以上、作者の近況でした。
リボーンの策略によって佐天がマフィアランドへと行くことを決めた為、3人は豪華客船に乗ってマフィアランドへと向かっていた。
「わぁっ!」
豪華客船の甲板にいた佐天は顔をパァッと明るくさせながら叫んだ。なぜなら佐天の視界には巨大な島に巨大な遊園地が映っていたのだから。
「思ってたよりも何倍も凄い……」
正直、リゾートと言っても避暑地ぐらいのものだと佐天は思っていた為、驚きを隠せないでいた。
「言っただろ。マフィアがまっさらな気持ちで休めるようにドス黒い金をつぎ込んだってな」
「それがなかったら最高なんだけどなー……」
こんな華やかなリゾートアイランドなのに、このリゾートアイランドを創るにあたってドス黒い金が使われているという事実は受け入れ難いものだった。そして船は港に停泊すると、3人は船を降りてマフィアランドの地に足を踏み入れる。
その時、
「わっ!」
突如、花火が撃ち上がる。いきなり花火が撃ち上がった為、佐天は驚いてしまう。
「な、何あれ!?」
「なっ!?」
花火が上がった後、ようこそマフィアランドへと書かれた垂れ幕と、ツナとリボーンのアドバルーンが上空へと上がっていく。それを見た佐天とツナは驚きの声を上げる。
「な、何でリボーン君とツナさんのアドバルーンが!?」
「決まってんだろ。俺は世界最強の
「す、凄い……」
「嬉しくねぇ……」
リボーンから理由を聞いて佐天は驚き、ツナは複雑な気分になってしまっていた。
「パンフレットとこいつを渡しとくぞ」
「何これ?」
「ブラックフリーパスだ。今日中であればいくらでマフィアランドで金がかかるもんは全部、そいつを見せればタダになるっていう特別なフリーパスだ」
「す、すげぇ……」
「よくこんなの用意できたねリボーン君……」
リボーンからブラックフリーパスの詳細を聞いてツナと佐天は驚きを隠せないでいた。
「俺は入島手続きに行って来るからな。せっかくの休みだ。楽しんでこいよ」
そう言うとリボーンは入島手続きをする為に、受付へと向かって行く。そしてついにツナと佐天は2人きりになってしまう。
(どどど、どうしよう!? 本当に2人きりになっちゃった!? ツナさんとこんな風に2人きりで遊ぶなんて前に映画に行ったきりなのに……!?)
(リボーンの奴、本当に何もせず行った……本当に何も企んでいないのか……?)
佐天はツナと2きりになったことで顔を赤くし動揺していた。佐天がそんなことを考えているとも知らずツナはリボーンが何もせずに去って行ったことに違和感を覚えると同時に、天変地異の前触れなのではないのかとまで思ってまっていた。正確に言えばこのマフィアランドに連れて来たこと自体、リボーンの企みなのであるがツナがそのことに気づくはずもない。
(まぁ佐天のご褒美って言ってたし大丈夫……だよな?)
リボーンは女の子には甘い為、滅茶苦茶なことは基本的にしない。なので大丈夫だと思いたいのが、どうしても大丈夫だとツナは思えないのだ。
「考えてもしょうがないか……佐天」
「ひゃ、ひゃい!?」
リボーンが何を企んでいようと(もう企んでいるか)現状、どうすることもできないのでツナは考えるのを止めて遊ぶことにした。佐天はツナに話しかけられて変な返事をしてしまう。
「さ、佐天……? 大丈夫……?」
「だ、大丈夫です! ビックリしただけです!」
「そ、そう……」
「そ、それよりどのアトラクションに乗ります!?」
佐天は話題を反らして、パンフレットを見てどのアトラクションに乗るかを決めるようとする。
「そうだね。あっ! とりあえずコーヒーカップとかどう?」
「コ、コーヒーカップ!?」
ツナはパンフレットを見ながらコーヒーカップに乗らないかと提案する。ツナの提案を聞いて佐天は驚きの声を上げる。
「ご、ごめん……コーヒーカップ嫌だった?」
「い、嫌じゃないです!! 大丈夫です!!」
「そ、そう……じゃあ行こうか」
佐天の反応からコーヒーカップが嫌なのではないかとツナは思い、佐天に謝る。佐天は顔を赤くしもじもじしながら嫌ではないことを伝える。コーヒーカップは狭い空間で2人きりになる。その為、密着しやすいアトラクションである。なので佐天は驚いたのである。ツナは佐天の圧力に押されてコーヒーカップに向かって歩いて行く。
???
「奴らはどうなっている?」
「順調にこちらに向かっています」
「よし。奴らが到着次第、マフィアランドに向かうぞ。準備をしておけ」
「はっ!」
もうわかっているとは思いますがリボーンキャラからあいつが登場します。
高評価を下さった樹秀一さん。ありがとうございます!
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