今すぐにでも捕えたいところだが、重症の黒子を置いていく訳にはいかない。

 

「病院に行く。しっかり捕まってろ黒子」

 

 ツナは黒子を第7学区にあるカエル医者の元へと連れて行くことを決める。

 その時だった

 

「沢田!! 黒子!!」

 

「美琴!!」

 

「お姉様……」

 

 結標の在りかを突き止めた、オフィスビルに向かっていた美琴が到着する。

 

「やっぱりお前も結標を追ってたのか」

 

「ええ……って何よこれ!? ビルが無くなってんじゃない!!」

 

「そのことは後回しだ。それよりも……」

 

「後回しにできるレベルを超えてんでしょうが!!」

 

「騒ぐな美琴。黒子の傷の響く」

 

「あ……ごめん……って!! あんたが騒がせたんでしょうが!!」

 

 ツナに忠告したことでシュンとなる美琴であったが、自分のせいじゃないと気づきすぐにツッコミをいれる。

 

「残骸は破壊したが結標が逃げた。俺は奴を追う。警備員(アンチスキル)に連絡と黒子を病院に送ってくれ!!」

 

「ちょっ!? 待ちなさいよ!!」

 

 そう言うとツナは黒子を渡すと結標を追う為に炎を逆噴射させて飛んで捜索する。ほとんど事情を知らされず黒子のことを任された美琴は上空にいるツナに向かって叫ぶが自分の声が届くことはなかった。

 

「ったく……どおりで連絡が取れない訳だわ……」

 

 自分と同じく残骸を追っていたのだと知って、美琴は連絡が取れない理由を納得する。

 

「お姉様……」

 

「あっ! 黒子。大丈夫?」

 

「申し訳ありません……ご心配をおかけして……」

 

「本当よ。全く」

 

 世話の焼ける黒子(後輩)の姿を見てそう言う美琴。だが言葉とは裏腹に黒子が優しい笑みを浮かべる。

 

「待ってて。今、救急車呼ぶから」

 

「あの……お姉様……」

 

「どうしたの黒子? どこか痛むの?」

 

「沢田さんは一体、何と戦っているんでしょう……?」

 

「えっ?」

 

 黒子の発言を聞いて美琴は意味がわからずキョトンとしてしまう。

 

「沢田さん……おかしなことを言っていましたの……あの子たちを護る為に何だってやってやる……学園都市が敵になるなら俺が学園都市をぶっ壊してやるって……」

 

(あいつ……)

 

 黒子の発言を聞いて美琴は確信する。ツナはミサたちの為に、そして自分の為に戦っているのである。

 

「後……レベル6シフト計画とか……結標が木原幻生と繋がっているのかって聞いていましたの……」

 

(木原幻生……? 会ったことはないけど名前は聞いたことはある……でも何であいつが……?)

 

 木原幻生という名前は聞いたことはあったが、なぜツナが結標に木原幻ののことを聞いていたのかわからないでいた。

 

(何を考えてんのよあいつ……!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結標の行方を追っているツナは。

 

(どこに言った!?)

 

 ツナは上空から結標がどこにいるか捜していたが見つからず焦っていた。

 

『聞こえますかツナ? とミサカは確認を取ります』

 

「ミサ!?」

 

 ツナのヘッドフォンにミサ無線が入る。ミサからの無線が聞こえてツナは上空で止まる。

 

「どうしたんだミサ? 何かあったのか?」

 

『外にいるミサカから情報が入りました。とミサカは報告します』

 

「情報?」

 

『結標と思われる人物を見たという情報です。とミサカは情報の内容を開示します』

 

「本当か!?」

 

『茶髪のツインテールにブレザーにサラシを巻いた女性で間違いですか? とミサカは尋ねます』

 

「ああ。間違いない」

 

『ですが肝心のキャリーケースを持っていません。とミサカはさらに情報を伝えます』

 

「問題ない。残骸は破壊した。これでもう実験が再開されることはない。安心してくれ」

 

『そうですか。とミサカは安心します』

 

「それで結標は場所どこにいる? 残骸は破壊したが結標本人は精神が不安定で何をしでかすかわからない。今すぐ捕まえたいんだ」

 

『了解です。とミサカはそちらの状況を把握します』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方で逃走した結標は。

 

「はぁ……!? はぁ……!?」

 

 結標は追ってから逃れる監視カメラの死角になる路地裏に逃げ込んでいた。しかし結標は追い詰められている表情をしており、呼吸もままならない状況にあった。

 

(どうしよう!? どうしよう!? どうしよう!? どうしよう!? どうしよう!? どうしよう!?)

 

 精神の均衡を失い、ハイになってビルを崩落させたツナと黒子を殺害したのはいいが、残骸を破壊され目的も失った結標はどうすればいいのかわからないでいた。

 

(まだきっと何かあるはずよ!! きっと!! 大丈夫!! 大丈夫!! だから落ち着くのよ私!!)

 

 自分が絶体絶命のピンチに陥っているという事実から目を背け、自分を奮い立たせようとする結標。

 

(とにかく自分の安全を確保しましょう!! 自分が助からなかったら何の意味がないもの!!)

 

 そう自分に言い聞かせると結標は路地裏から出て、道路へと出る。幸いにも時刻は夜。人口の8割が学生の学園都市なら誰にも目撃することもない。

 

(警戒すべきは御坂美琴だけ……あの女にさえ気をつけていれば私はどうとでもなる!!)

 

 ツナと黒子は潰した。今回の事件を知り、尚且つ結標にとって脅威となるのは美琴ただ1人。美琴の目を掻い潜れば後はどうにかなると結標は考えた。

 が、

 

「ったくよォ。俺を倒しておきながらこんな雑魚を取り逃しやがって。相変わらず甘ェ野郎だァ」

 

 結標の前方の横断歩道。そこから1人の男の声が聞こえてくる。しかしビルの影で隠れていた為、男の姿は見えなかった。

 

(誰? いやそんなのがどうでもいい。御坂美琴じゃなければ何も問題ない……)

 

 目の前にいる男がどういう人物であれ自分の相手ではない。油断せず落ち着いて対処すれば問題ない。そう思った結標。

 しかし

 

「まァ。リハビリにはなるかァ」

 

(あ、あいつは……!?)

 

 暗闇の中から出てきた人物を見た瞬間、体が震え始め結標の感情が恐怖に染め上げられる。

 

(無理よ……!! 超電磁砲(レールガン)ですら勝てないのよ……!?)

 

 結標の目の前にいた男は松葉杖をつき、首に黒いチョーカーを巻いていた。チョーカーの先端には電極が取りつけられており、電極は額、こめかみ、首筋に貼り付けられていた。

 

(私にどうにかなる相手じゃない……!?)

 

 そして男の全身が露になる。そこにいたのは学園都市最強の超能力者。一方通行(アクセラレータ)だった。

 

「せっかくのリハビリだァ。10秒は持ってくれよ」

 

 

 

 

 

 




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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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