とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)43 幻想猛獣(AIMビースト)

 

 突如、苦しみ始めた木山。

 

「木山さん!? 大丈夫ですか!」

 

 ツナは苦しみ出した木山を見て心配するが、あまりの激痛に木山は返事をすることもできず絶叫を上げていた。そしてそのまま地面にうつ伏せの状態で倒れてしまう。

 

(やばい……凄く嫌な感じがする……)

 

 倒れた木山を助けようと思った矢先、ツナの超直感が警告した。何かが危険なことが起こると。そしてツナは再び(ハイパー)死ぬ気モードになる。

 

「気をつけろ美琴! 何か出て来るぞ!」

 

「な、何かって何よ!」

 

「わからない! ただもの凄く嫌な感じがする! 気を抜くな!」

 

「わ、わかったわ!」

 

 何かが出るというツナの曖昧な発言に美琴はわからず聞き返した。ツナも何が出て来るかまではわかってはいなかったが、何かとんでもない事態が起こるということだけはわかっており必死に美琴に呼びかけた。ツナの誠意が伝わったのか美琴は戦闘態勢を取る。

 

「こ、これは……!?」

 

「な、何なのよ……!? これ……!?」

 

 木山の頭から得体の知れない何かが出て来る。得体の知れない何かは徐々に形を変えていき、巨大な胎児へと変貌し、さらに頭の上に天使の輪っかが形成される。そして胎児の目がゆっくりと開いた。

 

「ぎぃゃああああああああああ!」

 

 胎児が叫んだ瞬間、衝撃波が発生し地面が裂け、大量の瓦礫が吹き飛んでいく。美琴は磁力を操って砂鉄の壁を展開し、衝撃波と飛んでくる瓦礫を防御していく。

 

「沢田!? 何してんのよ!?」

 

 ツナは炎の壁を展開しながら飛んで胎児へと向かって行く。ツナの行動に美琴は驚きを隠せないでいた。

 

「よしっ!」

 

 ツナが炎の壁を解除すると前方から衝撃波によって飛ばされた木山を上手くキャッチした。そしてそのままツナは美琴の展開した砂鉄の壁の後方へと戻ってきた。

 

(あの状況で衝撃波の中に入って飛ばされた木山を助けに行ったっていうの!? 一つ間違えれば自分だって!?)

 

 ツナのあまりにも無謀すぎる行動、そして全く迷うことなく衝撃波の中に飛び込んだことに美琴は驚きを隠せずにいた。

 

「美琴。お前の電撃の力で木山を起こせるか?」

 

「え……!? 何でそんなことを……!?」

 

「あいつを倒すのに時間をかけすぎると初春たちが危なくなる。正直、木山を安全な場所まで逃がしている時間も惜しい。あいつを倒すには一刻も早く、決着をつけることが絶対条件。それにはお前の協力が必要不可欠なんだ」

 

 ツナは木山を逃がさず、なぜこの場で起こすのかということを美琴に説明する。

 

「無茶なお願いなのはわかってる。無理ならそれでもいい。逃げる時間は俺がなんとか……」

 

「私を誰だと思ってるわけ? 常盤台はエリート校。人体の仕組みくらい頭に入ってるわ。これぐらい朝飯前よ」

 

「そうか。わかった」

 

 そう言うとツナは砂鉄の壁の前に移動し、胎児を見上げる。

 

「俺はあいつの注意を引き付ける。その間に木山のことを頼む」

 

「わかったわ」

 

 ツナは炎を逆噴射させると空を飛んで、胎児の元へと向かっていく。

 

「ナッツ。形態変化(カンビオフォルマ)

 

 ツナはナッツを再び形態変化(カンビオフォルマ)させる。ボンゴレギアに噴射口が現れる。ツナは右手の掌を胎児に向けると、左手で右手首を握り、右手の噴射口から炎を逆噴射させる。

 

(イクス)カノン!」

 

 右手の掌から弾丸と化した炎が胎児に向かって放たれた。炎は胎児に直撃し、体に穴が空いた。

 が

 

「再生までするとはな……」

 

 だがすぐに体が元に戻っていく。ツナは再生能力があることに驚きを隠せないでいた。再生しながら胎児はツナの方を見る。ツナの一撃で胎児の意識はツナの方へ向いた。

 

「お前の相手は俺だ」

 

 ツナは誰の被害の出ないような場所に胎児を移動させていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方で美琴は。

 

