海東さんは仮面ライダーディエンドに変身した。青いフォルムと、バーコードのような網線状がついた身体。だけど何処か奇怪で、けれど男の子の心を擽るヒーローそのものだ。
「貴様その力、転生者だな!ちょうどいい、ここでゴミを処理してやる!」
海東さんの変身を見て驚き、立ち止まった強盗はそう言って、手に持っていた杖のようなものを此方に向ける
「ファイアボール!」
強盗の杖先から、拳大の大きさの炎の塊が放たれた。海東さんは少し驚いた様子だったけど、何処か納得したらしい。
「なるほど、魔術師か。それにさっきの口ぶり、没落貴族かな?」
すると強盗は我慢ならんといった様子で大声を出す
「黙れ!よその世界からやって来た寄生虫のウジムシ共が!貴様らさえ居なければ、我らは栄華を続けられていたのだ!」
海東さんは手を軽く払うだけで炎を塊を打ち消すと、強盗を見て軽く呆れたように
「やれやれ、責任転嫁も甚だしいね。大方、不正や横領なんかで没落したんだろう。ともかく君には、大人しくしていてもらおう。」
海東さんはそういうと突如高速移動をし始めた(自分でも何を言っているのか分からない)
分からないが突如として高速移動を行い、強盗の腹に滑り込むようにして持っていた銃を押し当てた
強盗は驚く暇もなく
「少しだけ痛いよ」
乾いた銃声と共に強盗が弾け飛ぶようにして跳ねた。
衝撃を受けた強盗は、しばらく道を跳ねた後、ピクリとも動かなくなった。
「一件落着、っと」
「....あれ死んでません?」
「大丈夫大丈夫、死にはしないよ」
海東さんはドライな口調でそう言った。
「ふぅ、兎も角。これで....うぁ....!?」
海東さんが変身を解除しようとしたその時、急に頭を抑えて苦しみだした
「海東さん!?大丈夫ですか!?」
僕は海東さんに近寄ったが、頭を抑えたまま、呻くばかりで何がどうなっているのか分からない
「うぐっ...!?グァ.....!なんだ、この...!これは....!?」
「海東さん!?」
「......!」
海東さんは突如として頭を押さえるのをやめて、呆然と立ち尽くした。まるで何かが抜け落ちてしまったように。
「か、海東さん....?」
「マーリン君」
突然話しかけられたボクは、ちょっとビックリして肩が跳ねてしまった。その声は、いつもより暗く、雰囲気が幾分か違っていて
「その杖、君が持ってるそのお宝を、僕に渡してもらえるかな?」
突如として海東さんがボクに向けて構えた銃の意味も、その言葉の意味も、何を言ってるのか理解できなかった。