とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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今回の話はリボーンの小説版の話が出てくるので小説版を読んでおくことを推奨します。


標的(ターゲット)81 兄弟子の教え

 

 

 

 エンツィオの騒動はなんとか集束する。

 

「はぁ……疲れた……」

 

 佐天は縁側で切った西瓜を食べながらそう呟いた。現在ツナが風呂に入っている為、佐天はツナが風呂から上がるのを待っている状態だった。

 

「隣いいか?」

 

「あ、はい……」

 

 西瓜を食べている佐天の元にディーノがやって来るとディーノは佐天の横に座る。するとディーノはお盆にあった西瓜を取り、佐天と同じく食べ始める。

 

「悪ぃな。色々と迷惑かけちまってよ」

 

「いや、大丈夫です……」

 

 ディーノは先程の出来事について謝る。佐天は大丈夫だと答える。

 

「なぁ涙子。お前は何でリボーンの生徒になったんだ?」

 

「強くなりたかったんです」

 

「何で強くなりたかったんだ?」

 

「私の住んでる世界は超能力を開発する学園都市っていう機関があるんです」

 

「知ってるぜ。お前はその学園都市から来たんだろ」

 

「はい。でも私は能力が使えなくて……私は幻想御手(レベルアッパー)っていう誰でも能力が使えるっていうアイテムがあって、私はそれを使ったんです。でもそれには副作用があって、私は昏睡状態になって……そのせいで私の親友は危ない目に遭って……他のみんなにも心配かけて……」

 

 佐天は幻想御手(レベルアッパー)を使った時ことをディーノに話し始める。

 

「昏睡状態になってる時。どういうことかはわからないですけど、ツナさんの過去が見えたんです。戦いたくないのに、それでもみんなを護る為に必死に戦ってる姿を……そしてツナさんの過去を見て決めたんです。護られる存在じゃなくて誰かを護れる存在になりたいって」

 

「それでリボーンの生徒になったのか……」

 

「はい……」

 

 佐天が自分が強くなりたいと思った理由を話すと、しばらく沈黙が続く。沈黙してから30秒後。佐天が口を開いた。

 

「あの……ディーノさんはどうしてリボーン君の生徒になったんですか?」

 

「親父がリボーンに依頼したんだ。俺をキャバッローネファミリーの10代目にする為にな」

 

「お父さんが……」

 

「なぁ涙子。お前マフィアのことをどう思う?」

 

「ど、どうって……」

 

「遠慮しなくて大丈夫だぜ」

 

 ディーノに問いに佐天は答えられずにいた。なぜならマフィアにいいイメージない。だがそのことを素直に言ってしまえばディーノのことを悪く言うことになるからである。佐天の表情(かお)からそんなこと思っていることを予想したのか、ディーノは佐天にそう告げた。

 

「そりゃマフィアにいいイメージはないですよ……犯罪者なんだし……まぁ殺し屋(ヒットマン)のリボーン君に弟子入りしておいてアレなんですが……」

 

「ハハハ! やっぱお前は信用できる奴だな!」

 

「え……!?」

 

「俺も最初はマフィアのボスなんてクソくらえ。マフィアを目指す奴なんてロクな奴はいねぇって思ってたんだ。だから俺はキャバッローネファミリーを継ぐどころか、マフィアになんてなりたくなかったんだ」

 

「じゃあ……何で……?」

 

 マフィアになりたくなかったのにも関わらず、ディーノがなぜキャバッローネファミリーを継いだのか佐天はわからないでいた。

 

「俺の親父は病気で弱っててな。そんな時にイレゴラーレファミリーって奴らがキャバッローネファミリーのシマで好き放題暴れ回ってたんだ。俺は街のみんなやファミリーの期待を裏切ることはできなくて、奴らとボスに話をしに行くことになった」

 

 ディーノは自分がキャバッローネファミリーのボスになろうと思った経緯を語り始める。

 

「けど俺は怖くて会談の途中で逃げ出した。けど奴らも馬鹿じゃねぇ。俺が会談を逃げ出したことで奴らは親父のいる屋敷に攻めて来たんだ。その時に親父は奴らに殺されたんだ……」

 

「え……!?」

 

 ディーノの過去を知って佐天はショックを受けてしまっていた。

 

「それだけじゃねぇ。俺に付き添ってくれたロマーリオたちも奴らに捕まった。俺はその時、後悔した。俺が覚悟を決めてりゃこんなことにならなかったんじゃないかってな……」

 

「ディーノさん……」

 

「けどそんな俺にリボーンは勇気とみんなを護る力をくれた。俺を変えてくれた。そのお陰で俺はロマーリオたちを助けることができた。そして親父を死なせちまったこんな俺をそれでもみんなは信じてくれた。だから俺は決めたんだ。俺はみんなを護る為にキャバッローネを継ぐことにしたんだ」

 

 ディーノは自分がキャバッローネファミリーを継いだ理由を話すと、夜空に浮かぶ星空を見上げた。

 

「お前は俺とは違う。まだ何も失っなっちゃいねぇ。だから俺のようになるな。お前なら俺と違う道を歩んでいけるはずだ」

 

 ディーノは佐天の頭に右手をポンッと乗せてアドバイスした。

 

「まぁツナのことが気になってるようだし。俺と同じくマフィアになる可能性はあるけどな」

 

「ななな!! 何を言ってるんですか!? わ、私は別に!!」

 

 ディーノが少しだけニヤニヤしながらそう言うと、佐天は顔を真っ赤にし動揺してしまう。

 

「ツナならお前を絶対に幸せにしてくれるぜ。俺が保証する」

 

「ち、違います!!」

 

「照れんなって」

 

 顔を真っ赤にしながら否定する佐天をディーノはからかっていた。傍から見れば、妹をからかう兄と兄にからかわれる妹。まさしく本当の兄妹のようであった。

 

 

 




僕も佐天みたいな妹がいたらなー…


ディーノの過去篇は小説版。隠し弾(シークレット・ブレッド)の第1巻に乗っています。気になる方はそちらを読んで下さい。


高評価を下さった新天宮さん。ありがとうございます!



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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う
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