ついに競技が開始される。
「いっぺん死んでこい」
試合開始のホイッスルが鳴ると共にリボーンは引き金を引くと2発の弾丸を放った。
そしてホイッスルが鳴り終えると同時にツナと当麻の額に弾丸が着弾し、2人は後方へゆっくりと倒れていく。
(俺……死ぬんだ……もったいないなぁ……死ぬ気になれば競技にも勝てたのに……死ぬ気で戦えばよかった……)
(う、嘘だろ……俺……死ぬのかよ……こんなあっさり……まだ戦ってもねぇってのに……月詠先生の為に頑張るって決めたのに……)
後方へ倒れながらツナと当麻は後悔した。エリート校に勝つと決めたのにも関わらず死んでしまうことに。
そして2人は地面に仰向けの状態で倒れた。
「沢田君!? 上条!?」
「ええ!? 急にどないしたん!?」
急にツナと当麻が倒れた為、吹寄と青髪は驚きを隠せないでいた。他のクラスメイトや相手校、観客たちもざわつき始める。
(今、間違いなく銃声がした! 誰の仕業だ!?)
周囲が困惑する中、土御門だけは周囲を見渡し狙撃した犯人を探し始めた。
(あいつは……!?)
土御門の視線の先には口元を緩ませながら銃を構えたままのリボーンがいた。撃ったのがリボーンだと知って土御門は衝撃を受ける。
観客席
「ちょっ!? あんた何やってんのよ!?」
「な、何!? 何がどうなっているんだよ!?」
ここでリボーンがツナと当麻に弾丸を放ったことに美琴は驚きを隠せないでいた。インデックスは何が起きたかわからず困惑していた。
突然の出来事に情報が処理できず会場と人たちと映像で見ていた人たちは困惑してしまっていた。
その時だった
「「
ツナと当麻がカッと目を開く。すると2人の額にオレンジ色の炎が灯り、体操着が破れパンツ1丁になる。
「「死ぬ気でエリート校に勝つ!!」」
2人は白目になった状態で右手に人差し指を相手校に向かって宣言した。
「なななななな、何やってんのよ2人共!?」
「だ、大胆……!?」
「カ、カミヤンが能力に目覚めたぁあああ!?」
突然、パンツ1丁になったことに赤面する吹寄と姫神。青髪は当麻が能力に目覚めたと錯覚し驚愕する。
(
土御門はあらゆる能力を無力化する当麻の右腕。
受けていた。
この光景に相手校も観客席の人たちは驚愕し、空いた口が塞がらない状態になっていた。
街中
「ななななな、何がどうなってるんですか!?」
「さ、沢田さんの……沢田さんのあられのない姿が……!!」
(リ、リボーン君……!!)
映像で見ていた初春と黒子はパンツ1丁の姿を見て、顔を真っ赤にしながら動揺していた。
一方で佐天は赤面しながらも、この現象がリボーンが死ぬ気弾を撃ったことによって起こったものだと理解していた。
観客席
「イッツ死ぬ気タイム」
「どどど、どうなってるんだよ!! とうまとつなが!!」
「ちょ、ちょっと!! あんた何したのよ!!」
パンツ1丁のツナと当麻の姿を見てインデックスと美琴は動揺し赤面していた。
「この程度で動揺するなんてガキだな。お前ら」
「うっさいわね!! さっさと説明しなさいよ!!」
「こいつを使ったんだぞ」
そう言うとリボーンは懐から炎のマークが入った赤い弾丸を右手の人差し指と親指で摘まんで見せた。
「それって……佐天さんに使った……?」
「同じ特殊弾でも佐天とは違う特殊弾だ。こいつは死ぬ気弾つってな、こいつを脳天に撃たれた奴はいっぺん死んで死ぬ気なって甦る。死ぬ気になる内容は死ぬ前に後悔したことだ」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!! それ後悔してなかったらどうなってたのよ!?」
「俺は殺し屋だぞ」
「死んでたの!?」
「とうまとつなが……!!」
死ぬ気弾の詳細を聞いて美琴は衝撃を受けていた。
一方でインデックスは当麻とツナのあられのない姿を見たことによって頭がショートしリボーンの話が頭に入っていなかった。
競技会場
「いくぞ当麻!!」
「おおっ!!」
「う、撃て!!」
ツナと当麻は猛スピードで相手校に真正面から特攻していく。
あまりの出来事に唖然としていた相手校だったが、パンツ1丁の男2人が猛スピードで鬼のような形相で迫って来た為すぐに臨戦体勢に入り能力を使用する。あまりの恐怖に相手校は手加減できず2人に容赦なく一斉に能力を叩き込む。相手校の能力によって次々に爆発が発生する。
「「効かーーーん!!」
だが2人は直撃を喰らいながらも全く意にも介さず突っ込んでいき、生徒たちを次々に薙ぎ倒していく。
観客席
「な、なんかいつもと様子が違わない……? 」
