とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)32 もしかして

 

 

 

 

 

 木山との話が終わってファミレスから出るツナたち。

 

「お忙しい中ありがとうございました」

 

 黒子が代表してお礼をいう。初春も黙ったままではあったが感謝の意を表して頭を下げる。

 

「あの……木山さん」

 

「どうした沢田君?」

 

「いや幻想御手(レベルアッパー)のことじゃないんですけど、聞きたいことというか、ずっと気になってたことがあって……」

 

「何かな?」

 

「違ってたらすいません。木山さんって。先生とかしてました?」

 

「っ!?」

 

 ツナの問いに木山は驚きを隠せないでいた。だがすぐに普通の表情に戻った。

 

「君の言う通りだ。私は過去に教師をやっていた」

 

「やっぱり……」

 

 ツナの予想は見事に的中していた。ツナが木山が過去に教師をやっていたことを当てたことにその場にいた者たちは驚きを隠せないでいた。

 

「それにしてもどうして私が教師をやっていたってわかったんだい?」

 

「いや……なんとなくというか……なんか俺の家庭教師(かてきょー)と感じが似てたっていうか……」

 

「そうか。君にも教師がいるのか」

 

「はい。まぁあいつは木山さんの100倍、害悪なんで同じにするのもどうかと思うんですけど……」

 

「害悪って……それは言い過ぎではないのか……?」

 

「いや……むしろそんな言葉でも足りないぐらいなんですけど……」

 

 害悪という言葉に流石の木山も引いてしまっていた。だがツナは撤回することはなかった。

 

「問題を間違えると撃ってくるし、食い逃げの罪を俺に擦りつけるし、ヤクザと戦わされたり、風紀委員長と戦わされたり、100人に一人しか生きて帰れない山でサバイバルさせられたり、鮫のいる海に何度も落とされたりとか……」

 

「それは家庭教師のやる仕事ではないのではないか……? というかそれは実話なのかい……?」

 

 ツナがリボーンがしでかした数々の所業を言っていく。木山は驚くと同時に、教師だったものとしてはそれはどうなのかと思っていた。

 

「でもあいつがいなかったら今の俺はありませんでした。それだけは事実です」

 

「そうか。君はいい教師を持ったんだね」

 

「木山さん?」

 

 木山はツナの清々しい顔を見た途端、寂しそうな顔をする。そんな木山の顔をしたことにツナは違和感を覚える。

 

「私はこれで失礼するよ。幻想御手(レベルアッパー)の件。何かわかったら連絡してくれ」

 

 そう言うと木山はその場から立ち去って行く。

 

「あれ? 佐天は?」

 

「そういえば見当たりませんね」

 

「さっきまでいたのに……」

 

 ツナは佐天がいつの間にかいなくなっていることに気づいた。黒子と初春も辺りを見回すが佐天の姿はどこにもなかった。

 

(なんか佐天の様子なんかおかしかったけど……一体、どうしたんだろう……)

 

 ツナは佐天の様子がおかしかったことに気づいていた。しかしなぜ様子がおかしかったのかまではわからなかった。

 

「初春は支部に戻って。幻想御手(レベルアッパー)の情報収集を頼みますの」

 

「白井さんは?」

 

「私は幻想御手(レベルアッパー)の調査に行きますの」

 

 黒子は初春に情報収集の指示を出すと同時に、自分は幻想御手(レベルアッパー)の調査に行くことを決める。

 

「沢田さんはもう帰っていいですわ」

 

「え!? 何で!?」

 

「佐天さんのこと心配で仕方がないのでしょ? なにやら様子がおかしいようでしたし」

 

「で、でも……」

 

「いくら沢田さんといえど、心の迷いがある今のあなたでは足手まといにしかならないですの。これから忙しくなるのですから、今の内に蟠りを解決しておいてくださいまし」

 

「わ、わかったよ……」

 

 黒子の言っていることは正論である為、ツナはこのまま帰ることを決める。

 

「沢田」

 

「何? 美琴?」

 

「あ……いや……ごめん……やっぱり何でもない……」

 

「?」

 

 今まで黙っていた美琴がツナに話しかけるが、やっぱり何でもないと答えた。美琴の不可解な行動にツナは疑問符を浮かべていた。

 

「じゃあ俺は先に帰るね」

 

 ツナはそう言うと佐天を追って行く。

 

(聞けなかった……)

 

 美琴は連続虚空爆破(グラビトン)の事件にツナが言っていたことを聞こうと思っていた。だが聞こうと思った瞬間、聞くのが怖くて聞くことができなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃。佐天は。

 

(ああは言われたけど。やっぱ手放したくない……まだ使ったわけじゃないし黙ってていいよね)

 

 佐天は街中を走っていた。手には先程、持っていた音楽プレイヤーが握られていた。

 

(やっと見つけたんだもん!)

 

 そう。佐天の手に握られていたのは何を隠そう、幻想御手(レベルアッパー)だったのだから。

 

 

 

 

 

 




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