異世界転送装置を使い元の世界に戻ったツナたち。
「森……」
「ここって……あの時の……」
ツナが目を開ける。そこは森の中だった。ツナはこの場所に見覚えがあった。なぜなら今いる場所はツナが異世界転送装置を発見した場所だったのだから。
「このまま上に上がって修行を開始するぞ」
「え!? もう!?」
「当たり前だろ。お前を1ヶ月ちょっとで
佐天はツナたちの世界に来て早々に修行を開始することに驚きを隠せないでいた。
ツナたちは山を登る。やって来たのはツナがヴァリアーと戦う為に使っている場所であり、学園都市に来る前にいた場所である。
「んじゃ。さっそく修行の第一段階を始めるぞ」
そう言うとリボーンは懐から7つのリングを取り出した。
「第一段階は死ぬ気の炎を灯す特訓だぞ。この第一段階の目的はいつでも自分の意思で死ぬ気の炎を出せるようになること、そしてお前の属性を知ることだ」
「属性?」
「死ぬ気の炎には大空、嵐、雨、晴、雷、雲、霧の7つの属性があるんだ」
「属性が違うと何が違うの?」
「死ぬ気の炎にはそれぞれ特徴があるんだ。大空は調和。嵐は分解。雨は鎮静。晴は活性。雷は硬化。雲は増殖。霧は構築ってな」
「成る程……」
「ちなみに死ぬ気の炎は色で何の属性か判断できるようになってるんだ。大空はオレンジ。嵐はレッド。雨はブルー。晴はイエロー。雷はグリーン。雲はバイオレット。霧はインディゴっていう風にな」
(そういえばツナさんの記憶で色んな色の炎があったっけ……)
リボーンの説明を聞いて佐天はツナの記憶で、ツナが戦った敵が色んな色の炎を使って戦っていたことを思い出す。
「どんな人間でもこの7つの属性のどれか1つを持ってるんだ。たまに複数の属性を使える奴もいるがな」
「だから7つも用意したんだ……」
佐天はなぜリボーンがリングを7つ用意したのかを理解する。
「そしてリングの炎に灯すのに必要なのが……」
「覚悟……」
「何だ知ってんのか。だったら話は早ぇ。だったらさっそくやってみろ」
そう言うとリボーンは佐天にリングを渡した。佐天はリングを受け取ると右手の指にリングを5つはめ、左手にリングを2つはめる。
「ふんっ! んんんんんん!」
佐天は両手をぎゅっと握っておもいっきり力をいれる。だがどのリングにも炎が灯ることはなかった。
「力んでも意味ねぇぞ佐天」
「でもいきなり覚悟を見せてって言われても……難しいよ……」
いきなり覚悟を見せろと言われても難しく、佐天は死ぬ気の炎を灯すことの難しさを理解する。
「佐天。お前はどうして強くなりてぇんだ?」
「え?」
「お前はツナに強くなりてぇって言ったが強くなりたい理由は言わなかった。その強くなりたい理由を吐いてみろ」
「強くなりたい理由……」
強くなりたい理由と聞いた途端、佐天はツナの方をチラチラと見始める。ツナは佐天が自分のことを見てるとは気づいておらず、リボーンは佐天がツナのことを見ていることに気づいた。
「ツナ。山を降りてコーヒーとジュース買ってこい」
「はぁ!? 何で!?」
「いいから行ってこい」
「わわ、わかったよ!」
なぜこのタイミングで飲み物を買って来ないといけないのかツナはわからなかったが、リボーンに銃口を向けられた為、ツナは慌てて山を降りて行った。
「ツナがいると本音が言えねぇんだろ」
「ありがとうリボーン君」
「気にすんな。それで? どうしてお前は強くなりたいんだ?」
リボーンは再度、佐天にどうして強くなりたいのか尋ねた。
「私、銀行強盗に襲われそうになったところをツナさんに助けてもらったの。その時からずっとツナさんに憧れたの」
佐天の脳裏にはツナと初めて出会った時のことが浮かんでいた。
「でも私はずっと能力が使えなくて……それで
自分が
「何よりあの時のツナさんのあの顔が忘れられなくて……」
佐天の脳裏には自分が昏睡状態から目覚めてから初めてツナに会った時の泣き顔が浮かんでいた。
「成る程な」
「それに……」
「何だ?」
