9代目がやって来た次の日。7月も終わり8月に入る。
「バジルの任務が長引くようなんでな。今日は俺が修行相手だぞ」
「え? リボーン君が?」
ディーノがイタリアへ帰り、バジルの任務がまだ終わらない為、今日はリボーンが佐天の修行相手をすることとなった。
「どうかしたか?」
「い、いや……まさかリボーン君が私の相手をしてくれるとは思ってもみなかったから……」
「俺はお前の
そう言うとリボーンは死ぬ気丸の入った瓶を佐天に投げると、佐天は瓶をキャッチする。
「死ぬ気でこい。俺の実力はわかってんだろ」
リボーンがそう言うと佐天に緊張が走る。佐天の脳裏にはリボーンによってボコボコにされたツナの姿に浮かんでいた。佐天は死ぬ気丸を飲み込んで死ぬ気モードになる。死ぬ気モードになると人差し指とくすり指、両腕に死ぬ気の炎が灯る。
「躊躇すんじゃねぇぞ。今のお前が用いる力、全てを使え」
リボーンがそう言うと佐天は真正面からリボーンに向かって行く。
が、
「え……!?」
佐天の視界からリボーンの姿が消える。リボーンに攻撃しようとした佐天であったが、リボーンがどこに行ったのかわからず攻撃の手を止める。そして辺りを見回してリボーンを捜す。
「こっちだ」
「っ!?」
佐天の後方からリボーンの声を聞こえる。急にリボーンの声がした為、佐天はドキッとしてしまう。
「い、いつの間に……」
「今のが実戦ならお前は確実に死んでたぞ」
佐天は後方にいるリボーンの方を振り返る。そこには銃口を向けているリボーンがいた。
「視覚にだけ頼るな。相手の動きを見ることは大事だが、視覚だけに頼ってちゃ生き残れねぇぞ。相手の動きを見るのと同時に殺気を感じろ」
「殺気……」
殺気と言われて佐天は雲雀が自分に向けられた時のことを思い出す。身の毛がよだつあの感覚を。
「雲雀の殺気はあんなもんじゃねぇぞ。雲雀はツナの守護者の中で最強。あんなの雲雀にとってはお遊びに過ぎねぇからな」
「お遊び……」
前に放った雲雀の殺気がお遊び程度だと知って、佐天は衝撃を受けていた。
「ま。あいつの全力の殺気でも、俺の殺気と比べれば天と地程の差があるがな」
(っ!?)
そう言った瞬間、リボーンは佐天に向けて殺気を放った。リボーンの殺気を受けた途端、佐天の体が震え始め、金縛りにでもあったかのように動かなくなる。
(痛い……何もしてないのに体が痛い……)
リボーンの殺気を体の全身を小さな針で刺されたかのような感覚に佐天は陥っていた。数秒後、リボーンは殺気を解いた。
(リボーン君は何の攻撃もしてないのに……)
リボーンの殺気を受けただけで佐天は大量の汗をかき、疲弊してしまっていた。
「怖かっただろ?」
「う、うん……」
「恐怖に呑まれれば動けなくなり、思考はめちゃくちゃになり、闘争心を折られる。そうなっちまえば後は殺されるだけだ」
「っ……!?」
リボーンの言葉を聞いて佐天は固唾を飲む。先程のリボーンの殺気で自分は全く動くことができなかった。これが実戦であれば確実に殺されていたことを佐天は理解していた。
「恐怖することは悪いことじゃねぇ。むしろ恐怖を感じないのは無謀だ。全く勝ち目のない相手に対して何も感じなければ殺されるだけだからな。恐怖に従い、戦いから逃げることも立派な戦いだ」
リボーンは恐怖が悪いことだけではないということを佐天に伝える。
「だが恐怖してばかりじゃ意味はねぇ。時には無理だと思っても戦わなきゃいけねぇ時だってある。勝たなきゃいけねぇ時だってある。そんな時にビビってばかりじゃ成長しねぇ。極限の命のやり取りの中でこそ人は大きく成長するからな」
「じゃ、じゃあどうするの……?」
「死ぬ気で戦え。それだけだ」
「死ぬ気で……」
「死ぬ気とは迷わないことだ。己の魂に刻んだ絶対に譲れないもの……自分の誇りの為に戦え。それさえあれば恐怖に打ち勝てるはずだぞ」
「誇り……」
誇りと聞いて佐天は自分の譲れないものについて考える。だがすぐに答えは出なかった。
「さぁ修行の続きだぞ」
「う、うん!」
ここから佐天とリボーンのスパーリングが始まって行く。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
修行開始から3時間が経過する。バジルやディーノにも一撃を見舞うことすら叶わなかったのに
「とりあえず一旦、休憩するぞ」
これ以上、続けるのは無理だとリボーンは判断し、佐天に休憩することを伝える。
その時だった
「ん?」
突如、ブチッという音が聞こえリボーンの足元に何かが落ちる。リボーンの足元には緑色の小さな物体が落ちていた。それはリボーンの相棒であるレオンの尻尾だった。
「まさかな……」
自分の足元に落ちたレオンの尻尾を見て、リボーンはそう呟く。
果たしてこれが意味するものとは!?
すいません!もう我慢できないので佐天を覚醒させます!身勝手ですいません!
高評価を下さった坂本龍馬さん!ありがとうございます!
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