とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)277 奇病

 

 

 

 

 

 

 

 

 リボーンと土御門の会話が終わったその頃。

 

「じゃあ俺はそろそろ帰るね」

 

「おう。ありがとな」

 

 これ以上ここにいる意味もないと判断したツナは佐天たちの所へと戻って行った。

 

「あれ? なんか体が……」

 

 ツナの姿が見えなくなった後、当麻は謎の倦怠感を感じ始める。

 

「とうまー」

 

 体の違和感を感じた当麻。するとインデックスがやっ右手を大きく振りながらやって来た。

 

「おうインデックス。競技見てくれたか?」

 

「う、うんっ……!? す、凄かったんだよ……!?」

 

「?」

 

 インデックスに競技のことを尋ねた当麻。だが競技の時のパンツ1丁の当麻のことが脳裏に浮かんだのかインデックスは顔を赤らめ当麻から視線を反らしながら答えた。なぜインデックスが目を合わせてくれないのか当麻はわからずにいた。

 実はインデックスは完全記憶能力を有している。故にパンツ1丁の当麻の姿が死ぬまで脳から消えることはないのである。

 

「あれ?」

 

「ん? どうしたインデックス?」

 

「とうまの掌。何かついてるんだよ」

 

「ん……? って何だこれ!?」

 

 インデックスの指摘されて掌を見る。すると掌に黒いドクロマークが浮かんでいた。タトゥーなどいれた訳でもないのにも関わらずドクロマークが浮かんだ理由がわからず当麻は驚きの声を上げる。

 

「そいつはやべぇぞ」

 

「リボーン!?」

 

 当麻が困惑する中、リボーンが当麻の掌に浮かんでいるドクロマークの詳細を説明をする。

 

「あれ? 当麻、この子と知り合いなの?」

 

「まぁな。そういうインデックスこそ何でリボーンのことを知ってんだよ」

 

「さっき食べ物を恵んでくれたんだよ」

 

「そうなのか!? 悪いリボーン!」

 

「気にすんな」

 

 リボーンがインデックスに食べ物を分け与えてくれたことを知って当麻はお礼を言った。リボーンは特に気にしていない様子だった。

 

「それより自分の心配した方がいいぞ」

 

「ど、どういうことだよ?」

 

「今、お前は病気にかかってる。ドクロ病っていう病気にな」

 

「ド、ドクロ病……!?」

 

「そうだぞ。先に結論だけ言っとく。当麻。お前は後1時間以内に死ぬぞ」

 

「「へっ……!?」」

 

 いきなり死ぬと宣告されて当麻とインデックスは衝撃のあまり固まってしまう。

 

「な、何を言ってるんだよ……!?」

 

「そ、そうだぜ……いきなり死ぬなんて冗談きついぜ……」

 

「冗談じゃねぇぞ。腕を見てみろ」

 

「腕……? って何だこりゃあ!?」

 

 リボーンに言われて腕を見ると当麻は驚きの声を上げる。なぜなら当麻の腕に体育の授業でボールが股間に当たったという文字が書かれていた。

 

「ドクロ病は死に至るまで人に言えない秘密や恥が文字になって浮かび上がるんだ。故にドクロ病は別名死に恥をさらす病とも呼ばれてるんだ」

 

「マジで病気なのかよ!?」

 

「そう言ってんだろ。ちなみにドクロ病はこの死ぬ気弾を脳天に受けた者がなる不治の病気だぞ」

 

「沢田から聞いてるぞ。それを撃たれたらいっぺん死んで死ぬ気になって甦るんだろ……ってお前のせいじゃねぇか!!」

 

 ツナから聞いたことを思い出した当麻であったが、ドクロ病になった原因がリボーンだということに遅くながら気づきツッコミをいれる。

 

「知ってんのか。それなら話が早ぇ」

 

「どうしてくれんだよ!! お前のせいで死ぬことになっとまったじゃねぇか!!」

 

「本来だったらドクロ病になるはずはないんだがな」

 

「はぁ!? どういうことだよ!?」

 

「ドクロ病は死ぬ気弾を脳天に10発喰らった者がなる病気だ。だから死ぬ気弾を脳天に1発しか受けていないお前がなるはずはないんだ。それでもなったってことは相当、運が悪いとして言いようがないな」

 

「不幸だーーーーー!!」

 

 当麻は不幸体質の人間であり。故に常日頃から不幸が訪れている。よりにもよってこのタイミングで不幸が発動したことに頭を抱えながら絶叫してしまう。

 

「な、なんとかならないんだよ!?」

 

 死ぬ気弾の下りは理解できなかったが、このままだと当麻が病気で死んでしまうということを理解したインデックスはリボーンに助けを求める。

 

「しょうがねぇな。この病気を治せる医者が俺の知り合いにいるからそいつを呼んでやるぞ」

 

「本当!?」

 