「私もツナさんの過去を見たの。いっぱい戦って、いっぱい傷ついてて……戦いたくないのにそれでも友達を護る為に戦って……だから私が力をつければツナさんが戦わなくて済むんじゃないかって、もうあんな顔させなくていいんじゃないかと思って……だからツナさんに強くなりたいって言ったの。死ぬ気の炎は覚悟とリングがあれば使えるって聞いたから」
「ツナが反対してもか?」
「え?」
「ツナはお前が強くなることを望んでねぇ。強くなって戦うことになれば人を傷つけることになる。ツナは佐天にそんなことして欲しいと思ってねぇ。自分と同じ思いをして欲しくない、ずっと普通の女の子のままでいて欲しいと願ってる。それでも強くなりてぇのか?」
リボーンは知っていた。佐天が修行すると聞いた時、ツナが反対したのはそういう理由があるということに。そして同時を佐天を試した。
「なりたい。もう後悔したくないの。私にだって護りたい人がいるから」
佐天は一切、迷うことなくそう答えた。その目には一点の曇りもなかった。
そして
「わっ!」
「晴と雨か」
右手の中指から黄色の炎とくすり指から青い炎が灯った。リボーンは死ぬ気の炎の色から佐天の属性が晴だということを知る。
「これが死ぬ気の炎……」
佐天はリングに灯った炎を見て感動していた。
「あれ? でも雨の炎は晴の炎に比べて弱いような……」
「複数持ってる場合、メインの属性以外はメインの属性に比べて弱いんだ」
佐天はリングを見つめると炎の出力が晴と雨で違うことに気づいた。リボーンは佐天の疑問に答える。
(どうせならツナさんと同じ炎がよかったな……)
死ぬ気の炎を灯せて嬉しかった佐天であったが、ツナと同じ大空の炎でなくてちょっとだけがっかりしていた。
「ツナと同じ炎じゃなくてがっかりしただろうが、こればっかりはどうすることもできねぇんだ」
「っ!?」
リボーンは佐天の表情から佐天が何を考えているのかわかっていた。リボーンの言っていることが図星だったのか、佐天は驚きを隠せないでいた。
「大空の炎を持ってる奴は少ねぇんだ。俺の知る限り今、マフィア界で大空の炎を持ってるのは7人。後はすでに死んだ初代から8代目だけだ」
「じゃあツナさんって凄いんだ……」
リボーンの話を聞いて佐天は大空の炎のレア度を理解する。そしてツナがそんなレアな大空属性を持っているツナの凄さを理解する。
「そうしょぼくれんな佐天。晴の炎は便利なんだぞ」
「そうなの?」
「ああ。さっきも言ったが晴の炎の特徴は活性。つまり傷の治りを活性させて超高速治癒が可能にもなるんだぞ」
「そっか……そういう使い方もできるんだ……」
佐天はリボーンから晴の炎のメリット聞いて、晴の炎がとても便利な能力だということを知る。
「つまり愛するツナが怪我をしてもお前の力で治すことができるってことだ」
「なっ!?」
リボーンがニヤニヤしながらそう言うと、佐天は顔を赤くする。
「ツ、ツナさんには憧れてるけど!! 別に好きとかそういうんじゃないから!!」
「隠さなくていいぞ。お前がツナのことを好きだってことぐらいお前と初めて会った時から知ってるからな」
「ええ!?」
まさか初めて会った時にツナのことが好きだということを気づかれていたとは思ってもみなかった為、佐天は顔を真っ赤にしながら動揺していた。
「ま。とりあえず修行の第一段階は終了だ。炎を灯した時の感覚は覚えとけよ」
「うんっ!」
「もし忘れたらツナが他の女とイチャイチャしてる姿を思い浮かべろ。そうしたら何が何でもその女を亡き者にしたいっていう覚悟ができるはずだ」
「お、思わないよ!! そんなこと!!」
「リングに炎が灯ってるぞ」
リボーンの言葉を聞いて再び顔を真っ赤にしながら佐天は動揺する。だが佐天の言葉とは裏腹にリングに炎が灯っていた。しかもさっきよりも強く。
こうして佐天は第一段階を突破することに成功した。
というわけで佐天は晴と雨にしました!あれ?ツナの出番が…
高評価を下さったしらみずさん。ありがとうございます!
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