前回までの3つの出来事!
1つ!王都に入り、出店露店を楽しんだ2人!
2つ!魔石と自分の容姿について考えたプーリン!
3つ!海東に自身の悩みを見抜かれ、アドバイスをされたプーリン!
BGM:オーズ・ザ・ストーリー
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海東さんにアドバイスをしてもらって、心から気持ちが楽になったと感じる。本当にこの人には、頭が上がらない。
あの後海東さんが、
「じゃあまず、他の転生者の所へ行こうか。どうするか決めるのも、それからでも遅くはないさ。」
海東さん以外の転生者か....不安だなぁ。海東さんが善良だからっていって、他の人がそうだとも限らないし。
「なんだか不安に感じているね?大丈夫大丈夫、僕と同じ正義の味方、仮面ライダーだからさ。まあクセは多少あるがね。」
そういうと海東さんは急に立ち上がり、僕達が座っていた所から一番離れた、入口からちょうど影になる席の方に向かっていく。僕もそれに慌てながらもついて行く。店の中で一番騒がしい所だったのだが、特に気にしてなかった。誰か知り合いが座っているのだろうか?
海東さんは、その席の騒がしい人々の前に立って、声をかけた。
「やぁ、久しぶりだね。戦兎くん、龍我くん。相変わらず2人は仲が良いな。」
「別に仲良くなんかしてねぇ!.....ってお前!海東!久しぶりだな!ここにいたんなら言えよ!」
「さっきからうるさいんだよ筋肉バカ!静かに飯も....って海東、来たのなら言ってよ!」
「....本当に騒がしくて仲が良いね、君達は。」
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彼らが座っていた席に移動して、4人で集まって座ったわけだが。
「マーリン君、紹介するよ。僕と同じ、仮面ライダーの特典を貰って転生してきた、転生者仲間の桐生戦兎君と、万丈龍我君だ。仲良くしてくれたまえ。」
前世でチラホラと見た、仮面ライダービルドの主人公達に似ている....というか、ほぼほぼ本人なんだろう、その身体に宿った魂を除いて。トゥイッターでネタ画像として使用されているところしか見た事が無いが、愉快な感じの作品だった気がする。
まず茶色のトレンチコートを着ている方の彼、神経質そうな、研究者の様な雰囲気を持つ桐生戦兎を名乗っている。
「やぁ、俺の名前は桐生戦兎!愛と平和の為に戦う、仮面ライダーだ!てんっさい物理学者でもある。いつもは研究室に篭ってるんだが、このバカがうるさくて...」
「バカとはなんだ!筋肉をつけろせめて!お前があんなシケくせぇとこに篭ってたから連れ出してやったんじゃねぇか!カビが生える前で良かったな、感謝しやがれ!
あっ後!俺は万丈龍我っつうんだ、よろしく!」
なんともまあ、個性的な挨拶なんだろうか。クセがあるっていうのもよく分かる。
「はい、お二人ともよろしくお願いします。僕の名前は....マーリンと言います。先程転生してきたばっかりで何がなんだか....」
桐生さんは僕の言葉を聞いて、心当たりがあるような顔で言う
「なるほど、それじゃああんたが掲示板で噂の新しい転生者ってことか」
掲示板...?なんだそれ?
「アレ海東、説明しなかったのか?異世界って言っても転生者の中ではほぼほぼ現代に近い技術が開発されてるんだぜ?」
掲示板もそのうちの一つだ、と言って万丈さんはスマホらしきもの(!)の画面を見せてくれた。
その画面には前世で何度も見た、ネットの世界が広がっていた
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昔々いた転生者達が、この世界に転生してきてこう思ったらしい。
「めっちゃ不便じゃね?」
それからは神からもらった転生特典、いわゆるチートと呼ばれるものを使って独自の技術開発を行い、現代日本とほぼほぼ変わらぬ物となって今に至る。
それでもなんで、異世界が様変わりしてないかっていうと、転生者の我儘らしい。この中世ヨーロッパのような、発展途上な感じは崩したくないというなんとも言えない我儘。それと急な技術発展による異世界の混乱を招かないようにという意味もあるらしい。
それでも一部の技術は転生者が残した痕跡から漏れちゃって、一部は近代に近づいてしまったらしいが。
兎にも角にも、こういったいきすぎた技術力は、転生者同士での使用に限って解放している、らしい。
「へぇ〜。」
「いやへぇ〜って。反応薄いな!?もうちょっとオーバーでレボリューションな反応しなさいよ。」
戦兎さんが鋭い?ツッコミをしてくる、この人ノリいいな。
「ま、そういうこと。んで、このスマホの中にある掲示板、向こうの世界で言う掲示板がコレだ。転生者の為に作られたインターネット。略してTTTIだ!」
「今思ったんですけど、マスターさんがいるのに話して良いんですか?」
「ああ、彼は気にする必要も無い。彼も転生者の1人なんだ。」
今まで静かにコーヒーを飲んでいた海東さんが説明してくれた。へぇ、あの人も転生者だったんだ、とマスターを見ると、こっちを見てチャオ!と挨拶してくる。
「そしてこのカフェ「ナシタ」は、転生者達が集まる貴重な憩いの場でね。大抵は誰かがいるし、暇つぶしとリラックスには最適なんだ。コーヒーも美味しいしね。」
この記念すべき日にはもう1話投稿せねばと、頑張りました。