「死ぬ気弾は危機によるプレッシャーで外部から全身のリミッターを外す弾だからな。逆にツナと佐天の
「成る程ね……」
「何を言ってるかわからないんだよ……」
リボーンの説明を聞いて理解する美琴に対して、正気に戻ったインデックスはリボーンの説明を聞いてもちんぷんかんぷんな様子であった。
相手校を次々と薙ぎ倒していくツナと当麻。
「とり抑えろー!!」
相手校はツナと当麻を無力化する為に総動員で2人を取り押さえようとしがみつく。しかしあまりの力で引き剥がされ抑えることはできなかった。それでもなんとかツナと当麻を足止めすることには成功していた。
観客席
「追加弾だぞ」
リボーンはニヤニヤしながら4発程、弾丸をツナと当麻に向かって放った。
リボーンの放った弾丸はツナと当麻の両手の甲に着弾する。
「な、何だ!?」
「て、手が!?」
相手校は恐怖していた。なぜならツナと当麻の両手の拳が巨大化していたのだから。
「おりゃぁ!!」
「おらぁあ!!」
「「「「「ぎゃーーーーー!!」」」」」
ツナと当麻はその場で回転すると巨大化した拳で相手校の生徒を次々に吹き飛ばしていく。
観客席
「今度は何!?」
「死ぬ気弾は撃つ場所によって色んな効果を発揮するんだぞ。死ぬ気弾を手の甲に撃てばゲンコツ弾だ」
また変な現象を起こって驚く美琴に対して、リボーンは誇らしげな表情で説明する。
「さらに追加だぞ」
そう言うとリボーンはさらに10発の弾丸を放った。
リボーンの放った弾丸はツナと当麻の太もも、肩、肘、腕に着弾する。
「「まだまだ!!」」
するとツナと当麻は深くしゃがみ込むと一気に上空へとジャンプする。
「た、高い!?」
ツナと当麻は10メートル以上ジャンプしていた。あまりのジャンプに相手校の生徒は驚愕していた。
死ぬ気弾は太ももに当たれば驚異的なジャンプ力を発揮できるジャンプ弾の効果を発揮するのである。
「「メガトンパンチ!!」」
「ぎゃーーーーーー!!」
ツナと当麻は空中から地面に向かって拳を叩き込むと巨大なクレーターが発生し、その余波で相手校の生徒たちが宙に舞うことになった。
死ぬ気弾を肘、肩、腕の3連続で撃てば強力なパンチが打つことができる、メガトンパンチ弾の効果を発揮する。
2人のあまりの攻撃力に、相手校は恐怖し戦意は折られてしまっていた。この競技を見ていた者たちはあまりの光景に驚きを隠せないでいた。
観客席
「これで最後だぞ」
そんな中、リボーンだけはこの状況を楽しんでおり4発の弾丸を放った。
リボーンの放った弾丸はツナと当麻の両頬に着弾する。するとツナと当麻の顔が巨大化する。
「「これで終わりだ!!」」
「ひぃいいいい!! か、顔が!?」
「く、来るなー!!」
「に、逃げろー!!」
顔が巨大化したツナと当麻が相手校に向かって全速力で追い回していく。そんな2人を見て相手校は戦うことを止め全員、一目散に逃げていく。
死ぬ気弾を両頬に撃つと顔が巨大化し、戦意を喪失させる、にらめっこ弾の効果を発動するのである。しかし先程の攻撃で相手校の心はすでに折れている。それでもにらめっこ弾の効果を発動させたのはリボーンが楽しむ為である。
「も、もう……競技どころの話じゃないわね……」
「というかこれは競技なん……?」
あまりのカオスな状況に吹寄と青髪はそう呟いた。正直、ツナと当麻以外は競技に参加せず最初の位置から動いていない。正確に言うなら参加したかったが、2人のあまりの凄さに動けないでいたというのが正しいのであるが。
ツナと当麻が大暴れしたことによって相手校はリタイアしとある高校は勝利を収めた。ただ月詠は素直に勝利を喜べず、なんとも言えない気持ちになってしまっていたという。
ちなみにとある高校を見下していた男教師はパンツ1丁の男2人に負けたことへのショックとあまりにもカオスな負け方をした為、観客席にて気絶。その後、今日の光景が毎晩、夢に出てうなされるようにまでなった。そしてこの一件のショックが大きかったのか髪が抜けるようになり完全に教師としての自信を失って、最終的に辞職届けを出したという。
という訳でカオス回でした。
アニメ派の方は知らないでしょうが、原作にはジャンプ弾やスプリング弾といった特殊弾は出てきません。原作は死ぬ気弾を撃つ場所によって様々な効果発揮します。
ちなみに死ぬ気弾を脊髄に撃つと耐熱ヒフ弾、胃に撃つとアイアンストマック弾といった効果を発揮します。他にもありますが詳しくは原作を見て下さい。
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