とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)5 真実

 

 

 黒子に連れられてやって来たのは風紀委員(ジャッジメント)177支部だった。

 

「ただいま戻りましたの」

 

「あっ! お帰りなさい白井さん、御坂さん……ってあなたは!」

 

「あっ!」

 

(あれ? あの子、あの時の)

 

 ツナが部屋に入ると、先程助けた佐天の姿が視界に映った。

 

「あ、あの!」

 

「な、何?」

 

「さっきは……!! その……!! 助けてくれてありがとうございました!!」

 

「き、気にしないで大丈夫だよ! それより怪我なくて何よりだよ! だから頭を上げて!」

 

 佐天は顔を赤らめな頭を下げてお礼を言う。ツナは両手の前に出し、顔を横に振りながら佐天に頭を上げるように促す。

 

「立ち話もなんですし。とりあえずそちらに座って下さいですの」

 

「は、はい」

 

 黒子がそう言うとツナはソファに座る。

 

「申し送れましたの。私は白井黒子と申しますの。以後お見知りおきを」

 

「沢田綱吉です。よろしくお願いします」

 

 話を聞く前に自己紹介する黒子。ツナも黒子に習って自己紹介する。

 

「それであなたをジャッジメント(ここ)に呼んだのは色々と聞きたいことがあるからですの」

 

「俺も聞きたいことがあるんですけどいいですか?」

 

「何ですの?」

 

「あの……ここってどこですか?」

 

「は?」

 

 突然、ツナが意味のわからない質問をしてきた為、黒子は怪訝な表情をする。

 

「どこも何も……ここは学園都市ですが……」

 

「学園都市?」

 

(学園都市を知らない? 能力者なのに? まさか記憶喪失?)

 

 さっきも学園都市という単語は聞いたのだが、もう一度聞いても何のことがわからず疑問符を浮かべる。

 

「学園都市を知らないって……アンタもしかして記憶喪失?」

 

「記憶喪失? でも俺、リボーン……ああ。俺の家庭教師(かてきょー)なんですけど。山でリボーンとスパーリングしてたのを覚えてるし……」

 

 御坂が記憶喪失なのではないかと推測するが、ツナはリボーンとスパーリングしていたことは普通に覚えていた為、自分が記憶喪失ではないことを理解する。

 

「ちょっとお待ち下さい……ツッコミをいれたいのですがよろしいですか……?」

 

「何ですか?」

 

「なぜ家庭教師とスパーリングを……?」

 

「なぜって。修行ですけど」

 

「いや! 何で当たり前のように言ってるんですか! 家庭教師がスパーリングなんてしないですよ普通!」

 

「え!? しないんですか!?」

 

「何で衝撃を受けてるんですの!?」

 

「だって家庭教師(かてきょー)って銃をぶっ放したり、無理やり好きな女の子に告白させたり、修行という名の拷問をするのが普通じゃないんですか?」

 

「何を言っていますの!?」

 

 ツナの発言に黒子は反射的にツッコミをいれる。リボーンという普通とは違う家庭教師(かてきょー)のせいでツナの思う家庭教師(かてきょー)と普通の人が想像する家庭教師(かてきょー)はどこか違っていた。

 

「山で修行? 本当に山で修行してたんですか?」

 

「うん。それで山に降りる途中で変な物を見つけて。」

 

「変な物?」

 

「うん。光る三角形の物体なんだけど。それでその物体が急に輝きを増して……それで目が覚めたら路地裏で寝てて……その後、爆発音が聞こえたから向かったら君が襲われそうになってて……」

 

「変ですよね。山にいたんでしょ?」

 

「そうなんだよね。俺もそこがわからなくて」

 

 ツナが今までにあった出来事を話す。しかしなぜ自分がここにいるのかわからなかった。

 

「あの……結局、学園都市って何なんですか?」

 

「学園都市は記憶術や暗記術という名目で超能力研究を行ってる研究機関ですよ」

 

「超能力!? あ、ありえねぇ!」

 

 初春が学園都市について説明する。ツナは超能力と聞いて再び驚きの声を上げる。

 

「ありえないって……あなたも使っているではありませんか発火能力を……」

 

「発火能力? 死ぬ気の炎のことですか?」

 

「「「「死ぬ気の炎?」」」」

 

 死ぬ気の炎という聞いたことのない単語を聞いて、美琴、佐天、黒子、初春は疑問符を浮かべる。

 

「死ぬ気の炎……それがあんたの能力なの?」

 

「俺のっていうか……覚悟とリングさえあれば誰だって使えますよ。属性や炎の性質に個人差はありますけど」

 

「覚悟とリング? じゃあ演算はしないの?」

 

「演算? そんなことしませんよ」

 

(学園都市を知らない……死ぬ気の炎という聞いたことのない力……どういうことですの?)

 

 死ぬ気の炎という聞いたことのない事象について美琴が尋ねるとツナは死ぬ気の炎について説明する。ツナの死ぬ気の炎について説明すると黒子はツナが一体、何者なのかわからないでいた。

 

「沢田さん。何か身分を証明するものをお持ちですか?」

 

「学生証ならありますけど……」

 

「貸していただけますか?」

 

「いいですけど……」

 

 ツナは手帳型のスマホケースから学生証を取り出して黒子に渡した。黒子は立ち上がるとパソコンの置いてあるデスクにて何かを調べ始める。

 

(こ、これは!?)

 

 パソコンで調べた結果、黒子は衝撃的な真実を知ることとなった。

 

「沢田さん……あなたがなぜこの学園都市にいるのか。その理由がわかりましたの……」

 

「え!? 本当ですか!?」

 

「ええ……ですが落ち着いて下さい……」

 

「落ち着いて? どういうことですか?」

 

 ツナは黒子がただならぬ表情から何か重大なことがわかったということを察する。

 

「沢田さん……あなたはこの世界の人間じゃありませんの……」

 

「はい!?」

 

「つまりあなたは異世界の人間なんですの……」

 

「え!?」

 

 黒子によって明らかになった真実。果たしてその真意は!? 

 

 




やっとここまでこれた…

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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う

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