「
「前に獄寺さんも言ってたけど守護者って何?」
「ボンゴレにはボスを護る6人の人物がいるんです。嵐の守護者、雨の守護者、雷の守護者、晴の守護者、雲の守護者、霧の守護者。そしてボスである大空という風に」
「それって死ぬ気の炎と同じ……」
「はい。死ぬ気の炎の属性はボンゴレの守護者からきているんです」
「そうだったんだ……」
バジルはボンゴレの守護者について説明する。佐天はバジルの説明でボンゴレ守護者のことについて理解する。
「
リボーンはボンゴレをマフィアにした男、
「そんな
「この人が……」
佐天は再び写真に写っていた写真を見る。そして
「
「じゃあどうして……」
「初代と
「どういうこと?」
「戦力を減らしたことで隙が生まれ敵対勢力に襲撃を受けた。この時にエレナは命を落としたんだ」
「え……!?」
エレナが命を落としたと知って、佐天は驚きのあまり衝撃を受けていた。
「エレナは死ぬ前に
「そ、そんな……」
「ここから
「ひょ、憑依って……!? そんなことが……!?」
佐天は信じられないでいた。人間が憑依し生きることができるという事実に。
「そして軟弱な思想を持つツナを殺す為に幻術で家光に成り済まして炎真の家族を皆殺しにした。ツナに憎しみを向けさせる為にな」
「ひ、酷い……」
「最終的にボンゴレは
「でも……その為に多くの人を殺して……そんなの間違ってるよ……」
「その通りだ。ボンゴレを最強にする為に幾人もの人が犠牲になった。だが今のボンゴレが生まれたのは愛する者を想う気持ちから生まれた。それだけは紛れもない事実だ」
「「「……」」」
リボーンの言葉にツナたちは何も言えず、黙ってしまっていた。
「愛があるから憎しみが存在する。そして憎しみによって戦いが生まれ、戦いが起きる度に憎しみは増え、また戦いが起きる。負の連鎖ってやつだ。これはマフィア界だけじゃねぇ。かつての日本や今の世界にも言えることだ」
日本は今でこそ戦争が無くなり平和となった。だがその平和の為に多く人たちが犠牲となった。そして世界では今まだに戦争をしている国はたくさん存在する。
「初代はボンゴレが勢力を拡大すれば憎しみによって多くの人間が死ぬことを予見していたんだろうな。だから平和路線に切り替えることを決意した。だがその考えによって憎しみが生まれ、初代の思い描くボンゴレは無くなっちまった」
「あんまりだよ……初代はただ自分たちの街を護りたかっただけなのに……」
「誰かを護る為に人を傷つける。そこでどうしても憎しみが生まれちまう。たとえ
(未来のツナさんが殺されたって聞いた時……私は頭が真っ白になった……もし本当にツナさんが殺されたら私も……)
愛する者を想う気持ちと聞いて佐天はツナがもし殺されたら、自分も
今回の話はボンゴレが自警団だったということを佐天に知って貰いたくて書きました。そしてNARUTOを見てたからこそこんな話になりました。
NARUTOは愛とは、憎しみとは、平和とは何か教えてくれた作品です。NARUTO見て愛と憎しみは表裏一体だということを知りました。長門は忍の世界は憎しみ支配されてるって言ってましたけど、それって僕たちの世界にも言えることなんじゃないかって思ったり、たとえ戦争がなくてもいじめや差別がある世界を平和と呼べるのか?など色々と考えさせてくれた作品でもあります。
NARUTOを読んだことのない人は是非、読んで欲しいです。
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