とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)27 訪れる危機

 

 

 当麻とみゆと共に歩くこと20分。目的地であるセブンスミストへと到着する。そして店内の洋服店に向かった。

 

「連れて来てくれてありがとうお兄ちゃん。私、行って来るねー」

 

「おう。転ぶなよー」

 

「うん!」

 

 洋服店が見えるとみゆは一人で先に走って行く。

 

「これで一安心だな。さてと帰り……ん?」

 

「どうしたの?」

 

「いやあそこにいるのって……」

 

 みゆを無事に送り届けた為、帰ろうとする当麻であったが、何かに気づく。ツナは当麻が指を指した方向を見る。そこには鏡の前で服のサイズが合うかどうか確認している美琴がいた。

 

「何やってんだお前?」

 

「っ!?」

 

 当麻が話しかけると美琴はビクッと肩を震わせる。そして慌てて服を後ろに隠した。

 

「な、何であんたたちがここにいるのよ!?」

 

「何でって……みゆって女の子をここまで連れて来たんだけど」

 

「お兄ちゃーん」

 

 ツナがセブンスミストに来た理由を答えた。服を持ったみゆが戻って来た。

 

「あ! トキワダイのお姉ちゃんだ」

 

「昨日の鞄の子……」

 

 みゆは美琴のことを、美琴はみゆのことを知っていた。どうやら初対面ではないらしい。

 

「美琴。みゆのこと知ってるの?」

 

「うん。昨日、この子の鞄を捜してあげたの」

 

 昨日、美琴は固法に風紀委員(ジャッジメント)に間違われてしまい風紀委員(ジャッジメント)として働くこととなったのである。その時、ツナは別の場所で子供の依頼を解決していた為、その場には居合わせてはいなかった。

 

「そんなことよりこの前の勝負の続きを……」

 

「寮監」

 

「っ!?」

 

 また勝負を仕掛けようとする美琴。だがツナが自分の恐れている寮監の名前を出して来た為、美琴は顔を真っ青にする。

 

「前も寮監って単語を聞いた途端、顔色を悪くしてたけど何かあったのか?」

 

「美琴は自分の住んでる寮の寮監が苦手なんだよ」

 

「マジか! いいこと聞いた!」

 

 ツナから美琴の弱点を聞いた当麻はこれ以上なく嬉しそうな顔をする。

 

「ちょっ沢田! 何で言うのよ!」

 

「美琴が勝負を挑むのを止めてくれれば、こんなことを言わなくていいんだけどね」

 

「んじゃ。ビリビリの弱点も知れたし俺は帰るわ」

 

「ビリビリじゃない! 御坂美琴って言ってんでしょ!」

 

「じゃあね当麻」

 

「おう。またな」

 

 美琴が怒っているのにも関わらず、当麻は何事もなかったかのように帰って行く。

 

「あれ?」

 

「ツナさん?」

 

「初春、佐天。どうしてここに?」

 

「御坂さんと買い物に来たんです。そういう沢田さんこそどうしてここに?」

 

「俺はみゆをここまで連れて来ただけだけど」

 

「み、みゆ!? だ、誰ですか!?」

 

「え? その子だけど」

 

 みゆという知らない女の子の名前を聞いた途端、佐天が動揺し始める。ツナは視線を下げ、みゆの方を見る。佐天の視界には首を傾け疑問符を浮かべているみゆの姿が映っていた。

 

「な、なぁんだ……びっくりした……」

 

「?」

 

 みゆが幼い女の子であったと知って佐天は安堵する。ツナは何で安堵しているのかわからず疑問符を浮かべた。

 

「ちょっと私、外れるわね」

 

 美琴はそう言うと、その場から去って行く。口には出さなかったが美琴の向かった先は御手洗いである。

 

「私。トイレに行ってくるね」

 

「大丈夫? 場所わかる?」

 

「うん。大丈夫」

 

 みうは大丈夫だと伝えて一人で御手洗いに向かって行った

 

「沢田さん。今、仕事中ですよね? いつまでもここにいていいんですか?」

 

「みゆがここを出るまでは一緒にいないと。最近、物騒だから念には念を入れておこうと思ってさ」

 

「そうでしたね」

 

「物騒って……最近、起こってる連続爆破事件のことですか?」

 

「うん。だから佐天たちも買い物が終わったら、寄り道せずに帰った方がいいよ」

 

「ただいまー……ってあれ? あの子は?」

 

「あの子もトイレに。行き違いになったみたいですね」

 

 ツナは佐天たちにも注意するように促していると、御手洗いに行った美琴が戻って来た。美琴はみゆがいないことに気づくが、佐天がみゆが御手洗いに行ったことを伝える。

 

「電話……まさか!」

 

 その時、ポケットに入れていたツナの携帯が鳴る。ツナは黒子から事件のことで何かわかったのだと予測し、慌てて電話に出る。

 

「もしもし『沢田さん!? 今どこにいますの!?』わっ!」

 

 電話に出た途端、黒子が慌てて大きな声を出した為、ツナ驚いてしまう。

 

「もしかして虚空爆破(グラビトン)!?」

 

『ええ! だから今から現場に向かって下さいませ!』

 

「場所は!?」

 

『第七学区の洋服店! セブンスミストですの!』

 

「え……!?」

 

 虚空爆破(グラビトン)を観測した場所がまさか今、自分たちのいる場所だと知り衝撃を受ける。

 

『沢田さん……? どうかしましたの……?』

 

「俺、今セブンスミストにいるんだ……」

 

『ええ!?』

 

「俺だけじゃなくて……佐天も初春も美琴も……」

 

『なっ!?』

 

 観測地点にツナだけでなく、美琴たちがいると知って黒子は衝撃を受ける。

 

『とにかく避難誘導をお願いしますの! 私も今からそちらへ向かいますの!』

 

「わかった!」

 

 ツナは電話を切り、黒子の指示通り避難誘導する為の準備に入る。

 

「あの……どうかかしたんですかツナさん……?」

 

「うん。みんな落ち着いて聞いて」

 

 佐天は電話に出た時の表情と喋り方から何かあったと推測する。ツナはセブンスミストにて虚空爆破(グラビトン)を観測したことを伝えた。

 

「ええ!? ここが爆破!?」

 

「さ、佐天! 声が大きい!」

 

「ご、ごめんなさい!」

 

 佐天は両手で慌てて口元を押さえる。幸い他の客には聞こえておらずパニックにはならなかった。

 

「とりあえずお店の人に協力して放送で避難誘導をしましょう!」

 

「私も協力するわ!」

 

「急ごう!」

 

 狙われたセブンスミスト。ツナたちは無事、生き残ることができるのであろうか!? 

 

 

 

 




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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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