とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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とある少女たちの結婚生活(マリードライフ)
標的(ターゲット)270 佐天涙子


 

 

 

 

 

 

 

 時は一気に進む。

 

「ただいまー」

 

 ここはとあるマンション。スーツ姿のツナが限界から帰って来る。

 

「お帰りなさい」

 

 玄関からエプロン姿の佐天がやって来る。ツナの妻である佐天涙子、改めて沢田涙子である。中学生離れしていたスタイルはさらに発達し、グラビアアイドル顔負けのスタイルになっていた。

 

「パパー!!」

 

「お帰りー!!」

 

 さらに奥から佐天とそっくりな女の子とツナとそっくりな男の子が走ってやって来る。ツナと佐天の子供にして双子の姉の(さわ)()(るい)()。もう1人の双子の妹の(さわ)()(つな)()である。現在3歳である。

 

「ただいま。涙奈。綱子」

 

 ツナは自分を迎えに来てくれた涙奈と吉子の頭を撫でる。2人は幸せそうな顔をしていた。

 

「ご飯にする? それともお風呂?」

 

「じゃあ先にご飯かな」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人は台所へと移動する。

 

「「「いただきまーす」」」」

 

 4人は両手を合わせて合掌すると料理を食べ始める。

 

「「美味しいー!!」」

 

「もう。そんなに慌てて食べなくても誰も取らないんだから。ゆっくりよく噛んで食べなさい」

 

「「はーい」」

 

 佐天の言葉を聞いて元気よく返事をする2人を見て、ツナと佐天は温かい目で見守っていた。

 

「涙奈、綱子。頬っぺご飯ついてるよ」

 

「パパー。取ってー」

 

「綱子もー」

 

「はいはい」

 

「……」

 

 娘たちにおねだりされてツナは2人に頬についた米粒を取る。一方で佐天はツナと娘たちのやり取りを見て頬を膨らませていた。

 

「あっ! ママ! 焼きもちしてる!」

 

「本当だー!」

 

「そ、そんな訳ないでしょ!! 変なこと言わないの!!」

 

 綱子と涙奈に図星を突かれたのか佐天は動揺し、顔を赤くする。そんな佐天を見てツナは微笑んでいた。

 というような微笑ましい光景がありつつも、4人は食事を終える。

 

「パパー!! 遊んでー!!」

 

「私も!!」

 

「涙奈。綱子。パパは仕事で疲れてるんだから我が儘言わないの」

 

 食事を終えたツナがソファーで、タブレットに目を通していると涙奈と綱子が両腕に絡みついてきながら、遊んでくれとツナにせがんでくる。

 洗い物をしていた佐天はツナの体調のことを考えて2人にツナを困らせないよう注意点した。

 

「別にいいよ。明日は仕事は休みだし」

 

「「やったー!!」」

 

「もう……」

 

 ツナは何も気にしていなかった。涙奈と綱子はツナの返答を聞いて両手を上げて喜んでいた。佐天は娘に対するツナの甘さに呆れてしまっていた。

 

「私、ボードゲームしたい!!」

 

「私、おままごと!!」

 

「はいはい。じゃあ順番にね」

 

「「はーい!!」」

 

 綱子と涙奈の要望を聞いてツナは開いて両手上下に動かし、2人を宥める。ツナの言葉を聞いて2人は元気の良い返事をした。

 

(全く……)

 

 ツナの行動に呆れる佐天であったが、娘たちと遊ぶツナの姿を見て微笑んでいた。

 

(でもそういうあなただから好きになっちゃったのよね……)

 

 佐天は思い出す。ツナと出会った時のこと。付き合い始めた時のこと。プロポーズされた時のこと。結婚式を挙げた時のこと。涙奈と綱子が生まれた時のことを。

 

「寝ちゃったか……」

 

 しばらく涙奈と綱子と遊んでいたツナ。遊び疲れたのか2人は寝息を立てながら眠ってしまっていた。ツナは寝ている2人に起きないようそろっと布団をかけた。

 

