とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)59 過去の自分

 

 

 

 死ぬ気丸を飲んで死ぬ気モードとなった佐天。

 

(凄い……力が溢れ出てくる……けど想像以上にきつい……)

 

 力が漲ると同時に、自分の思っているよりも想像以上の負担が体にかかっていることを佐天は感じていた。

 

「大丈夫か? 佐天?」

 

「うん……なんとか……」

 

「今はきついだろうがあの崖を登れるようになる頃にはその状態でいることも苦にならねぇはずだぞ」

 

「うん……」

 

「ここで話しても体に負担がかかるだけだからな。とりあえず登ってみろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リボーンに言われて佐天は絶壁を登っていく

 

(まだあんなに……)

 

 登りながら上を見る佐天。いくら死ぬ気状態であるとはいえこの絶壁を登ることは容易ではなかった。

 

(弱気になっちゃダメだ……強くなるって決めたんだ!)

 

 それでも佐天は少しずつではあるが必死に崖を登って行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方でツナとリボーンは絶壁を登っている佐天を見上げていた。ツナは(ハイパー)死ぬ気モードになっていた。佐天が落ちてもすぐに助けられるようにする為である。一応、佐天が登っている下にはマットも置かれていた。

 

「懐かしいな。お前も死ぬ気モードでこの絶壁を登ってたよな」

 

「俺の記憶では死にかけた記憶しかないけどな……」

 

 リボーンはヴァリアーを迎え撃つ為にツナが絶壁を登っていたことを思い出していた。一方でツナの脳裏には崖から何度も落ちたことを思い出していた。だが今は落ちても大丈夫なように安全対策がしてある。ツナはリボーンは女性に対してだけは甘いということを改めて実感していた。

 

(佐天……)

 

 そして佐天がこんな危ない修行をしているのをツナは平然と見ていることはできなかった。

 

「心配するのはいいが修行を止めさせろなんて言うんじゃねぇぞ」

 

 リボーンはツナの表情からツナが今、どんなことを思っているのか言い当てた。

 

「佐天は自分を変えようと死ぬ気で頑張ってんだ。それを邪魔する権利はどこにもねぇ。前にも言ったがこれは佐天自身が決めたことだぞ」

 

「わかってる……わかってるけど……」

 

 リボーンの言葉は間違っていない為、ツナは反論できなかった。佐天の強くなりたい覚悟は本物。だがどうしても普通の女の子でいて欲しいツナはどうしても妥協できないでいた。

 

「ツナ。アホ牛がレヴィにボコボコにされた時のこと覚えてるか?」

 

「当たり前だろ……忘れられるわけないだろ……」

 

 ツナの脳裏にはヴァリアーの幹部の一人、レヴィ・アタンによってボロボロにされたランボの姿が浮かんでいた。

 

「あの時、お前はルールを無視してアホ牛を助け、戦いが嫌いなお前がもっと強くなりたいと言った。それは他の誰でもない。お前自身が決めたことだっただろ」

 

「それは……」

 

「今の佐天はあの時のお前と同じだ。佐天は幻想御手(レベルアッパー)の事件で己の無力さや決断を後悔した。だからもう後悔しない為に。誰かに護られる存在から誰かを護れる存在になろうとしてんだ。今まで仲間の為に戦い続けたお前ならこの気持ちがわかるはずだぞ」

 

「……」

 

 リボーンの言葉にツナは何も言うことができなかった。そして佐天が心の内でそんなことを考えていたのかということを知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 佐天はかなり疲労していた。絶壁を登るだけでも体力を消費する上に死ぬ気モードになっている為、体への負担も多かった。

 その時だった、

 

「あっ……!?」

 

 佐天が右手で握っていた部分が崩れてそのままバランスを崩してしまう。

 

(やばっ……落ち……)

 

 自分が絶壁から落ちているいることを自覚した佐天は目を瞑ってしまう。

 

「大丈夫か佐天?」

 

「ツ、ツナさん……!!」

 

 だがツナが即座に炎を逆噴射させて一気に佐天の所まで移動し佐天をお姫様抱っこの状態で助けていた。何かあった時はツナが助けに来てくれることは知ってはいたが、それでも想い人(ツナ)に抱えられた佐天は顔を赤くしていた。

 

「佐天。俺はお前が強くなりたいって言った時、正直怖かった。佐天が普通の女の子じゃなくなるんじゃないかって」

 

「ツナさん?」

 

「でもさっきリボーンからお前が強くなりたい理由を聞いたんだ。後悔しない為に強くなるってことを」

 

 ツナは佐天に今まで自分が思っていたことを打ち明けた。

 

「俺もお前と同じだ。大切な仲間を護る為に、失わない為に必死に修行した」

 

 そう言うツナの脳裏には今まで自分がしてきた修行が浮かんでいた。

 

「それにお前と約束したしな」

 

「約束?」

 

「能力が使えるようにお前に協力するって。まぁ死ぬ気の炎は能力じゃないんだが……」

 

「あ……」

 

 佐天ツナと初めて出会った時にツナが自分に言ってくれたことを思い出した。

 

「だから俺もお前の協力させてくれ」

 

「ツナさん……」

 

 ツナは自分の出した結論を佐天に伝えた。ツナの言葉を聞いて佐天は感動していた。

 

「おい。いつでもイチャイチャしてないでとっとと降りて来やがれ」

 

「「してない!!///」」

 

 いい雰囲気をぶち壊すリボーン。ツナと佐天は顔を赤くしながら反論したのだった。

 

 

 

 

 

 




更新が遅れてすいません。ちょっと色々とあったもので。

高評価を下さった航太さん。ありがとうございます!


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う

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