時は過ぎ佐天は退院が認められ普通の生活に戻ることとなった。
「よしっ!」
佐天はツナのいる
「こんにちわー」
「あ。佐天さん」
「御坂さん。来てたんですか」
佐天が扉を開くと、初春と黒子だけでなく美琴もいた。
「佐天さん。どうしたんですか?」
「ツナさんに用があって来たの」
「沢田さんならパトロール中ですわ」
「そうですか。帰って来るまで待ってていいですか?」
「いいですわよ」
黒子は佐天に支部で待つことを許可する。佐天はソファーに座ってツナの帰りを待つ。
「それで沢田さんに用って……はっ! まさか佐天さんツナさんに告白する気じゃ!?」
「ななな、何言ってるの初春!? ///違うからね!? ///」
「じゃあ沢田さんが帰って来たら、私たちは外に出ないといけませんわね」
「白井さん!! ///悪ノリしないで下さい!! ///」
(佐天さんのこの反応。懐かしいわね)
初春は佐天がツナに告白しに来たのではないかと真剣に思い、黒子は顔をニヤニヤさせながらそう言った。佐天は二人に振り回され顔を真っ赤にしてしまう。そんな佐天を見て美琴はしみじみとしていた。
「私はただツナさんにお願いしたいことがあって来たんです」
「「お願いしたいこと?」」
「はい。実は……」
「ただいまー」
佐天がツナにお願いしたいことを言おうとした瞬間、ツナがパトロールから帰って来た。
「あ、二人とも来てたんだ」
「ツナさん」
「佐天? どうしたの?」
佐天はツナの前に移動すると、真剣な面持ちでツナに話しかける。真剣な眼差しで自分のことを見てくる佐天を見て、何かあったということに気づいた。
「私を弟子にして下さい!」
「「「「え……?」」」」
佐天はツナの顔を見つめたまま自分をツナに弟子にしてくれと懇願する。突然のことにツナたちは驚愕してしまう。
「で、弟子!? ど、どういうこと!?」
「私、強くなりたいんです! だからツナさんに修行をつけてもらいたいんです!」
「俺が佐天に!? む、無理だって! 俺、人に修行をつけたことなんてないし!」
今まで教えられることはあっても、人に教えたことのないツナは、佐天に修行をつけるなど無理な話であった。
「相変わらず情けねぇ奴だなお前は。そこは俺に任せろっていうもんだぞ」
「え……!? この声……!?」
支部内に知らない声が響き美琴たちは動揺する。だがツナだけはこの声を知っていた。すると支部の壁の一部が扉のように開いた。そこにはちょっとした部屋ができていた。
「ちゃおっす。久しぶりだなダメツナ」
「リボーン!?」
そしてそこにいたのは胸元に黄色いおしゃぶりを携え、黒いスーツに身を纏い、帽子の上にカメレオンを乗せた赤ん坊がいた。
「リボーンって……」
「沢田さんがいつも言っている……家庭教師……」
リボーンを初めて見る初春と黒子は衝撃を隠せないでいた。なぜなら赤ん坊が流暢な言葉で喋っていること、そしてこの赤ん坊こそがツナの言っていた家庭教師であるということに。
「ったく。腑抜けな顔をしやがって」
「グフッ!?」
「「「「なっ!?」」」」
リボーンは一気にツナの所までジャンプするとツナを蹴り飛ばした。再会早々にツナを蹴り飛ばしたことに美琴たちは驚きを隠せないでいた。
「俺の生徒が世話になったな。俺はリボーン。ツナの
リボーンは何事もなかったかのように自己紹介した。
「って! お前はまた改造したのか!」
「当たり前だろ。ここをこの世界のボンゴレの拠点の第一号にするからな」
「勝手に決めんな! というかそもそも改造すんな!」
「それでお前ら。ボンゴレに入らねぇか?」
「人の話を聞け! というか勧誘すんな!」
再会して早々にいつものようにリボーンに振り回されツナはツッコミまくっていた。
「いいじゃねぇか。ボンゴレ初の超能力部隊だぞ。ボスのお前からしたら喜ぶべきことじゃねぇか」
「だ・か・ら! 俺はマフィアのボスになる気はないって言ってるだろ!」
「「「「マフィア!?」」」」
「あ……」
いつもの癖で自分がマフィアのボスだということをツナはバラしてしまった。
ついに自分がマフィアのボスだということをばらしてしまったツナ。
果たしてみんなの反応は!?
しれっと出しちゃいました(笑)
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