なんとか体力が回復した操折の案内の元、ようやく目的地に辿り着いた。
「ここよ」
2人が案内されたのは研究施設にある1つの部屋であった。すると向こうから扉が開いた。
「お待ちしていましタ」
「え……?」
部屋の中から出て来たのは片言の日本語を喋る金髪の外国人の男性だった。突如、出て来た謎の男性を見てツナは呆然としてしまっていた。
「お出迎え感謝するわぁ。
「大分、落ち着いていまス。ですがまだ意識は戻っていませン。完全に回復するまでには時間がかかりそうでス」
「そう……」
外国の男から何かしらの状況を聞いた操折は哀しそうな表情を浮かべていた。
「操折……この人は……?」
「紹介するわ。彼はカイツ=ノックベーレン。私の協力者よ」
「初めましテ」
操折に紹介されるとカイツはツナとリボーンに丁寧に頭を下げる。
「
「え!?」
「あの計画を何も知らねぇような奴にホイホイ喋れるもんじゃねぇ。関係者を抱き込んで協力関係を結んだってところだろ。違うか?」
「あなたって本当に勘がいいわねぇ」
「本当なの操折!?」
「そうよ。彼には色々と情報を探ってもらう為に私が雇ったの。
ツナが焦ったような
「先に誤解のようないように言っておきますが、私はあくまで
「だからお前に罪がねぇとでも言いてぇのか?」
「いいエ。私はただ事実を申し上げただケ。ただの自己紹介ですヨ。だから許せとは言いませン」
「彼のことに対して言いたいことはあるだろうけど、彼があの計画の全ての元凶力ではないわぁ。元凶は木原幻生。いや……木原幻生を始めとするこの街に暗躍する者たち。彼を責めようと殺そうとも何も事態は変わらない。違うかしらぁ?」
「違わねぇな」
カイツに対して敵意を向けていたリボーンであったが操折の言葉を聞いて、これ以上は何も言わないことにした。
「私はこの2人と話したいことがあるから外してもらえるかしらぁ? 彼女にも会わせたいしねぇ」
「承知しましタ」
操折がそう指示するとカイツは歩いてどこかへと行ってしまった。
「とりえあず入って。あなたたちに会わせたい人はこの中にいるわ」
操折がそう言うとツナとリボーンは操折の後に続いて部屋の中へと入って行く。部屋の中には多くの機会があり、その中には1台のベッドがあった。
「彼女よ」
「え……!?」
ツナはそこで驚きの光景の目にする。そこにはベッドの上で意識を失っているミサの姿があったからである。
「ミ、ミサ……!? 」
「落ち着きなさい。命には別状はないわ」
「何があったの!? 何でミサがこんなことに!?」
命の別状がないと言われたものの、こんな状態になったミサを目の当たりにしたツナが動揺せずにいられるはずなどなかった。
「単刀直入に言うわ。幻生に先手を取られたわ」
「先手……!?」
「ええ。幻生の奴。昨日、この子の体にウイルスを注入したみたいなのよねぇ。そのウイルスでこの子は無力化。幸いにも殺す為のウイルスじゃなくて、相手を高熱にして無力化するウイルスだったから、この施設のワクチンソフトでなんとかなったようね」
「昨日!? 何でそのことを教えてくれなかったの!?」
「教えられなかったのよ。あなたを通じて御坂さんにこのことがバレる可能性があったから。御坂さんがこのことが知られば御坂さんが幻生の元へ乗り込んで返り討ちなんてこともある。そうなれば幻生の思う壺。全てが水泡力に帰すわ」
「で、でも……!!」
「勿論、命の危険が伴うようならすぐに連絡したわよ。でも感情のままに動いて全てを台無し力にする訳にはいかないのよ……!!」
「操折……」
操折が拳を強く握って怒りに耐えている姿を見て、ツナは冷静さを取り戻すと同時に理解する。操折も苦渋の決断をしたのだということを。
「前に言ったわよねあなた。御坂さんに笑顔でいて欲しい。御坂さんを巻き込みたくないって。冷静力を欠いた状態で行動すれば護りたいものさえ護れない。それどころか自分自身の身すら護れないわ」
操折はツナの両肩に両手を乗せて真剣な眼差しでツナにそう言った。
「あなただって人間。ショックな出来事が起こって感情を揺さぶられれば、今みたいに冷静でいられなくり周りが見えなくなる」
「っ!?」
操折の言葉を聞いてツナは思い出す。未来の戦いでユニとγが死んだ際、悪人とはいえ怒りのままに白蘭の命を奪ったことを。
「幻生は心理戦に長けている。冷静な判断力を失った状態になって、周りが見えなくなれば必ず幻生に利用され弱点を突かれるわ。誤解のないよう言っておくけど、感情を無くせって言ってるんじゃないわよ。怒りを覚えても何も考えずに行動するなって言ってるのよ。現状をよく見てみなさい。さっきも言った通りこの子の命の無事に保証された。だったら考えなきゃいけないのは過去のことじゃないわ。これからどうするのか? もうこんなことが起きないようにするにはどうしたらいいのか? 今、やらなきゃいけないことは過去を受け入れてこれから先の未来のことを考えることよ」
「……」
操折の言葉を聞いてツナは俯いた状態で何も言わずにいた。
「どうやら冷静力になってくれたみたいねぇ」
「世話をかかせやがってダメツナが」
何も言わなくなったツナ。それでも冷静さを取り戻したということを操折とリボーンは理解した。
「操折。俺はどうすればいいの? 作戦があるんだよね?
『神出鬼没はジーさんだから居場所を突き止めるのに苦労したけど内部の人間の記憶を見たから間違いないわぁ。作戦の内容は当日伝えるわ。あなたのことを信用してないわけではないけど、もし私たちの作戦がバレたら全てが水泡力に帰すから』
ツナは思い出す。操折から幻生の野望を聞いた際に幻生の野望を止める為の作戦があると言ってことを。
「そうねぇ。冷静力を取り戻したことだしぃ。今から話すわぁ。私の考えた作戦をね」
前回のギャグ展開から一気にシリアス展開に……本当に僕が書いたのか……?
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