「ゲッホ! ゲッホゲッホ!」

 

 電気ショックで気絶していた木山を起こすことに成功していた。

 

「気絶していたのか……」

 

 木山は今まで自分が気絶していたことを自覚する。そして胎児と戦ってツナの姿を目の当たりにする。

 

「ハハハ……まさかあんな化け物が……学会で発表すれば表彰ものだな……」

 

 胎児と戦うツナを見ても木山は驚かず、乾いた笑みを浮かべながら笑っていた。

 

「ねぇ。あれは何なの? 何であんな化け物があんたの中にいんのよ?」

 

「あれは虚数学区だ」

 

「虚数学区? あれって都市伝説でしょ?」

 

「虚数学区はAIM拡散力場の集合体だったんだ。アレもおそらく原理は同じ。AIM拡散力場でできた幻想猛獣(AIMビースト)とでも呼んでおこうか」

 

 木山はあの胎児について説明し、幻想猛獣(AIMビースト)という名を名付けた。

 

幻想御手(レベルアッパー)のネットワークによって束ねられた1万人のAIM拡散力場が触媒になって生まれ、学園都市のAIM拡散力場を取り込んで成長しているのだろう。そんなものに自我があるとは考えにくいがネットワークの核であった私の感情に影響されて暴走しているのかもしれないな」

 

 木山は幻想猛獣(AIMビースト)が暴走している原因を推測する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方で幻想猛獣(AIMビースト)と戦っているツナは、

 

(そろそろか……)

 

 すでに幻想猛獣(AIMビースト)の攻撃を見切っていた。そして美琴が木山を起こす為の時間は稼げたであろうと判断する。

 

「ナッツ。形態変化(カンビオフォルマ)攻撃モード(モード・アタッコ)

 

 ツナはナッツを攻撃モードで形態変化(カンビオフォルマ)させた。

 

ボンゴレⅠ世のガントレット(ミテーナ・ディ・ボンゴレプリーモ)

 

 ナッツがⅠと書かれたガントレットに形態変化し、ツナの右腕に装着する。

 

「バーニングアクセル!」

 

 ツナは右手に炎を集約させると幻想猛獣(AIMビースト)に向かって放っていく。一点に集中され球体と化した炎は幻想猛獣(AIMビースト)の顔の半分を消滅させた。

 

「再生に集中している今の内に」

 

 ツナは攻撃を止めて再生に集中している幻想猛獣(AIMビースト)を見ると美琴と木山の元へ戻っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの化け物を一撃であそこまで……」

 

「これではどちらが化け物かわからないな……」

 

 ツナが幻想猛獣(AIMビースト)の体の半分程、消滅したことに木山と美琴は驚きを隠せないでいた。

 

「すまない。待たせた」

 

 ツナは美琴と木山の姿を確認すると二人の元へ降りて来た。

 

「あんたならあのままやれば倒せたんじゃないの?」

 

「無理だ。あいつはでか過ぎる。俺はお前と違って広範囲に渡っての攻撃をすぐには出せない。それにあいつは再生するんだ」

 

「再生!?」

 

 再生と聞いて美琴は幻想猛獣(AIMビースト)の方を見る。幻想猛獣(AIMビースト)はすでに半分程、再生していた。

 

「まさか再生までするとはな……」

 

「どうすればいいのよ……」

 

 ただでさえ強い幻想猛獣(AIMビースト)が再生すると知って、木山と美琴は険しい顔をする。

 

「大丈夫だ。さっきも言った通りあいつを倒す方法ならある」

 

「私の力が必要不可欠って言ってたけど、再生する相手に私とあんたで挑んでも無理でしょ。それに私の電撃はおそらく通じないわ」

 

「それはわかってる。それより美琴には時間を稼いでもらいたいんだ」

 

「時間を? どういうこと?」

 

 美琴は二人で戦って幻想猛獣(AIMビースト)を倒すのかと思っていた。だが自分の思っていた作戦とは違った為、作戦の詳細を尋ねる。

 

「俺の技であの化け物を消滅させる」

 

「「はい……!?」」

 

 ツナの言葉を聞いた途端、美琴と木山は開いた口が塞がらない状態になってしまう。

 

 

 果たしてツナの言葉の真意とは!? 

 

 

 




まぁもうわかっていた人もいるでしょうが、あの技を出します。

高評価を下さったドレミーさん、deportareさん、あそみなさん。ありがとうございます!

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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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