 そう言うとリボーンは携帯を操作し始める。リボーンの言葉を聞いて希望が見えたのかインデックスは明るい表情になった。

 リボーンが連絡してから25分後。

 

「いやーーーーー!!」

 

「吹寄!?」

 

 突如、校庭に吹寄の悲鳴が上がる。急に吹寄が悲鳴が聞こえてきた為、当麻は慌てて悲鳴があった地点へと向かった。

 

「どうした!? 吹寄!?」

 

 当麻が駆け付けると吹寄は怯えた目で地面の方を向いていた。そこには顔面に靴の跡がくっきりと浮かんだ状態で倒れているシャマルがいた。そして周囲には当麻と同じく騒ぎを聞きつけたクラスメイトたちがいた。

 

「な、何これ……?」

 

「痴漢よ上条!! この男が私にキスしようとしてきたのよ!!」

 

「はぁ!?」

 

 青髪がシャマルのことを指を指しながら事の顛末を説明した。突然のことに当麻は意味がわからず驚きの声を上げた。

 

「変態じゃねぇぜ嬢ちゃん」

 

 するとシャマルはよっころしょと呟きながらゆっくりと起き上がる。

 

「俺は紳士だ。魅力的な女性がいるならキスしに行くのは当然のことだ。だから俺は変態じゃねぇ」

 

「何が紳士や!! どう考えても変態やろ!!」

 

「あんたも変態でしょうが!!」

 

 身だしなみを整えながら自分が変態ではないと主張するシャマルに青髪がツッコミを入れる。しかし青髪も吹寄にツッコミを入れられてしまう。

 

「何を言うてるんや吹寄!! 僕はこいつみたいに嫌がる女の子にキスしようとなんてする訳ないやろ!! 僕は落下系ヒロインのみならず、義姉、義妹、義母、義娘、双子未亡人、先輩、後輩、同級生、女教師、幼なじみお嬢、様、金髪、黒髪、茶髪、銀髪、ロングヘア、セミロングショートヘア、ボブ、縦ロール、ストレート、ツインテール、ポニーテール、お下げ、三つ編み、二つ縛り、ウェーブ、くせっ毛、アホ毛、セーラー、ブレザー、体操服、柔道着、弓道着、保母さん、看護婦、メイド、婦警、巫女、シスター、軍人、秘書、ロリショタ、ツンデレ、チアガール、スチュワーデス、ウェイトレス、白ゴス、黒ゴス、チャイナドレス、病弱、アルビノ電波系、妄想癖、二重人格、女王様、お姫様、ニーソックス、ガーターベルト、男装の麗人、メガネ、目隠し、眼帯、包帯、スクール水着、ワンピース水着、ビキニ水着、スリングショット、水着バカ、水着、人外、幽霊、獣耳娘まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持っているだけや!!」

 

「何だこいつ……新手の変態か……!?」

 

「何であんたが引いてんのよ!!」

 

 青髪の言葉を聞いてシャマルはマジで引いてしまっていた。シャマルの言葉を聞いて吹寄は再びツッコミをいれる。

 

「ああもう!! 拉致が明かない!! 上条!! 警備員(アンチスキル)に連絡して!!」

 

「お、おう……」

 

 吹寄に気圧されて当麻はポケットから携帯を取り出して吹寄に言われたように警備員(アンチスキル)に連絡しようとする。

 

警備員(アンチスキル)に連絡していいのか当麻?」

 

「どういうことだよ?」

 

「こいつが警備員(アンチスキル)に連れて行かれるとドクロ病が治せなくなるぞ」

 

「え!? こいつがお前の言ってた医者!?」

 

 まさか目の前にいる変態男がドクロ病を治せる医者だと知って当麻は驚きを隠せないでいた。

 

「医者? この変態が?」

 

 シャマルが医者だと聞いて吹寄はゴミを見るかのような目でシャマルのことを見ていた。

 

「おいおい嬢ちゃん。俺はこう見えても凄腕の医者だぜ」

 

「信じられる訳ないでしょ。第一、あなたが仮に医者だったとして何で病院じゃなくてこんな所にいる訳?」

 

「急患だよ。まぁ見てな。今から俺が見せる姿を見れば嬢ちゃん惚れちまうぜぇ?」

 

 そう言うとシャマルは当麻の方へとゆっくりと歩いていく。

 

「どれどれぇ?」

 

「っ!?」

 

 するとシャマルは当麻の横にいたインデックスの胸に両手を当てた。突如のことにインデックスは顔を真っ赤にする。

 

「何するんだよ!!」

 

「グハッ!?」

 

 インデックスの拳がシャマルの腹部におもいっきりめり込み、シャマルはそのまま四つん這いの状態になる。

 

「何やってだよあんた!!」

 

「診察に決まってんだろ……ちなみに診察結果は異常なしだ……それに可愛いときてる……」

 

「いや病気なのはインデックスじゃなくて俺だから!!」

 

「え……お前……?」

 

「そ、そうだけど……」

 

