とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)83 大物

 

 

 

 ディーノに襲いかかる雲雀であったが、結局仕留め切ることは叶わず、仕事があるからと言って途中で帰って行った。

 

「よし。一旦、終了だぜ」

 

「はい……」

 

 午前の修行が終了する。佐天は死ぬ気モードを解除する。すると額の炎が消えた。

 

「昼からは今の続きだ……って言いてぇところなんだが、一旦、中断だぞ」

 

「え!? どうして!?」

 

「お前に会いたいって奴がいるんだ」

 

「私に?」

 

「ああ。とりあえず昼飯、食ったらそいつの所へ行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼ご飯を食べ終えると佐天たちはディーノの車に乗せられて、リボーンが合わせたいと言っていた人の所へ向かって行く。目的地に着くと、ディーノは車を隅に寄せて停車する。佐天とリボーンは車から降りる。

 

「ここだぞ」

 

「こ、ここって……!?」

 

 リボーンが指を指す。そこには50階建ての超がつく程の高級ホテルだった。まさかこんな高級ホテルに自分が連れて来られるとは思ってもみなかった為、佐天はホテルを見上げながら驚いてしまっていた。

 

「俺たちは駐車場に車を置いたらホテルのロビーで待ってるからな」

 

「わかったぞ」

 

 リボーンがそう言うとディーノは車を駐車場に置きに行く為に車を走らせて走り去って行った。

 

「そんじゃ行くぞ佐天」

 

「ねぇリボーン君。私に会わせたい人って誰なの?」

 

「そいつは会ってからのお楽しみだぞ」

 

 佐天はこれから会いに行く人物が誰なのか尋ねたが、リボーンは口元を少しだけ緩ませながら誤魔化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2人はホテルの中に入るとエレベーターに乗る。エレベーターは最上階へと向かって行く。

 

「最上階って……確かスイートルームじゃ……」

 

「そうだぞ」

 

「もしかして凄い人だったりする……?」

 

「どうだろうな」

 

 こんな高級ホテルのスイートルームに泊まっているという時点で普通の人物ではないことを佐天は理解する。リボーンは佐天の質問に答えず、再び誤魔化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エレベーターが最上階に到着すると佐天はリボーンに着いて行く。

 

「この部屋だ。開けていいぞ」

 

(い、一体、誰なんだろう? やっぱりマフィア関係の人なのかな……?)

 

 会わせたい人物がいる部屋の扉の前に到着する。佐天は開けていいと言われた為、右手の中指を折り曲げて扉を2回ノックする。ノックすると中から男性の声でどうぞという返事が帰って来る。

 

「し、失礼しまーす……」

 

 佐天はおそるおそる部屋の扉を開ける。扉を開けると部屋の1角で花の世話をしている白髪の老人がいた。

 

(あっ! この人!)

 

 佐天はツナの記憶を見た時に目の前のいる老人が出てきたことを思い出す。すると老人は花の世話を止めて2人の所へやって来る。

 

「やぁ。よく来てくれたね涙子君」

 

「え……!? 何で私の名前を……!?」

 

 記憶では見たことがあるものの、こうやって面と向かって会うのは初めてであるのにも関わらず老人が自分の名前を知っていることに佐天は驚きを隠せないでいた。

 

「リボーンから聞いているよ。君が異世界から来たことも、リボーンの生徒で日々修行に明け暮れていることもね」

 

「え……じゃあリボーン君の知り合いなんですか?」

 

「勿論。リボーンとは長い付き合いだからね。それに綱吉君を教育する為にリボーンを送り込んだのは私なんだから」

 

「リボーン君を……送り込んだ……!?」

 

 老人の言葉を聞いた途端、佐天の脳裏にある一つの言葉を導き出されると同時に体が震え始める。

 

「リ、リボーン君……? も、もしかしてこの人って……」

 

「ああ。ボンゴレファミリーの現ボス。ボンゴレⅨ世(ノーノ)だ」

 

「ええええええええ!?」

 

 まさか目の前にいる老人が世界最強のマフィア(ボンゴレファミリー)の現ボスだと知って、佐天は驚きの声を上げた。

 

(う、嘘でしょ!? こんな優しそうな人が!?)

 

 佐天は目の前にいる人物が9代目だということが信じられないでいた。佐天が想像していたマフィアの9代目は強面で顔の至るところに傷がある人物だと思っていたからである。

 

「そんなに緊張しなくてもいいよ涙子君」

 

「そそそ、そんなこと急に言われてたって……」

 

 9代目が緊張しなくてもいいと言われるが、すぐに緊張が解けるはずもなかった。

 

「と、というか何で9代目が私に……?」

 

「今日は日本にいる旧友に会いに来ててね。それで君がこっちの世界で修行していることを前にリボーンから聞いていたから、1度会ってみたいと思ってね」

 

「は、はぁ……」

 

「すまないね。修行の途中だったのに急に呼び出してしまって」

 

「い、いえ! 大丈夫です!」

 

「立ち話も何だし座って話そうか」

 

「は、はい!」

 

 佐天に会いたがっていたのはなんと9代目だった。9代目と佐天は何を話すのだろうか

 

 

 

 




最近、ツナとアックアを戦わせてみたいなーって思ったり…番外編ってことでやってみようかなー…

高評価を下さった神狼さん、秋源森山中外木栗金さん。ありがとうございます!


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う

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