とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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絶対能力進化篇(レベル6)篇まで行けるかどうか不安になる…


標的(ターゲット)60 沢田家

 

 

 この後も佐天は修行を続けていく。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 時刻は午後5時を回っていた。流石に1日で絶壁を登ることは叶わなかった。休憩を取りつつ修行は続けたが、佐天の疲労はピークに達していた。

 

「今日はここまでだぞ」

 

「ま、待って……まだ私は……」

 

「これ以上続けたら体がぶっ壊れて修行どこじゃなくなっちまうぞ」

 

 佐天はまだできると言うがリボーンは佐天の疲労と体がピークに達していることをわかっていた。

 

「1日でこの絶壁を登れるなんて思っちゃいねぇ。ツナだってこの絶壁を登り切るのに3日はかかってんだ。だから焦るな」

 

「わ、わかったよ……」

 

 リボーンの言葉を聞いて佐天は修行を辞めることを決意する。

 

「んじゃ。行くかツナの家」

 

 リボーンがそう言うと3人はツナの家へと向かって行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 山を降りてツナの家を向かって行く3人。少し歩くと住宅街へと入って行く。

 

「日本とかイタリアがあるのは知ってましたけど、異世界だからもっとゲームみたいな世界だと思ってたけど、普通の町なんですね」

 

「そう見えるかもしれないけど……普通じゃないから……」

 

「え? そうなんですか?」

 

 佐天はキョロキョロと辺りを見回しながら率直な感想を述べた。だがツナは佐天の言葉を否定した。一見、この並盛は普通の町に見えるが、住んでいる人間は変な人たちばかりであり、トラブルメーカーでもある。並盛が普通ではない理由はその人たちが原因である。

 住宅街を歩くこと15分。

 

「着いたぞ」

 

「俺の家だ……本当に帰って来たんだ……」

 

 ついにツナの家に到着する。リボーンが指を指した方向にはどこにでもある普通の一軒家があった。

 

「あれ……? 普通の家だ……てっきりすっごい豪邸にサングラスをかけた男の人たちがたくさんいるのかと思ってた……」

 

「その方がどんなによかったことか……」

 

 ツナがマフィアのボス候補だと聞いていた為、佐天は家が普通ではないと思っていたが、どこにでもある普通の一軒家だった為、逆に驚いてしまっていた。ツナは自分の家にいる居候たちのことを思い出しながらボソッと呟いた。

 

「ツナ。ママンには俺の方針で県外の学校に通わせたってことにしてるからな。話を合わせろよ」

 

「わかったよ」

 

 リボーンはツナの母である沢田奈々にツナがいないことを心配させない為に嘘をついていた。

 

「ただいまー」

 

「あら。帰って来たのね。おかえりツナ、リボーン君」

 

 ツナは家の玄関の扉を開けた。扉を開けると茶髪のショートヘアーの女性がいた。この女性こそツナの母親、沢田奈々である。

 

「あら? そっちの子は?」

 

「え、えっと……私は……」

 

 奈々は知らない女の子がいることに気づいた。佐天は何と言えばいいかわからず焦ってしまう。

 

「こいつは俺の知り合いでな。夏休みの間、家に泊めて欲しいんだがいいか?」

 

「そうだったの。私は全然、問題ないわよ。えっと……」

 

「さ、佐天涙子です! しばらくお世話になります!」

 

「涙子ちゃんね。そう緊張しなくていいのよー。自分の家だと思ってゆっくりくつろいでくれていいからね」

 

 佐天は緊張しながら自己紹介した。奈々はそんな佐天に優しい言葉をかけた。

 

「あっ! でも涙子ちゃんの寝る場所がないわ! どうしましょう!」

 

「ツナの部屋で一緒に寝れば問題ねぇだろ」

 

「え!? ///」

 

「なっ!?」

 

 居候が5人もいる為、佐天の寝る場所がないことに奈々は気づいた。リボーンがツナの部屋で寝ればいいと提案すると佐天は顔を赤くし、ツナは驚きの声を上げた。学園都市では同じアパートで暮らしてはいる二人ではあるが、同じ部屋で寝ているわけではない。

 

「それもそうね。じゃあとりあえずご飯の用意をするから、それまでゆっくりしててね」

 

 奈々はリボーンの提案をすんなりと受けると台所へ向かって夕飯の準備を始める。

 

「リボーン! 何考えてんだよ!」

 

「しゃあねぇだろ。この家で空いてる部屋って言ったらお前の部屋ぐらいしかねぇんだ。それに同じ部屋って言ったって同じベッドの上で一緒に寝るわけじゃねぇんだ。問題ねぇだろ」

 

(お、同じベッド……!? ///)

 

 リボーンの言葉を聞いて、佐天は自分とツナが同じベッドで寝ている姿を想像して顔を真っ赤にしてしまっていた。

 

「ま、まぁ仕方ないですよね!! ///部屋がないんじゃ!! ///そうしましょう!! ///」

 

「ええ!?」

 

(意外と欲望に正直だなこいつ……)

 

 合法的にツナと同じ部屋で寝ることができる為、佐天は顔を赤くしながらも平然を装いそう言った。ツナは佐天の言葉に動揺し、リボーンは佐天の性格を理解した。

 

 

 

 




リボーンキャラどこれから少しずつ出していきたいと思います。


高評価を下さった石崎雄一郎さん、ハラショー兄さん。ありがとうございます!


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う

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