「ちっ……何だよ……」

 

 患者がインデックスではなく当麻であったと知った途端、シャマルは嫌そうな顔がしながら立ち上がる。

 

「悪ぃな。俺は男は診ないんだ」

 

「へ……!?」

 

 シャマルの発言を聞いて当麻は衝撃のあまりその場で固まってしまっていた。

 

「リ、リボーンさーん……?」

 

「そういやそうだった」

 

「リボーンさん!?」

 

 明らかにわかっていたであろうことをちゃんと伝えていなかったと知って当麻はリボーンに抗議する。

 

「どうすんだよ!! このままじゃ俺の病気が治んねぇじゃん!?」

 

「「病気?」」

 

 当麻の口から放たれた病気という言葉の意味がわからずクラスメイトたちは疑問符を浮かべる。

 

「実はな……」

 

 リボーンは当麻のドクロ病のこと。当麻の寿命のこと。ドクロ病が治せる医者がシャマルしかいないということを説明する。

 

「つー訳だぞ」

 

「うわぁ……本当にカミヤンの恥ずかしい秘密があるわ……」

 

「こ、これは恥ずかしいわね……」

 

「いやー!! 見ないで!! 上条さんの秘密を!!」

 

 当麻の体に浮かび上がった恥ずかしい秘密を見て青髪と吹寄は引いてしまっていた。当麻はその場でしゃがみ込んで秘密を見られないようにするが焼け石に水であった。

 

「おい!! あんた医者だろ!! 医者が患者を見捨てていいのかよ!?」

 

「言っただろ。俺は男は診ねぇ。運が悪かったと思うんだな」

 

 当麻はシャマルの説得を試みるがシャマルが心代わりすることはなかった。

 

「当麻が死ぬまで10分を切ったな」

 

「カミヤン……たとえカミヤンが死んでもカミヤンの魂はみんなの心に生き続けるから安心しい……」

 

「そうよ……だから安心して逝きなさい……上条……」

 

「何でみんな諦めモード何だよ!! 何で誰も上条さんのことを助けようとしてくれないの!?」

 

 クラスメイト全員がしんみりとし、当麻の死をなんとかしようとする人が誰もいないことにツッコミをいれる。

 

「インデックスからもなんとか言ってくれよ!!」

 

「主よ。どうか性欲にまみれで穢れたこの男に天罰を……」

 

「インデックスさん!? 気持ちはわかるけどちょっとは上条さんのことを心配して!!」

 

 インデックスはシャマルに胸を触られた恨みが大きかったのか当麻のことを忘れ、シャマルに天罰が下るように天に祈っていた。

 誰からも見捨てられ死を待つしかなくなり、もう諦めるしかないと思った当麻。

 その時だった。

 

「何? このしんみりした雰囲気?」

 

「姫神!!」

 

 クラスメイトが集まっているのに気づき、何かあったのかと思った姫神がやってきた。

 

「何かあったの?」

 

「姫神さん!! 聞いてくれよ!!」

 

 姫神ならなんとかしてくれると判断したのか藁にも縋る思いで当麻は現在の状況を説明する。

 

「ていう訳なんだ!!」

 

「了解」

 

 当麻の説明を聞いてもなお表情1つ変えなかった姫神。すると姫神はあるものを取り出した。

 

「私が説得してあげる」

 

「姫神さん!?」

 

 そう言う姫神の手には黒くて細長い棒が握られていた。それを見た当麻は驚きの声を上げる。なぜなら姫神の手に握られていたのはスタンガンだったのだから。

 

「じょ、嬢ちゃん……!?」

 

 スタンガンを持ったまま近づいて来る姫神。そんな見てシャマルは恐怖していた。しかしシャマルが恐怖したのはスタンガンではなく姫神から自分に向かって放たれる殺気であった。

 実は姫神は上条に恋愛感情を抱いてる。故に当麻を助ける為に暴走しているのである。

 

「大丈夫。この魔法のステッキであなたの心を改心させてあげる」

 

「いや!! それステッキじゃなくてスタンガンじゃねぇか!!」

 

「大丈夫。痛いのは一瞬だから」

 

「話し合おう嬢ちゃん!! 話せばわ……ぎゃーーーーーー!!」

 

 姫神に落ち着せるようにするシャマル。しかし姫神はシャマルに容赦なくスタンガンをお見舞いした。

 

 

この姫神の行動があってかこの後、無事に当麻のドクロ病は治されたのだった。

 

 

 

 

 

 




という訳で当麻のドクロ病回でした。ツナがいれば大空の炎ですぐ治せるので登場させませんでした。それと僕は死ぬ気弾を10発受けたらドクロ病になると勘違いしていたので当麻の不幸体質を利用させてもらいました。


というか上条さんこの2ヵ月後にオティヌスに殺されまくるんですよねー。そう思うとこの話をやらなくてもよかったんじゃないかなーって書き終わって気づました。

次回も楽しみに!


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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