「よろしくお願いします」
ツナは
「にしても短時間でここまで容疑者を検挙するなんてやるじゃん沢田」
「そんなことないですよ。それよりすいません黄泉川さん。何度も連絡しちゃって」
ツナは黒髪のポニーテールの女性にそう言う。この女性は黄泉川愛穂。
「気にする必要ないじゃん。正直、こっちとしては助かるじゃんよ」
「やっぱり多いんですかこの事件?」
「ああ。正直、こっちは人手不足で首が回らない状況でな」
「そうなんですか」
黄泉川の話を聞いて
「とりあえず俺は一旦、支部に戻ります」
「おう。ご苦労じゃんよ」
支部からそこまで離れていない為、ツナは走って支部へと戻って行った。
「にしてもあれだけ能力者と戦っているのに傷一つ負ってないって……何者じゃん?」
黄泉川はツナから通報がある度にツナと出会っているのにも関わらず傷一つ負っていないことに疑問を抱いていた。
「ただいまー」
「え!? もう終わったんですか沢田さん!?」
「え? うん」
ツナが支部に戻ると初春が驚きの声を上げる。ツナ何で驚いてるの? みたいな顔で答える。
「あ、あんなにあったのに……」
初春は今だに信じられず衝撃を受けていた。ツナが今まで戦ってきた敵に比べればこれぐらいどうということはなかった。
「黒子、大丈夫かな?」
ツナは自分と同じく取引現場へと向かって行った黒子のことを心配していた。
その時、
「ただいま戻りましたの」
「あ、お帰り……って黒子!?」
支部の扉が開き黒子が帰って来る。だが黒子は全身ボロボロであった。そんな黒子を心配してツナは慌てて黒子に駆け寄る。
「大丈夫!?」
「大丈夫ですわ……それより沢田さん取引現場の方を早く……」
「こっち終わったよ」
「終わった!? あれだけの数……っ!?」
「大丈夫!? 黒子!? とりあえず手当てをしないと!」
終わったと聞いて黒子は驚きの声を上げる。だがその反動で全身に痛みが走る。痛がる黒子の姿を見てツナは、黒子に手当てするように促す。
「私としたことが油断しましたの……っ!?」
後悔しながらそう呟く黒子に初春が黒子の傷口に消毒液をかける。消毒液が染みたのか黒子は痛がる。
「まだ他にもあるというのに……」
「俺が黒子の分も行くよ。黒子はここで休んでて」
「そういうわけにはいきませんわ……沢田さんだけに任せるわけには……っ!?」
「白井さん! 動いちゃ駄目ですよ! まだじっとしてないと!」
黒子はツナに任せるのが悪いと思ったのか、椅子から立ち上がって次の現場へ行こうとする。だが横腹に痛みが走り、横腹を押さえながらその場でしゃがみ込んでしまう。初春は黒子が無理に動いた為、じっとしているように促す。
「無理しなくていいよ黒子。俺は大丈夫だから」
「ですが……」
「今まで黒子に世話になったんだからこれぐらいさせてよ」
「沢田さん……」
黒子はツナの言葉を聞いて、黒子の決意が揺らいでしまう。
「申し訳ありませんの……後をよろしくお願いいたしますの……」
「うん。任せて」
黒子はツナに取引現場の場所と時間が書かれた用紙を鞄から出しツナに渡した。ツナは黒子から用紙を受け取ると支部を出て取引現場へと向かって行く。
「やはり頼りになりますわね……沢田さんは……」
時は一気に過ぎて3日後
「ふぅ……終わった……」
本日も取引現場を周り
「これで全部か……」
ツナは
その時だった。
「電話? 佐天から?」
ポケットに入れていた携帯が鳴る。電話をかけて来たのは佐天だった。
「もしもし佐天? どうしたの?」
『ツナさん……』
「どうしたの佐天? 何かあったの?」
佐天の声のトーンが低かった為、ツナは佐天に何かあったことに気づく。
『アケミが……友達が倒れたんです……』
「え……!?」
『
「
今、事態が動き出す!
結構、省略しました。ま大丈夫ですよね。黒子がボロボロになったのは光の屈折を使うあの能力者です。正直ツナと戦わせようと思ったんですが瞬殺されるだけなので面白くないと思ったので省略しました。
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