再び目が覚めて、周りを見渡すと。なんとも形容し難い、謎の空間に飛ばされたことがわかった。そして自身の身体に目を向けて見ると、白魚のような美しく儚く、そして頼りない女の子の...ような....手...
「ええええっっ!?」
やはり女の子にされてしまったらしい....
......
ふんわりと波打つ白髪、ピンと反り立つ耳、男の時では考えられない程細く美しく頼りない腕、脚、身体....そして、少しだけ、控えめだけれど女性であることはハッキリと分かるほどに膨らんだ胸元....
顔は未だに見れないけど、触った感じからして、きっと美形だろう。
「なんてことを...」
いつの間にか手に持っていた杖?を支えにヨロヨロと床に座り込む。こんな、こんなことって...
<<気は済んだかい?>>
驚いてビクッとしてしまった。誰の声だ?どこから聞こえる?この声は一体...
<<酷いなぁ、君のその身体だって、元は僕だったのに>>
この身体、ということは、この身体には元の持ち主が居たっていうことなのだろうか?
<<まあ、勝手に身体を複製された事に思う所は有るけどね。でもまあ、良いだろう。せいぜい来世を楽しみたまえ、君達は儚く死ぬ運命にあるからね。その身体を使って、頑張ってハッピーエンドを見せてくれよ?>>
身体が霞と化していく。何処かに飛ばされるのであろうということが、実感をもってなんとなくわかった。
ちょっと待って下さい、まだ現状も飲み込めて無いのに!貴方の事も、この身体の事も!そもそもこれは——
.........
再び、またもや。目が覚めると、そこは草原だった。天気の良い雲一つない空、涼しい風にたなびく草花が広がっている。近くには緩やかな流れの川が流れている。水の反射で自身の顔を確認する事が出来るだろう。
屈み込んで、顔を見てみた。
....!!何というか、美しい、という言葉では表せない。傾国の美女、とか言うけど、そんなレベルでは無い気がする。あるいは人外的な魅力で、人を惹きつける....
あまり人に顔を見られてはまずいと思って、服についていたパーカーを深くかぶる事にした。
この長い耳からして、異世界におけるエルフ、という種族なんだろう。小説で読んだ事があったし、そんな感じの描写だった気がする。
しかし、困ったなぁ。この世界に関する知識を何一つ教えてもらってない。下手したら餓死とか、するかも....それにこの身体の能力についても教えてもらってないし。
そんな事を考えていたら、遠くから人影が近づいて来た。
それは、遠い死ぬ前の記憶で見た事がある気がする、真剣に見たことは無いけどとても人気だったジャンル。
「....仮面ライダー?」
いつの作品のライダーかは分からない。けど、確かに見た事がある特徴的なライダー。仮面ライダーディケイドに出てくる、青色の...
「やあ、君が今回の転生者君かい?」
「僕の名前は海東大樹。またの名を、仮面ライダーディエンドさ。」