馬場を恐怖のドン底に落としたリボーン。
「俺だ」
馬場を始末したリボーンは携帯にて倉庫を後にして操折に連絡していた。
「
『やっぱり現れたわね……それでそいつは?』
「ムカついたからボコって情報を吐かせた。今は
『そ、そう……』
さらっと敵を返り討ちにしたってということを知って操折は引いてしまっていた。
すでに馬場はリボーンによって抹殺されている。だが操折のことを考えて、
「幻生に繋がる手掛かりはなかったが、今回の件に関係してる人物が他にいることがわかったぞ』
そう言うとリボーンは馬場から聞いた、今回の件に関連して人物。液体金属の操作できる警策看取。学園都市の技術から外れた能力を持っていると噂されるショチトルのことを話した。
『幻生の目的はわからなかったけど、敵の詳細が知れたのは朗報ね』
「そう悠長なことをも言ってられねぇぞ」
『どういう意味かしら?』
「美琴が
『気づいたですって? どうやって?』
「さぁな。美琴の奴、
『頼んだですって? 記憶は消したはずよぉ。御坂さんに頼れる人なんて……』
「婚后光子だ」
『こんごう?』
「やっぱり知らなかったか」
操折の反応からリボーンは操折が婚后のことを知らないということを理解する。
「婚后は美琴の仲間だ。おそらく美琴は佐天たちが自分のことを覚えていなかったんだろ。だが婚后が記憶を失ってないって知って頼ったんだろ」
『私としたことが……リサーチ不足だったわ……』
「お前だけのせいじゃない。お前に任せっきりにした俺たちの責任でもある」
婚后のことを知らなかったことに後悔する操折に対して、リボーンはフォローする。
「それに悪いニュースはこれだけじゃねぇ。婚后が俺がボコった奴にやられた」
『っ……!?』
敵の情報を得た代償に無関係の人間を巻き込んでしまったと知って操折の表情が険しくなる。
「襲撃してきた奴はロボットを駆使してる奴でな。ロボットに搭載されている盗聴機能とカメラで婚后が
『それで彼女の容態は?』
「今は救急車に運ばれてるはずだ。まぁ敵も婚后から情報を引き出そうと生け捕りにしようとしたはずだから死ぬことはねぇはずだ」
『そう……』
(かなり効いてやがんな……)
リボーンは電話越しながらも操折がショックを受けていることを理解する。
「それと婚后を襲ってきた奴はウイルスを使って婚后を捕らえようとしてたぞ」
『ウイルスって……もしかして……」
「
『御坂さんに?』
「ああ。だが昨日、美琴と
『ええ。そうよ。でもあれが
操折は最初から
「こうなってくれば
『け、けど……』
「お前が美琴が嫌いなのは知ってる。だがもう無関係の人間を巻き込んじちまった上に重症を負わせちまったんだぞ。俺たちのせいでな」
『っ!?』
リボーンの言葉を聞いて操折は言葉を詰まらせ、精神を揺さぶられる。操折は自身の能力で人を操ることに躊躇いはない。しかし自分の都合で巻き込んだ人間に被害が出ればショックを受けるし後悔もする。そして自ら起こした過ちに対して責任も取る。他人を操れることに躊躇いがなくとも、心がない訳ではない。
「これ以上、無関係な人物に被害を出すのはお前も不本意なはずだ。もう美琴は
『そうね……』
私情を完全に捨て切れてはいなかったが、リボーンの言うことが間違っていないことを理解しリボーンの意見に同意する。
「それと婚后が襲われたことはまだツナには言うな。婚后のことを知ればあいつの集中を妨げることになる。美琴が気づいたことだけ伝えとけ」
『わかったわ……』
一方、その頃。
「アリャリャ。馬場ちゃん殺られちゃったみたーい」
とある廃墟にてナース服のような格好に身を纏った、紫色の髪のツインテールの少女が砕けた口調で呟く。
この少女の名は警策看取。馬場の言っていた今回の事件の依頼主とメンバーとの仲介者である。
「本当か?」
警策の他に赤と黒の入ったジャージに身を纏ったツインテールの少女がいた。
この少女の名はショチトル。馬場と同じく学園都市の暗部組織、メンバーに所属しているメンバーである。
「間違いナッシング。連絡が取れないから能力を使って馬場ちゃんの倉庫を調べに行ったらビックリー。殺られちゃってるよー」
「そうか」
「アレアレェ? もしかして馬場ちゃんが死んじゃってショック受けちゃってるー?」
「あんな奴どうなろうが私の知る限りではない」
「冷たいねー。私なんて馬場ちゃんが死んでショックなのにー」
(よく言う)
警策が馬場が死んだことに対して何も思っていないことなど一目瞭然であった。そんな警策を見てショチトルは心の中で悪態をつく。
するとショチトルの携帯に着信が入る。
「はい」
ショチトルは電話に出ると、黙ったまま着信相手からの話を聞いていた。
「了解しました」
話の内容を聞き終えると一言だけ返事をすると、ショチトルは電話を切る。
「博士から連絡だ。馬場の奴、御坂美琴を押さえるのに失敗していたらしい」
「ナニナニー? どういうことー?」
「今日の大覇星祭の競技に出場していたのが確認されたらしい。よって御坂美琴を捕えろと博士からの命令だ」
「ナニソレー。馬場ちゃん使えなさ過ぎー。超ウケる」
馬場が任務を失敗をしていたと知っても警策は責める訳でも怒ることもなく笑っていた。
「しょうがない。ここは私が頑張りますかー」
「手強いぞ」
「オヤオヤ~? もしかして知り合い?」
「以前、奴の戦闘を間近で見た」
「マーマー。今日中に全部、片付くならなんとかなるっしょ」
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