「お疲れ様」

 

「ありがとう涙子」

 

 ツナが椅子に座ると佐天が紅茶をテーブルに出す。佐天にお礼を言うとツナは紅茶を飲み、佐天はツナの隣に座った。

 

「仕事が休みなんて言ってたけど嘘なんでしょ?」

 

「やっぱりバレてた?」

 

「当たり前だよ。長い付き合いいなんだから」

 

「ハハハ……やっぱり涙子には敵わないね」

 

 そう言うとツナは誤魔化すかのように、再び紅茶を口に入れた。

 

「大丈夫だよ。みんなのことは俺が護るから」

 

「俺がじゃなくて、私たちであの子たちを護る。でしょ?」

 

「涙子……」

 

「あの頃と違って、もう護ってもらうばかりの存在じゃないんだよ」

 

「そうだったね。ごめん涙子」

 

 佐天の言葉を聞いてツナは気づかされた。昔とは違って佐天は護ってあげるだけではなくなったことに。今はもう対等な立場なのであると。

 

「私にこんなことを言わせたんだから、私の我が儘を聞いてもらうよ」

 

 そう言うと佐天はツナの方に顔を向けると両目を閉じて、唇を狭めたまま何か(・・)を待っていた。ツナは佐天の意志を理解し顔を近づけていく。

 

「「ん……」」

 

 ツナと佐天の唇が重なる。2人はお互いの唇の感触を感じあっていた。そして30秒後。2人ようやく唇を離した。

 

「理由をつけてまでキスしようとするなんて。よっぽど涙子と綱子に嫉妬したんだね」

 

「しょ、しょうがないでしょ!! 私だってしたくてしてる訳じゃないし……!! 第一、ツナは昔から私の気持ちに気づかず他の女の子に……!?」

 

「でもそれだけ嫉妬してるってことはそれだけ俺のことを愛してくれてるってことだよね」

 

「っ!?」

 

 ツナの言葉に佐天は何も言い返すことができず顔を赤くしてしまっていた。

 

「大丈夫だよ。俺が愛してるのは涙子だけだよ」

 

「そんなこと言われたって騙されないんだからね……!!」

 

 真っ直ぐな瞳で自身への愛を伝えるツナ。ツナの言葉を聞いて佐天は言葉と裏腹にまんざらでもない表情を浮かべていた。

 

「じゃあ今度は俺のお願いも聞いてもらおうかな」

 

「何?」

 

「久しぶりに俺と一緒にお風呂に入って」

 

「お、お風呂!?」

 

「どうかな?」

 

「も、もう……!! 仕方ないわね……!!」

 

 佐天の言葉とは裏腹に佐天の表情は頬が緩みまくってしまったいた。

 

「じゃあ行こうか」

 

「うん……!!」

 

 2人は椅子から立ち上がると台所を抜けて浴場のある部屋と向かって行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピピピピピ!!

 

「……」

 

 ここは佐天の寮。佐天の部屋に目覚まし時計の音が響き渡る。佐天は目を覚ました。

 

(はぁあああああああ!!)

 

 夢の内容を全て思い出した佐天は顔を真っ赤にし、枕に顔を埋めながら両足を上下にバタバタさせていた。

 

(私ったらなんて夢を!? で、でも私とツナさんが結婚して子供まで……しかもツナさんとお、お、お……お風呂なんて……!!)

 

 顔を真っ赤にして動揺していた佐天だったが、夢の内容は最高だったのか頬の緩みが止まらなくなっていた。

 

(は、早く!! あの夢の続きを!!)

 

 佐天はうつ伏せの状態から仰向けの状態になるとあの夢の続きを見ようと2度寝しようとする。あの夢の続きを。ツナとの入浴するシーンを見る為に。

 

 

 

 

この後、頑張って夢の続きを見ようと奮闘する佐天だったが、夢の続きを見るどころか興奮して眠ることすらできなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 




あるあるですが夢オチです。すいません。

このシリーズは後2話。残りは美琴と黒子をやろうと思っています。

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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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