とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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今さらですが黒子をヒロインに加えることに決めました。それと残骸(レムナント)の話もやります。


標的(ターゲット)72 不安

 

 

 

 昼食を食べ終えたツナたち。

 

「そういえば言い忘れてたがお前は今日から風紀委員(ジャッジメント)に復帰な」

 

「はぁ!? 何だよそれ! 聞いてないぞ!」

 

「佐天の修行が第3段階に入ってお前のサポートがいらなくなったからな。今後は修行と風紀委員(ジャッジメント)を両立させるからな。じゃちょっと行ってこい」

 

「おつかいを頼むみたいなノリで言うな!」

 

 学園都市(異世界)に行くのをちょっとと言うリボーンにツナはツッコミをいれる。

 

「噂でしか聞いていないのですが。佐天殿のいた世界は超能力が使える人たちがいる世界だそうですね」

 

「正確に言えば超能力者を育成してる都市ですよ。最初に言っておくと全員が全員、超能力を使える訳じゃないんですよ」

 

「え? そうなんですか?」

 

「はい。人口は230万人いますけど、超能力が使えない人の方が多いぐらいですから。能力者の中でも最高ランクの超能力者(レベル5)は7人しかいないんです」

 

「成る程」

 

 佐天から学園都市の詳細を聞いて、バジルは納得する。

 

「レベル5ですか……そんなに強い人たちがいるんですか。是非とも手合わせしてみたいものです」

 

(いや……バジルさんはすでに超能力者(レベル5)クラス……下手すればそれ以上……)

 

 バジルは学園都市の最高ランクの超能力者(レベル5)と戦ってみたいと思っていた。一方で佐天は理解していた。バジルが超能力者(レベル5)に匹敵、あるいはそれ以上の強さを持っているということに。バジルは超能力者(レベル5)の強さを知らないので無理はないのであるが。

 

「それとこいつを渡しとくぞ」

 

「え……!? これって……!?」

 

 リボーンはツナに向かって三角形の物体を投げた。ツナはこの物体に見覚えがあった。

 

「異世界転送装着だぞ」

 

「でも……これデザイン違う……」

 

「ボンゴレの技術で量産できるようになったからな」

 

「量産!? こんな凄い物を!?」

 

「当たり前だろ。あんな3流マフィアが作れるような物をボンゴレが作れない訳ねぇだろ。量産つっても悪用される可能性があるからな。お前の守護者と白蘭とユニと炎真のファミリーにしか渡してねぇけどな」

 

「相変わらずめちゃくちゃだなおい……」

 

(そもそも何でマフィアが異世界転送装置(そんなもの)を作れるんだろう……)

 

 ツナはボンゴレの技術力、佐天はツナたちの世界のマフィアの技術力に驚いていた。

 

「とりあえず行ってこい。やり方は前と同じだ。もう黒子に連絡はしてあるからな」

 

「わ、わかったよ……」

 

 どうせリボーンの決定には逆らえないのでツナは学園都市に行くことに決める。

 

「それとワープできる場所は何個か登録してるあるからな。今の所、佐天の寮、お前が最初にワープした地点にワープできるぞ。ワープ場所の選択は十字キーで選べるからな」

 

「十字キーって……」

 

「ゲームかよ……」

 

 十字キーでワープ地点が選べるということに佐天とツナは複雑な気分になってしまっていた。

 

「私の家にワープするんだったら私の合鍵は台所の戸棚にあるので」

 

「うん。わかったよ」

 

「お気をつけて。佐天殿の修行はお任せ下さい沢田殿」

 

「ありがとうバジル君」

 

 そう言うとツナはリングの炎を灯して、異世界転送装着のくぼみに死ぬ気の炎を注入する。炎を注入すると異世界転送装着が光る。光が止むとツナの姿が消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いた……」

 

 ツナが転移先に選んだのは佐天の寮だった。ツナは台所の戸棚にある合鍵を取り出して、扉に鍵をかけると風紀委員(ジャッジメント)177支部へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風紀委員(ジャッジメント)177支部

 

「こんにちはー」

 

「あら。お久しぶりですの沢田さん」

 

「お久しぶりです沢田さん」

 

「久しぶり。黒子、初春」

 

「あの沢田さん。佐天さんは大丈夫ですか?」

 

 初春は親友である佐天が凄く心配だったのか、一番に佐天のことをツナに尋ねる。

 

「うん。大丈夫だよ。崖を登って今はスパーリングしてるから」

 

「「崖!?」」

 

 崖を登ったって聞いて、黒子と初春は驚きの声を上げる。

 

「筋トレとかじゃなくてですの!?」

 

「筋トレはしてないよ。最初に死ぬ気の炎を灯す修行をクリアしたらそこから2日間は崖登りしたから。1日目の修行で全身筋肉痛になって1日休んだけど」

 

「ぶっ飛んでますわね……相変わらず……」

 

 風紀委員(ジャッジメント)の研修でもやらないようなことをやらせるリボーンに黒子は驚きを隠せないでいた。

 

「それで佐天さんのスパーリングは相手どんな人なんですか?」

 

「バジル君って言って、俺が前に修行した時にスパーリングしてくれた人だよ。バジル君は優しいから大丈夫だよ」

 

 佐天のスパーリングしている相手が優しい人だとわかって初春は安堵した。

 

「そのバジルという方はボンゴレの方なんですの?」

 

「うーん。バジル君のいる組織は普段はボンゴレの組織とは違う組織なんだけど、緊急時はボンゴレを支える組織になるんだよね。だからボンゴレの人間とも言えないし、ボンゴレの人間とも言えるっていう微妙な立ち位置なんだ」

 

「ボンゴレファミリーは組織構造が変わっていますのね……」

 

「でもすっごい強いよバジル君は。前にスパーリングした時に俺、大岩の下敷きにされちゃったし」

 

「大岩の下敷き!?」

 

「それって……前に言ってた……」

 

 大岩の下敷きと聞いて黒子は驚きの声を上げる。初春は初めてツナとパトロールに行った時に言っていたことを思い出す。

 

「それは本当の話ですの!? というか本当だったとして佐天さんは大丈夫なんですの!?」

 

「本当に優しい人なんですよね!?」

 

「だ、大丈夫……1人称が拙者っていうちょっと変わった所はあるけど、本当に大丈夫だから」

 

「「拙者!?」」

 

 バジルのことを聞いて黒子と初春は本当に佐天が大丈夫なのか不安になるのだった。

 

 

 

 




次回からキャパシティダウンの話をやります。といってもほんの少しだけやるだけです。


高評価を下さったmasatoさん。ありがとうございます!


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う

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