とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)37 決意

 

 黒子から木山の元へ行った初春と連絡が取れなくなったという報告を受ける。

 

「ど、どういうことよ黒子!?」

 

「単刀直入に申し上げますと幻想御手(レベルアッパー)事件の黒幕は木山先生……いえ木山春生ですの」

 

「木山さんが!?」

 

 黒子が今回の事件の首謀者が木山であるということを語る。木山が今回の事件だとわかりツナは驚きの声を上げる。

 

「実は先程のお医者様が教えてくれたんですの。昏睡状態となった学生の脳波と木山春生の脳波が一致したと」

 

「つまり被害者は幻想御手(レベルアッパー)に無理矢理、脳波をいじられて植物状態になったってこと?」

 

「そういうことですわ」

 

(何で木山さんが……? 悪い感じは全然しなかったのに……)

 

 黒子と美琴は学生たちが昏睡状態となった原因を理解する。一方でツナは木山が犯人だということが信じられずにいた。

 

「とにかく一旦、支部に戻りますの! 今回のことを警備員(アンチスキル)に連絡して情報を支部へ提供してもらいますの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風紀委員(ジャッジメント)177支部

 

警備員(アンチスキル)から通信よ。AIM解析研究所に到着したようだけど木山も初春も消息不明だそうよ」

 

「じゃあ本当に木山さんが……」

 

 固法は警備員(アンチスキル)から入った通信をツナたちに伝える。固法の報告を聞いてツナは本当に木山が今回の事件の首謀者であるということを理解する。

 

「俺、行くよ。木山さんの所」

 

「沢田さん!? 何を!?」

 

「木山さんは幻想御手(レベルアッパー)の開発者なんでしょ。捕まえれば昏睡状態になった人たちを助ける方法がわかるかもしれない」

 

「で、ですが……」

 

「約束したんだ佐天と。絶対に助けるって」

 

 ツナは昏睡状態になる前、自分が佐天のことを助けると言ったことを思い出す。

 

「私も行くわ」

 

「お姉様まで!」

 

「友達が拐われたのよ。黙ってるわけにはいかないわ」

 

「お待ち下さい! 初春だって風紀委員(ジャッジメント)の端くれですの! いざとなれば自分の力で……」

 

 ツナに続いて美琴まで木山の元へ行くと言い出した為、黒子は止めようとする。そして初春なら自分でなんとかする、

 

「多分……何とか……運が良ければ……」

 

 と思った黒子であったが初春は情報処理は得意ではあるものの、運動神経や戦闘能力はダメダメだということを思い出し、自信がなくなってしまう。

 

「ですが単なる一科学者の木山に警備員(アンチスキル)を退ける術はないかと……」

 

「でも初春を人質にして警備員(アンチスキル)を突破するかもしれないよ」

 

「それは……」

 

「それに俺。木山さんに直接会って確かめたいことがあるんだ」

 

「確かめたいこと?」

 

 ツナの言葉に黒子は疑問符を浮かべる。だがツナは確かめたいことが何なのかまでは言わなかった。

 

『そうか。君はいい教師を持ったんだね』

 

(あの時の木山さんの表情……今回の事件と何か関係あるのかもしれない……)

 

 ツナの脳裏には木山と最後に会った時の寂しそうな表情が浮かんでいた。

 

「ここでグダグダしてても仕方ないわ。黒子、警備員(アンチスキル)からの情報をこっちに回して」

 

「お、お待ち下さい! だったら私も……おぐっ!?」

 

 黒子は自分も行くと言い出す。美琴は黒子の肩にポンッと手を置く。その瞬間、黒子の体に痛みが走る。痛がる黒子の姿を見てツナは黒子がまだ怪我が完治していないことを理解すると同時に心配する。

 

「黒子。初春は俺たちが絶対に助けるから。だから待ってて」

 

「沢田さん……」

 

「そうよ。それにあんたは私の後輩なんだから。こんな時くらいお姉様に頼んなさいよ」

 

「お姉様……」

 

 ツナと黒子の言葉を聞いた途端、黒子は大人しくなる。

 

「沢田さん。お姉様。初春のことお願いしてもよろしいですか?」

 

「うん」

 

「当然よ」

 

 黒子は二人にお願いする。黒子のお願いに対してツナと美琴は首を縦に振り、力強い言葉で答える。

 

警備員(アンチスキル)から連絡よ。木山は高速道路を使って逃走中だそうよ」

 

「高速道路か……こんな時にバイクがあったら……」

 

「え!? あんたバイク乗れるの!?」

 

「うん。一応」

 

 固法から木山が高速道路を使って逃走していると聞いてそう言う。美琴はツナがバイクに乗れるという事実に驚きを隠せないでいた。

 

「バイクなら固法先輩のがありますわ」

 

「本当ですか固法先輩!?」

 

「ええ……ってそれよりもツナ君って確か15歳だったわよね……?」

 

「ゔっ!? そ、それはそうなんですけど……」

 

 固法に痛いところを突かれてツナは視線を反らす。ツナは未来に行った時に白蘭と(リアル)六弔花との力比べ、チョイスに挑む際にバイクに乗れるようにならなければいけなかった為、中学の時にバイクに乗れるようになっている。

 

「まぁ緊急事態だから貸してあげるわ。同僚の命も懸かっていることだしね」

 

「ありがとうございます!」

 

 固法はそう言うとポケットからバイクのキーをツナに渡した。ツナはお礼を言いながらキーを受け取る。

 

「じゃあ行くわよ!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 




アニメ版の時系列でやってはいますが、ほぼ原作寄りです。アニメを見ながら書くのって大変なんですよ…それと結構、省略したけど大丈夫かな…?


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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