大覇星祭2日目。9月20日。
「ここか」
「で、でも……ここって……?」
佐天を見送りした後、ツナとリボーンは操折からメールのあった場所にやって来た。リボーンは冷静だったが、ツナは困惑している様子であった。なぜなら操折がメールで指示してきた場所は普通のタクシー乗り場だったからである。
すると2人の前に1台のタクシーが止まり、後部座席が
扉が開いた。
「お待たせ」
すると後部座席から神妙な面持ちの操折が降りて来る。
「とりあえず乗ってもらえるかしらぁ? 長居力は危険だから」
操折がそう言うとツナとリボーンは何も言うことなく黙ってタクシーに乗り込む。ツナとリボーンは後部座席に乗り、操折は助手席に座る。
「悪いわねぇ。手間力かけちゃってぇ」
「それはいいんだけど……何でタクシー乗り場が集合場所だったの?」
「馬鹿かツナ。相手がいつどこで見てるかわかんないんだぞ。木を隠すなら森の中。人を隠すなら人の中って訳だ。そうだろ?」
「理解力が早くて助かるわぁ。その子の言う通りよ。相手はどこにいるかわからない。今もどこかで見てるかもわからない。少しでも目立たない方法力で行くことが絶対条件よぉ」
「そっか……」
リボーンと操折の言葉を聞いてすでにもう木原幻生との戦いが始まっているということを理解する。
「それでどこに向かってるの?」
「私が持ってる施設よ。前にあなたたちと話した出会った所とは別のね」
(やっぱ常盤台の生徒の感覚って違い過ぎる……)
当たり前のようにとんでもないことを平然と言ってのける操折。ツナは操折の発言についていけない様子であった。
「そこで今回の作戦を話すわ。それと会ってもらわないといけない人物がいるしね」
「会ってもらう人? 誰?」
「ここでは言えないわぁ。着いてからでないと。ただ1つ言えるのは会ってもらう人物はあなたが知ってる人物だってことよ」
「俺の知ってる……?」
「わかっても口に出さないでねぇ。作戦を成功させたいと思うならね」
操折の言葉を聞いてもなおピンとこない様子のツナ。操折はツナがうっかり口を滑らさないという念を押すとツナは何も言わないよう心に決めた。
ここから会話は無くなる。タクシーが発車してから30分が経過し、タクシーは第2学区のタクシー乗り場へと到着した。3人はタクシーから降りる。
「お疲れ様」
操折は運転手をリモコンに向けるとリモコンのスイッチを押した。
「どうしたの?」
「運転手の記憶から私たちの記憶と会話を消去したのよぉ。私たちの情報を知られない為にね」
木原幻生と戦うといっても敵が1人だけでということはない。木原幻生の配下も存在することは自明の理。その中に
「ここからちょっと歩くわ。ついて来て」
操折がそう言うとツナとリボーンは操折について行くことにする。
タクシー乗り場から降りて歩くこと20分。
「着いたわ」
「ここが……」
3人がやって来たのは研究施設と思わしき建物だった。
「研究施設か……」
「正確に言えば研究施設
「だった? どういう意味だ?」
「言葉通りよぉ。元々あった研究施設を私が買い取った。それだけよ」
「それだけじゃななさそうだけどな。ま。俺は紳士なんでな。そこのところ聞かないでおいてやるよ」
「過分なお心遣い感謝するわぁ」
リボーンの言葉に対して操折は心のこもっていない返答をする。
「さ。中に入るわよ」
そう言うと操折は研究施設の中へと歩いて行く。ツナとリボーンも操折について行く。
「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……」
「ちょっ!? 大丈夫、操折!?」
操折の案内の元、研究施設内の歩いていたツナとリボーン。しかし階段の登り降りが多かったのか災いして操折が階段の踊り場で息を切らし、バテバテの状態になってしまっていた。そんな操折を見てツナは心配になってしまっていた。
「も、問題ないわぁ……ぜぇ……こ、これくらい……どうってこと……ゲッホゲッホ!!」
(全然、大丈夫じゃねぇー!!)
強がる操折であったがすぐに咳き込んでしまう。明らかに大丈夫じゃない操折を見て心の中で絶叫するツナだったが、すぐに右手で操折の背中をさすって介抱する。
「お前、体力無さすぎだろ」
「し、仕方ないでしょ……運転手を巻き込ないように少し遠くのタクシー乗り場から歩いて来た上に……この施設、階段が多いんだからぁ……」
「だとしても限度ってもんがあんだろ。ここまで走って来たんならまだわかるが、歩いて来てそこまでバテてるようじゃ先が思いやられるぞ」
操折のあまりの体力のなさにリボーンは呆れてしまっていた。
「お前って意外とバカなんだな」
「バ、バカ!? この私をバカ呼ばわりするなんて身の程を知りなさい!!」
「バカにバカと言って何が悪ぃ」
「あなた紳士なんでしょ!? もっとこうオブラートに包むとかあるでしょう!!」
「自分の施設で自滅するような奴がバカじゃなかったら一体何だっていうんだ」
「仕方ないでしょ!! 私の持ってる拠点がの中でここが一番の隠れ家だったんだからぁ!! それに敵の襲撃力があるかもしれないからエレベーターを使う訳にいかないのよぉ!! 私だって考えてるのよぉ!!」
「それは正論だな。だがこの程度でへばるようなバカ相手なら、敵がこの拠点を落とすのも楽だろうな。こりゃ戦力外通告もいいとこだな」
「せ、戦力外通告!? 私の能力を使えば一滴の血も流れず敵を一気に無力化できるのよ!! そんな私のどこが戦力外だっていうのよぉ!!」
「能力? リモコンを押すだけで何も起きない能力がか?」
「あれに関してはあなたがおかしいだけよぉ!!」
リボーンの言葉に対して操折のツッコミが炸裂する。
ミクロレベルの水分操作で、体内の水分の繊細な制御、主として脳内物質の分泌、血液・髄液などの配分により間接的に精神に干渉する
しかしリボーンには
「お前本当に
「何でそうなるのよぉ!?」
「お前の能力で名門に入れる訳ねぇだろ。だったら金積んで入る以外、考えられねぇだろ」
「ちゃんと実力で入ったわよ!! それにこれでも派閥の長なのよ!!」
「成る程な。金を積んで相手の心理を掌握する。それがお前の能力か」
「それは能力じゃなくてただ歪んだ人格力!! そもそもお嬢様集団の常盤台の生徒はそれぐらいで掌握できる程、甘くないわよ!!」
「そうなると人の弱みをつけ込んだか。確かにその方がてっとり早いしな。やるじゃねぇか。見直したぞ」
「勝手に人を悪人に仕立て上げるんじゃないわよ!! 私を何だと思ってるのよぉ!?」
能力が紛い物だと言われ、さらには外道扱いまでされ操折は憤慨する。いつもは余裕のあるお嬢様もリボーンの前では子供扱いである。
「さて。休憩も終わったところでとっと行くぞ。体力は回復しただろうが」
「回復するどころか余計に疲れたわよ!!」
現在のリボーンの振り回されツッコミを入れまくったせいで体力がどん底にまで落ちてしまっていた。
(今回の件が終わったら覚えてなさぁい……)
シリアスになるはずだったのにギャグになってしまいました。次回はシリアスになる予定表です。
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