エルフ転生(仮)   作:ホタルイカ

14 / 23
不穏の影

海東さんは仮面ライダーディエンドに変身した。青いフォルムと、バーコードのような網線状がついた身体。だけど何処か奇怪で、けれど男の子の心を擽るヒーローそのものだ。

 

「貴様その力、転生者だな!ちょうどいい、ここでゴミを処理してやる!」

 

海東さんの変身を見て驚き、立ち止まった強盗はそう言って、手に持っていた杖のようなものを此方に向ける

 

「ファイアボール!」

 

強盗の杖先から、拳大の大きさの炎の塊が放たれた。海東さんは少し驚いた様子だったけど、何処か納得したらしい。

 

「なるほど、魔術師か。それにさっきの口ぶり、没落貴族かな?」

 

すると強盗は我慢ならんといった様子で大声を出す

 

「黙れ!よその世界からやって来た寄生虫のウジムシ共が!貴様らさえ居なければ、我らは栄華を続けられていたのだ!」

 

海東さんは手を軽く払うだけで炎を塊を打ち消すと、強盗を見て軽く呆れたように

 

「やれやれ、責任転嫁も甚だしいね。大方、不正や横領なんかで没落したんだろう。ともかく君には、大人しくしていてもらおう。」

 

海東さんはそういうと突如高速移動をし始めた(自分でも何を言っているのか分からない)

分からないが突如として高速移動を行い、強盗の腹に滑り込むようにして持っていた銃を押し当てた

強盗は驚く暇もなく

 

「少しだけ痛いよ」

 

乾いた銃声と共に強盗が弾け飛ぶようにして跳ねた。

衝撃を受けた強盗は、しばらく道を跳ねた後、ピクリとも動かなくなった。

 

「一件落着、っと」

 

「....あれ死んでません?」

 

「大丈夫大丈夫、死にはしないよ」

 

海東さんはドライな口調でそう言った。

 

「ふぅ、兎も角。これで....うぁ....!?」

 

海東さんが変身を解除しようとしたその時、急に頭を抑えて苦しみだした

 

「海東さん!?大丈夫ですか!?」

 

僕は海東さんに近寄ったが、頭を抑えたまま、呻くばかりで何がどうなっているのか分からない

 

「うぐっ...!?グァ.....!なんだ、この...!これは....!?」

 

「海東さん!?」

 

「......!」

 

海東さんは突如として頭を押さえるのをやめて、呆然と立ち尽くした。まるで何かが抜け落ちてしまったように。

 

「か、海東さん....?」

 

「マーリン君」

 

突然話しかけられたボクは、ちょっとビックリして肩が跳ねてしまった。その声は、いつもより暗く、雰囲気が幾分か違っていて

 

「その杖、君が持ってるそのお宝を、僕に渡してもらえるかな?」

 

突如として海東さんがボクに向けて構えた銃の意味も、その言葉の意味も、何を言ってるのか理解できなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。